岡崎シニア山岳会

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最近の山岳遭難事例で学べる事

2022年08月21日 | 登山の知識情報

 今年の夏山は悪天候が続きましたが、大峰山系で10日間も行方不明者2名が素晴らしいことに生還しました。

この事例で何が学べるか考えました。

1.道迷いの問題

 本人はスマホの地図と方位磁石を情報を参考に下山路を探したと述べましたが、ヤマレコやヤマップを適切に使えば迷うことは有りません。

 推測ではgoogle mapを見たのかも知れません、読図技術は重要ですが危機管理としてヤマレコなどを使うことをお勧めします、また非常事態を考え予備の電池も持参して下さい。

 10日間も電池を維持できたのはこまめに節約したと推測しました。

 今回生還の決め手は携帯電話が通じる所を見つけ110番通報で来た事です(GPS位置情報が通報される)、道迷いで遭難したら、沢に下らず、尾根に登り携帯電話が通じる所を探すことを、まず試みると良いと思います。

 彼らも下山中に道に迷い、沢に入り込んだようです、水の確保は重要ですが、今回の遭難では雨を防ぐことが出来たトタン屋根の小屋に長く居た事が生還の要因の一つです。

2.非常食の問題

 よく少ない食料で10日間耐えたと思います、今回のように長期間になると、食料になる山野草の知識も重要に思いました。

 非常用にコンロ、コッヘルが有ると山野草を食することが可能ですが何を食べることが出来るか知らないと意味が有りません。

3.通常なら留守家族が警察に依頼する所ですが民宿の方から通報があったようです、適切な行動に感謝したいと思います。

 

 


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