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国会議員年金改正の動き(大反省)

2005-09-26 13:17:31 | Weblog
○自民、公明両党は25日、国会議員互助年金(議員年金)を廃止して、国家公務員共済年金へ統合する案を軸に検討する方針を固めた。

 自民党の与謝野政調会長が25日、テレビ朝日報道番組で「自民党と公明党は(議員年金を)廃止しようという方針だ。議員が無年金になっては困るので、共済年金に引っ越してもらう」と述べた。


<解説>

 ちょっと前に、議員年金を5割国庫負担にするのはどうも解せない。つまり「国民の最低の生活保障である国民年金が近い将来5割の国庫負担」になるのと、「国会議員の年金が5割の国庫負担になる」のは意味合いが違う。
 旨を書きました。

 で、いろいろな動きを見ていて、「あっ」と気がついた。

 厚生年金は労使折半なんです、保険料の半分を従業員が、もう半分を会社が負担する。
 その理屈は現在の共済年金も同じ。保険料の半分は公務員個人が、もう半分は雇用主たる国、地方公共団体が負担します。

 国会議員について、「使用者」とか「被用者」とかいう概念はちょっとなじみませんが、議員年金を共済(最後には厚生年金)と統合させると、どうなるか。

 保険料の半分は自分たちの負担、もう半分は「使用主負担」ということになります。ああそういうことか。
 これは、「議員だけに国庫から特別に年金の保険料負担をさせている」のではなく、一般の公務員や一般の民間企業のサラリーマンと全く同じく、国が使用主(何度も言いますが国と議員って試用するような関係だとは思いませんが、一般サラリーマンと準じるとして)「大手を振って、保険料の半分を国に負担してもらえる」ということ。

 なーんだ、国庫負担、国庫負担と騒いで損した~ という軽い脱力感、とやっぱりわしはアホやという落ち込み。議員さん年金知らなさすぎ、あんたらが国庫負担率云々って話をしてかつ、その5割の根拠は国民年金の国庫負担率(これから負担率が上がる予定、今は5割ではない)とかいうから、そんなバカな話はないだろうとわしも反論してしまった。

 厚生年金の保険料上限は給与62万円のところ(当然国会議員はココ)、そうすると保険料は月8~9万、個人負担は4~5万円のところ。現在議員年金に十数万円を払っているそうですけれど、保険料を下げるなり、その上回る分はさらなる3階建て(共済の職域加算や厚生年金基金や401Kのようなものとして)部分で別途運用すればいい。(金融機関も議員年金の運用は極めて慎重にやるでしょうから)

 国会議員の国庫負担の話、議員だけに恩恵的に5割を国が負担するのではなく、共済や厚生年金と統合してしまえば自動的に5割国庫負担となるだけの話ですね。

 まあ、国会議員が「現時点では共済年金の被保険者かという疑義はあるにしても、法律でその部分をケアしてしまえば全く問題はない。」

 いや、全く持ってお恥ずかしい。
 わしの頭の悪さに免じてご容赦ください。