岡崎シニア山岳会

岡崎シニア山岳会活動報告 コメント歓迎します。

懸垂下降におけるバックアップの重要性

2021年05月03日 | 登山の知識情報

OSACでは過去2-3年の山行で10回以上半マストによる懸垂下降を実施しています。

半マストによる懸垂下降はレスキュー技術として重要ですので、是非マスターして頂きたいのですが、度々するなら下降器とバックアップの導入をお勧めします。

理由は命綱ロープの摩耗回避と世界標準だからです。

岩登りでなく、バリエーションルート登攀の場合軽量化の為最小限の道具で臨むことになります。

そして必ず遭遇するとは限らない非常の場合使う時の考え方は良いと思いますが、度々練習するなら、プルージックを含めバックアップを取るのが安全です。

事例の場合のATCや非常手段半マストを経由したロープから手を放すと滑落しますがバックアップが効けば止まります。

またプル―ジックだけで登攀している時、度々起こる事故はとっさの時そこを掴んでしまう事です。

過去に記述しましたが、それ以外に大阪府岳連 岩田氏の指導の通りプルージックなどフリクションノットは稀とは思いますが滑る(効かない)事故が発生しています。

プル―ジックで登る場合、命を預けるのですから、過去に説明しましたが、アッセンダーなど登高器を使いプル―ジック等フリクションノットでバックアップを取るのが安全です。


21.4.26 伊木山

2021年05月03日 | 山岳会ー報告記事

比較的近場の岩山 伊木山 Y.Y.さんの計画でA.M.さんの報告です。

先日の例会で説明したレスキューに必要なロープワークを含め岩稜帯を踏破するスキルUPの練習になったと思います。

CLのコメントにあるように、岩稜帯踏破としては通過に時間が掛かり(コースタイム10時間程度)緊張感の持続で難易度が高い「ジャンダルム」は有名で私はOAC時代とOSAC初期にCLとして行きましたが、2回共雨に合わなかったのでロープを出さずに済みました。

先述の通りこのコースは長いので疲労と緊張感が持続できず後半事故が多いようです、奥穂からの場合、西穂まで来ると緊張感が取れ疲労も相まってここを通過後の事故を度々聞きました。

そしてコースが長いので途中天候が急変、雨で滑りやすくなることを想定すると、今回実施した練習が大変有効になると思います。