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議員年金廃止へ与党が検討本格化

2005-09-27 11:18:13 | Weblog
○与党が国会議員互助年金(議員年金)廃止に向けた検討に動き始めた。週内に与党検討チームを発足させ、10月20日ごろまでに結論を出し、次期通常国会に改正法案を提出する運び。給付額を段階的に削減し、公務員共済と統合する案が軸になる見通し。

<解説>

 やっぱり共済と引っ付くのかあ。
 いや、それでも1つの進歩なんですけれど、世の中の批判にももうちょっと目を向けてほしい。
 世間の人が年金のことで我慢ならないのは、官民格差=「厚生年金と共済年金の差」なんですよ。だから、共済と厚生年金の統合の話が出ている。そしてそれは実際に行わなければならない緊急の課題。

 だったら、議員年金は「最初から厚生年金と統合」させたらいいのに。
 それならば、議員は不利な厚生年金、事務方は有利な共済ということで、法律改正の権限がある議員が納得するはずもなく、共済と厚生年金の統合は一挙に早まります。不公平感は不公平に扱われるほうにたつとよくわかるものなんです。

 ところが、議員が共済年金に入ると、共済年金は厚生年金より有利な年金ですから、当然ながら議員の中に「厚生年金とはできるだけ統合したくないなあ」という動きが出るのは人間として当然。 今なら間に合いますから、議員年金は厚生年金と統合してください。

 え、議員は公務員だから共済だろ? という疑問もあります。
 でも、市役所などで働いているパートアルバイト、あるいは雇用期間2年とかで働いている人はみな「厚生年金」なんですよね。
 国や地方公共団体に雇われたとしても厚生年金に入っている人もいる。だから、「公務員」とはいえ「一般的な人のイメージする、事務方の公務員」ではない国会議員が厚生年金に入るのは、何らの障害もないはずです。

 議員年金が共済年金と統合されることにより、共済と厚生年金の統合が先送りにされるのは本当によくない結果だと思います。