オーソレ、何それ?

私、o_sole_mioが好きな歴史、旬の話題、
賞味期限の切れた話題等を
適当に書きつづります。

教育現場の事件が示す一般社会の「惨状」

2005-06-15 23:27:36 | 時事
私が住んでいる山口県で、いじめが原因と考えられる事件が続いている。一つは4月におきた女子中学生の自殺、もう一つが生徒による高校の爆発事件である。

高校の爆発事件は、授業中に生徒が教室に爆発物を投げ込むというテロさながらのショッキングなものであった。当初学校はいじめがあったことに否定的であったが、その後の調べで犯人の生徒がいじめを受けていた可能性が高くなった。

やりきれないのは女子中学生の自殺の件である。両親は学校に対して、この生徒に対して悪質ないじめがあったことを指摘、しかしながら学校と市教育委員会は「いじめはあったが自殺との因果関係はわからない」と回答するのみであった。そこで両親は訪問した校長と市教委委員長に対して、その生徒がいじめを苦に自殺を考えていたことを示す走り書きがびっしり書かれたメモをつきつけた。

生徒宅からの帰り道、インタビューを受けた市教育委員長は「(メモは)読んでいない。眼鏡を持ってきていなかったから文字が分からなかった。」余りにもひどい発言にテレビ局の誘導尋問に引っかかりセンセーショナルな発言だけ切り取られたのではないか、と勘ぐったほどである。この発言を額面どおり受け止めれば、この市教委長は意地でもいじめが自殺の原因だったと認めたくなくなかったのではないだろうか。市教委長からこれだから、こんな事件が発生するのではないだろうか。この市には教育者に足る人材が何人いるのかとはなはだ不安である。

教育現場は一般社会の鏡である。年間の自殺者は年間3万人を超え、厚生労働省はこの事態に省内で自殺防止対策を話し会う連絡会議を設置した。企業の中でもリストラや成果主義など労働者にいろいろな負荷がかかっている。日本労働弁護団によると、最近は職場でのいじめや嫌がらせの相談が増加しているという。教育現場の惨状はまた、一般社会がどれほど荒んでいるかを映し出しているのである。

子供も大人も苛酷ないじめに苦しんでいる。日本の社会がよくならない限り、学校からいじめは決してなくならない。

「いじめを苦」メモ公表 自殺の中3女子の遺族 (共同通信) - goo ニュース

最新の画像もっと見る