昨年の有馬記念で惜しくも2着に敗れた現役最強馬ディープインパクトは昨日の有馬記念に優勝し昨年の雪辱を果たすとともに現役最終戦を有終の美で飾りました。
ディープインパクトは4歳(旧表記では5歳)のシーズンを春の天皇賞、宝塚記念とGIレースを連勝し、満を持して世界の最高峰、フランスの凱旋門賞のに臨みました。その結果は3着に敗れました(ちなみに1,2着は3歳馬、3歳馬と4歳馬の斤量差があるため凱旋紋賞への挑戦は3歳馬の方がよいと思います)。その上禁止薬物検出による失格処分が下され、日本競馬会の夢への挑戦は残念な結果に終わりました。
失意を乗り越えて臨んだ秋のシーズンでは世界の有力馬を迎え撃つジャパンカップで快勝し、凱旋門賞のショックを振り払い、そして現役最終戦、昨年は2着に終わった有馬記念です。
ディープインパクトのレースは最終コーナーまでは最後方に付け、最後の直線で「飛ぶ」と形容される爆発的な末足を使って先行する全ての馬を全て置き去りにしてゴールするというもので、「ディープインパクト」の名の通り見る者に深い衝撃を与えます。この日も最終コーナーまでは後方から3番手の位置から直線の半分当たりで先頭に立ち、あとはぐんぐん差を広げ2着に3馬身の差をつけての圧勝でした。
これでディープインパクトはGIを7勝し、これはシンボリルドルフ、テイエムオペラオーに並ぶ最多タイ記録です。ちなみに1995年から競馬界を席巻したサンデーサイレンス産駒は粒ぞろいの良馬を量産しましたが、粒ぞろいすぎて傑出した馬(しいて挙げればスペシャルウィークくらい)も出ていませんでした。サンデーサイレンスは2002年に亡くなっており、ディープインパクトはサンデーサイレンスの晩年の産駒であることから「サンデーサイレンス最後の夢」と呼ばれています。
また強い馬というのは身体能力だけでなく相当利口なようで、ディープインパクトはベストウエイトを維持するために自分で食べる量と調整していたと言われます。また同じGI7勝馬のシンボリルドルフは、レースの展開に応じた勝ち方を心得ていたとか、カメラを向けるとポーズを取っていたとか、言われています。
競走馬のサラブレッドとはThorough(徹底的に) + bred(改良された品種)が語源で、イギリスが生んだ最高の芸術品と言われ、血統もまた予想の材料となっています。それだけでなく生き物ならではの気まぐれだったり不思議なほど人間くさかったりして競走馬も奥が深いと思います。
ディープ有終V、3馬身差で快勝…有馬記念(読売新聞) - goo ニュース
ディープインパクトは4歳(旧表記では5歳)のシーズンを春の天皇賞、宝塚記念とGIレースを連勝し、満を持して世界の最高峰、フランスの凱旋門賞のに臨みました。その結果は3着に敗れました(ちなみに1,2着は3歳馬、3歳馬と4歳馬の斤量差があるため凱旋紋賞への挑戦は3歳馬の方がよいと思います)。その上禁止薬物検出による失格処分が下され、日本競馬会の夢への挑戦は残念な結果に終わりました。
失意を乗り越えて臨んだ秋のシーズンでは世界の有力馬を迎え撃つジャパンカップで快勝し、凱旋門賞のショックを振り払い、そして現役最終戦、昨年は2着に終わった有馬記念です。
ディープインパクトのレースは最終コーナーまでは最後方に付け、最後の直線で「飛ぶ」と形容される爆発的な末足を使って先行する全ての馬を全て置き去りにしてゴールするというもので、「ディープインパクト」の名の通り見る者に深い衝撃を与えます。この日も最終コーナーまでは後方から3番手の位置から直線の半分当たりで先頭に立ち、あとはぐんぐん差を広げ2着に3馬身の差をつけての圧勝でした。
これでディープインパクトはGIを7勝し、これはシンボリルドルフ、テイエムオペラオーに並ぶ最多タイ記録です。ちなみに1995年から競馬界を席巻したサンデーサイレンス産駒は粒ぞろいの良馬を量産しましたが、粒ぞろいすぎて傑出した馬(しいて挙げればスペシャルウィークくらい)も出ていませんでした。サンデーサイレンスは2002年に亡くなっており、ディープインパクトはサンデーサイレンスの晩年の産駒であることから「サンデーサイレンス最後の夢」と呼ばれています。
また強い馬というのは身体能力だけでなく相当利口なようで、ディープインパクトはベストウエイトを維持するために自分で食べる量と調整していたと言われます。また同じGI7勝馬のシンボリルドルフは、レースの展開に応じた勝ち方を心得ていたとか、カメラを向けるとポーズを取っていたとか、言われています。
競走馬のサラブレッドとはThorough(徹底的に) + bred(改良された品種)が語源で、イギリスが生んだ最高の芸術品と言われ、血統もまた予想の材料となっています。それだけでなく生き物ならではの気まぐれだったり不思議なほど人間くさかったりして競走馬も奥が深いと思います。
ディープ有終V、3馬身差で快勝…有馬記念(読売新聞) - goo ニュース
名馬には数多くの逸話が付いて廻るものですが、ディープインパクトの逸話で最も印象的なのは、「蹄鉄の減りが他馬よりも小さい。」というもの。これは地面を掻き込む走りでは無く、正に飛ぶ様に走っているからだと言われましたよね。2着に負けても、尚強さを感じさせるこの馬は、稀代の名馬&強馬と言えましょう。
テンポイント、懐かしいです。あの頃はグリーングラスとトーショーボーイ、そしてこのテンポイントが3強馬と言われていましたね。自分は勝者よりも敗者に美学を感じがちなものですから、馬でもどちらかと言えば”悲劇の馬”に思いを寄せてしまいます。
テンポイントはレース中に複雑骨折し、普通ならば即座に安楽死処分が為される状況だったものの、ファンからの救命を求める声が殺到し、大手術が行なわれたのを記憶しています。一旦は復活したかの様に見えたものの、やはり重い体重を支える負担が来て、蹄葉炎を発症。残念ながらその生涯を終える事となった悲劇の馬でした。
思い返せば3強馬で最後迄生き残ったグリーングラスが生を終えたのが2000年の事。それから6年以上経つ訳で、最早彼等の勇姿も伝説の世界に入ってしまったと言えますね・・・。
テンポイント、トーショーボーイ、グリーングラスの三頭は当時TTGと呼ばれていましたね。1977年の有馬記念のテンポイントとトーショーボーイの勝負は競馬フアン多くが名勝負に挙げるレースですね。
グリーングラスもこのレース3着に食い込みその後の有馬記念で勝って2頭に負けないところを見せています。こういった強力なライバル同士が鎬をけずる世代は「○冠馬」は出にくいです。ディープインパクトもすごいですが、また伝説に残るような名勝負も見てみたいです。