”ライジング・サン”夢の舞台へついに登場：NBA開幕戦

初めてバスケットボールの試合を真剣にみた。
１０年前にアメリカへ行ったとき、ＮＢＡの人気のすごさを思い知らされたものだが、テレビで試合を真剣にみたことはなかった。

原因はこの人、田臥勇太選手。能代工業時代に凄い選手がいるというニュースを見てその存在を知った。173cmと日本人の中でも小柄な彼は、卓越した技とスピードで大柄な選手を翻弄する。その後彼はブリガムヤング大学へ進学する。そして日本の実業団でプレーした後本場ＮＢＡへ挑戦する。昨年はナゲッツと契約したものの開幕直前で解雇。ＮＢＡへの壁は厚いかと思われたが、その後アメリカへ留まり独立リーグへ参加、チャンスを待った。そして今年、フェニックス・サンズと契約し、見事に開幕メンバーの座をつかむんだ。しかし、彼はポイントガードのポジションとしては現在３番手であり、試合に出場する機会はそう多くはないと思われた。

そして昨日の開幕戦、サンズは順調に点差を広げ、迎えた第４クウォーター途中で田臥はついにコートにたった。そして、素早いパス、そして特に大男ぞろいの選手たちの中でディフェンスもこなした。そして、フリースローを決め、ＮＢＡ公式戦の日本人選手による初得点を記録した。その後スリーポイントシュートを決め、フィールドゴールも記録した。プレー時間１０分、７得点、１アシスト。残念なことは、一緒にプレーした選手も控えの選手であったため、田臥のパスにややついていなかったような気がする。

ともあれ、田臥は本場のスタジアムを沸かせてくれた。地元では彼を”ライジングサン”と呼んでいる。ＮＢＡのシーズンはまだ始まったばかりだ。まだまだ今の地位に満足することなく、技とスピードに磨きをかけ、ＮＢＡの舞台で思い存分暴れてほしい。そうすれば、私のようにバスケットボールに興味を持つ日本人ももっと増えるだろう。

田臥「ＮＢＡで歴史作った」米マスコミも高評価 (夕刊フジ) - goo ニュース