車を走らせながら NHK17時のニュースを聞いていました。6月末九電の玄海原発再稼働の説明会で「やらせメール」が問題となりましたが、今度は原子力安全保安院が中電に同じようなことを求めていたと言います。
2007年浜岡原発でプルサーマル計画の説明会が国主催により御前崎で行われた。その際原子力安全保安院は会場で空席が目立つことのないよう参加者を集め、反対意見ばかりに偏らないよう手配するよう中部電力に要請した、と言います。中電はこの申し入れに対し法的観点から応じられないとしたが、幹部社員100名ほどを参加させた。発言はしていないと言います。
これは中部電力が記者会見で発表したものですが、そもそも判明したきっかけは、九電のやらせメールで国が同じようなことがないか各電力会社に調査を指示し、その中で判明したことと言います。同じことは四国電力伊方原発でのプルサーマル計画説明会でもあったと言います。
あまりにもお粗末な話しにあきれてしまいますが、本来原発を規制すべき組織であるはずの原子力安全保安院が、電力会社と結託して事故は起こりえない「安全神話」世論を作り出していたのでしょう。
福島第一原発で爆発事故が発生したあと、放射性物質が広範囲に拡散したことを正直に発表し、必要な対策を講じていれば、肉牛汚染問題など起きなかったでしょう。国も東電も隠そうとし、事故を小さく見せようと一生懸命になっているから、大切なことが抜けていってしまいます。