硝子戸の中でのひとりごと

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タイトルは漱石より拝借☆

運慶展と文学散歩

2017-11-23 22:37:41 | 東京
漱石山房記念館を訪ねた翌日。
早朝から上野の国立博物館へ向かいます。

まず立ち寄ったのは、なんかタイミング悪くて
ちゃんと見れていなかった、彰義隊の墓です。


歴史好き(というか幕末動乱期が好物な人)にとっては
彰義隊ってメジャーだと思うんだけど、
一般的にはどうなんでしょうね。
そういや、『合葬』って、映画になったんでしたっけ???
……まあいいや。

タイミング的に、「TOKYO数寄フェス」とやらの期間だったらしく、
寛永寺の山門「文殊楼」をモチーフとしたオブジェが。
朝日を浴びてきれいです。夜はライトアップしてたみたいですね。


そして、目的の、「運慶展」です。
ものすごく混雑するという前情報から、
国立博物館がオープンする1時間前には到着して並ぶことに。


いやしかし、並んだ甲斐ありました。寒かったけど!
一陣目で入れたから、ゆっくり見ていても余裕があるんですよね。
円城寺の大日如来に始まり、興福寺の無著世親、
関連の慶派で海住山寺の四天王……などなど、
うんうん!やっぱりそれがなくっちゃね!という内容。
鎌倉期の作風の説明に、長岳寺の仏像が出張してたのは意外でした。
栃木や神奈川のお寺のも新鮮だったなあ。


堪能した後は、田端へ。
田端文士村、初めて足を踏み入れました。

まずは企画展「芥川龍之介の結婚と生活」を。
おもしろかったけど……ホント、著名になってしまうと
いかにも若気の至り的なラブレターまで一言一句、
公表されちゃうんですねえ。見に行っといて言うなだけど。


ちなみに、ここで「田端散策マップ」というものが入手できるので
(文士村のリーフですね)、それをもとにぐるりと散策。
とはいえ、以下のような掲示があるのはほんの数か所で
実際の町の中にはほとんど目印などはないという(笑)


うーん、正直、実際のところはピンと来ないかも……なんて
思い始めたころに、おもしろいスポットに出遭いました。

赤紙仁王尊 東覚寺。
ひと目見て、そのインパクトに声出ました(笑)
  

どうも、もっと真っ赤なことも多いようですね。
調べたら、赤いかたまり状態のこともあるようで、
仁王尊の黒いボディが見えていたのはレア?なよう。

厄除けというか、病除けなんですね。
赤い紙を具合の悪い所に貼って身代わりになっていただく、と。
回復すると、草鞋をお供えするらしい。
すごい、おもしろい!
寺社好きのテンションがあがってしまいました。

さらに、興味深かった場所、もう一つ。
田端日枝神社です。祭神は大山昨神。
鳥居は一見して新しそうな山王鳥居。
本殿が石祠なんですね。明治時代に建造されたとか。
 

個人的な文学的チェックポイントとしては、大龍寺ですね。
正岡子規のお墓参り、してきました。



その後は、お茶の水に移動して、漱石散歩。
まずは、井上眼科。あの!井上眼科です(笑)


すぐ近くにあるのが、『それから』に登場するニコライ堂。


そこからうろうろ歩いて、旧錦華小学校。
漱石はここの第一期生。
飛び級で普通の人より早く卒業したらしいですが。


最後は、学士会館。
大学予備門は、この場所にあったんですね。




というわけで、漱石にはじまり、漱石に終わった2日間。
よく歩きました!






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