家内の英会話の宿題が「原発について考える」だったため、原発に関して質問を受けた。
「原発は安全の問題と廃棄物の問題を早急に解決させる必要があり、それまでは慎重に進めるべきである。」と言った。日本以外の先進国は原発や原子力エネルギー政策を縮小している中、日本は今なお原発政策を積極的に進めている。
石油を輸入に頼っている日本にとって、また化石燃料焼却による地球温暖化防止の観点からも原子力発電は魅力ある選択肢の一つであり、条件さえそろえば活用すべきと思う。しかし現状では様々な問題を抱えている。また、安全対策、廃棄物処理方法の確立、実施を行った場合そのコストは相当なものであることが予想される。原発が果たしてコスト的に成り立つのか、という懸念もある。
と、いうことで家内の宿題のお手伝いでいろいろと調べていたら、原発に20年間勤務された方の経験談がネットに掲載されていた。ここに書かれていたことは私の想像を遥かに超えるものがあった。
ここで書かれている問題点として、以下のものが挙げられるだろう。
(1)原発が設計通りに建設されているのか。
(2)原発を建設する者、原発を操作する者、原発を点検する者、原発を管理監督する者がいずれも、原発について「素人」であること。
(3)原発の監督官庁の「専門官」も「素人」であること。
(4)放射性廃棄物の処理問題、「低レベル」といっても致死量の放射線を発生させることができる。
(5)原発の耐震性について、何十年立っても設計通りの機能は保証できるのか。
(6)定検工事の際、放射能を含む水を海に排出してしまうことがある。
これらが全て本当だとは俄かには信じがたいが、最近頻発する官民の不祥事を鑑みるとありえない話しでもない。(2)について「原子力を取り扱う人は放射線の恐ろしさを熟知し決して危険なことは行わない。」ということが信じられるだろうか。1999年に起きたJCOの臨界事故は作業の効率を上げるため、実際には行ってはいけない作業を行った「人災」であることを考えてもとても信頼できるものではない。
建設、作業、管理監督、あらゆる作業に従事する人的資源の質的量的な改善、建設段階での設備の実地検証、放射性廃棄物の完全な処理方法の確立。そして、現在稼動している全ての原発の安全性について、定常運転から定期検査、異常の有無と異常時の処置について専門的、客観的かつ透明な調査、こういったことを緊急に実施しなければ、「チェルノブイリ」の悪夢が日本で再現しないとも限らない。
引用したサイトの著者が「日本にはいったん決めたことを途中で止める勇気がないからで、この国が途中で止める勇気がないというのは非常に怖いです。みなさんもそんな例は山ほどご存じでしょう。」と語っている。日中戦争、太平洋戦争と途中でやめる勇気がなかった。現代の日本の行政も時代遅れのの計画でも一度止めたら見直すことなく進めてしまう。諫早湾の干拓事業が良い例である。日本は歴史からは学べないのか。
「原発は安全の問題と廃棄物の問題を早急に解決させる必要があり、それまでは慎重に進めるべきである。」と言った。日本以外の先進国は原発や原子力エネルギー政策を縮小している中、日本は今なお原発政策を積極的に進めている。
石油を輸入に頼っている日本にとって、また化石燃料焼却による地球温暖化防止の観点からも原子力発電は魅力ある選択肢の一つであり、条件さえそろえば活用すべきと思う。しかし現状では様々な問題を抱えている。また、安全対策、廃棄物処理方法の確立、実施を行った場合そのコストは相当なものであることが予想される。原発が果たしてコスト的に成り立つのか、という懸念もある。
と、いうことで家内の宿題のお手伝いでいろいろと調べていたら、原発に20年間勤務された方の経験談がネットに掲載されていた。ここに書かれていたことは私の想像を遥かに超えるものがあった。
ここで書かれている問題点として、以下のものが挙げられるだろう。
(1)原発が設計通りに建設されているのか。
(2)原発を建設する者、原発を操作する者、原発を点検する者、原発を管理監督する者がいずれも、原発について「素人」であること。
(3)原発の監督官庁の「専門官」も「素人」であること。
(4)放射性廃棄物の処理問題、「低レベル」といっても致死量の放射線を発生させることができる。
(5)原発の耐震性について、何十年立っても設計通りの機能は保証できるのか。
(6)定検工事の際、放射能を含む水を海に排出してしまうことがある。
これらが全て本当だとは俄かには信じがたいが、最近頻発する官民の不祥事を鑑みるとありえない話しでもない。(2)について「原子力を取り扱う人は放射線の恐ろしさを熟知し決して危険なことは行わない。」ということが信じられるだろうか。1999年に起きたJCOの臨界事故は作業の効率を上げるため、実際には行ってはいけない作業を行った「人災」であることを考えてもとても信頼できるものではない。
建設、作業、管理監督、あらゆる作業に従事する人的資源の質的量的な改善、建設段階での設備の実地検証、放射性廃棄物の完全な処理方法の確立。そして、現在稼動している全ての原発の安全性について、定常運転から定期検査、異常の有無と異常時の処置について専門的、客観的かつ透明な調査、こういったことを緊急に実施しなければ、「チェルノブイリ」の悪夢が日本で再現しないとも限らない。
引用したサイトの著者が「日本にはいったん決めたことを途中で止める勇気がないからで、この国が途中で止める勇気がないというのは非常に怖いです。みなさんもそんな例は山ほどご存じでしょう。」と語っている。日中戦争、太平洋戦争と途中でやめる勇気がなかった。現代の日本の行政も時代遅れのの計画でも一度止めたら見直すことなく進めてしまう。諫早湾の干拓事業が良い例である。日本は歴史からは学べないのか。
>日本は歴史からは学べないのか。<
↑ですが。
「ドイツは、二度で目が覚めたが、日本は一回目、アメリカはぜんぜん。」という言葉があります。
国土が、焦土と化さないと、なかなか...
>日本は歴史からは学べないのか。<
↑ですが、
「ドイツは、二度で気が付いたが、日本は一度目、アメリカは、全然....」という言葉があります。
国土が,焦土とならないとなかなか...
アモルファス型太陽電池の量産技術も確立し、水の紫外線光分解触媒も開発されていますので、そろそろ脱、石油からでも始めてほしいものですね。
送信、今日も不調です。
ここで引用したサイトの著者が言いたい「日本が歴史から学んでいないこと」(私も同感なのですが)は「途中で止める勇気がない」ということです。私が見る限り、この点については焦土になっても気がついていないようです。
あってはならないことですが、日本がチェルノブイリ級の事故を起したとしたら「日本は原爆2発でもまだ気がついていなかった」と言われるでしょう。
仰る通り環境負荷の小さい実用的な(コスト面も含めて)エネルギー開発を行うと同時に、これまでのエネルギーと比べてどうしても割高(しかも相当な)になるでしょうから、エネルギー消費を最小限にする技術も同時に開発する必要があるでしょう。
ヨーロッパは、チェノブイリの事故以来、原発は敬遠気味。フランスでは、今でもエネルギーの多くを原子力に頼っていますね。
アメリカ(オレゴン、ワシントン州も含め)、イギリスでは各地、汚染も深刻と聞いています。わが国もボチボチ、縮小してもらいたいものですネ。
アモルファス型太陽電池は、効率がやや低いものの、安価に大量生産が可能です(^^)。中国など人口の多い地域が、採用を始めれば、コストは一気に下がり、お子差者代には、世界中の建物の屋根に取り付けられることでしょう(^^)。
照明にも、新しい動きがあり、豊田合成等、関連株式に動きあります。
確かにヨーロッパでもフランス、ベルギーなどは原子力発電に50%以上依存している国もありますし、代替エネルギー開発の遅れから他のヨーロッパに国々でも原子力政策を見直す動きもあるようです。
「原子力発電はローコストである」というのはまやかしだと思っています。経費の一部を国が肩代わりしていたり、必要な投資を行っていないため見かけ上コストがかからないように見せているだけだと思っています。
アモルファス型太陽電池は既に商品化されているようですね。世界的に普及すれば代替エネルギーとしても有望ですが、日照時間の比較的少ないヨーロッパでは、どうなのでしょうか。瀬戸内地方は日本でも特に日照時間の長いところですから、かなり期待できそうです。
瀬戸内は、素晴らしいですね(^-^)。
ヨーロッパは低温で制御しやすい温度差発電などを進めるのでしょうか。
技術的には、エネルギーの未来は、暗くはないと思います。
何せ、地表面の受ける、年間太陽放射熱量は、人間が消費する年間のエネルギー量より桁外れに大きいものがありますから、
太陽電池パネルの効率が、低くとも、充分賄えると思います。
でも、赤字を抱える国々の課税という問題があり、すすまないようです...
どこかでは、双子だの、三つ子だのと......