環境法令ウオッチング

2006年7月から2007年12月までの環境法令情報・行政情報・判例情報を掲載。

化審法運用改正へ

2007-07-21 06:16:51 | 化学物質・有害物質
2007年7月21日 
 化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)の具体的運用については、「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律の運用について」により実施されています。そのなかで、他の化学物質を製造する際に副生する第一種特定化学物質については、可能な限りその生成を抑制するとの観点から、「利用可能な最良の技術( BA T : Best AvailableTechnology/Techniques)」を適用し、第一種特定化学物質を「工業技術的・経済的に可能なレベル」まで低減すべきとの考えが示されています。
一方、平成18年2月に、化審法に基づく第一種特定化学物質であるヘキサクロロベンゼン(官報公示番号 3-76、CAS No. 118-74-1)が、テトラクロロ無水フタル酸(官報公示番号3-1423、CAS No.117-08-8)の合成過程において副生する事例が報告されました。このため、化審法を所管する厚生労働省、経済産業省及び環境省では、平成18年4月、専門家からなる「副生する特定化学物質のBAT削減レベルに関する評価委員会」を設置し、第一種特定化学物質が副生する事例につき検討が重ねられてきました。
その結果、「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律の運用について」を下記の通り改正し、副生成物として他の化学物質に微量含有される第一種特定化学物質の取扱いに係る考え方を明確化することとされました。
【改正の概要】
「3.第一種特定化学物質、第二種特定化学物質及び監視化学物質の製造等の取扱い」に、以下の規定を追加する。
「第一種特定化学物質に該当する化学物質が他の化学物質に副生成物として微量含まれる場合であって、当該副生成物による環境の汚染を通じた人の健康を損なうおそれ又は動植物の生息若しくは生育に支障を及ぼすおそれがなく、その含有割合が工業技術的・経済的に可能なレベルまで低減していると認められるときは、当該副生成物は第一種特定化学物質としては取り扱わないものとする。」

【官報ウオッチング】
新しい情報はありません。

【行政情報ウオッチング】
環境省
平成19年度第2回「ジフェニルアルシン酸に係る健康影響等についての臨床検討会」の開催について
中央環境審議会総合政策部会第3回環境基本計画点検小委員会の開催について
「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律の運用について」の改正案に対する意見募集について
中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会(第44回)の開催について
中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会 食品リサイクル専門委員会(第6回)の開催について

経済産業省
「化学物質の輸出承認について」の一部改正に対する意見募集について
特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律施行令の一部を改正する政令案に対する意見公募について

国土交通省
「底質ダイオキシン類対策の基本的考え方」のとりまとめについて

資源エネルギー庁
特定荷主リスト(平成19年6月末現在)

消防庁
危険物の規制に関する規則の一部を改正する省令(案)、危険物の規制に関する技術上の基準の細目を定める告示の一部を改正する件(案)及び化学に関する学科又は課程を修めて卒業した者等が甲種危険物取扱者試験の受験資格を有する学校を定める件の一部を改正する件(案)についての意見募集について

【判例情報ウオッチング】
新しい情報はありません。

ISO14001
◆毎週更新中!「環境法令管理室」に「7月9日から7月15日までに公布された主な環境法令一覧」をアップしました/2007.7.15
◆毎週更新中!「環境法令管理室」に「7月9日から7月15日までに発表された改正予定法令一覧」をアップしました/2007.7.15
◆「環境法令管理室」に「第166回通常国会で成立・公布された主な環境法一覧」をアップしました/2007.7.8