硝子戸の中でのひとりごと

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タイトルは漱石より拝借☆

晩秋の日光 (日光初日)

2019-12-21 21:39:13 | ほか国内遠出
11月終盤、ひょんなことから、日光へ出かけてきました。
関西からはなかなか行きづらいということもあり、初日光です。

東武日光に着くと、残念ながら雨。
その代わり、冷え込みはそれほどでもありません。

バスで一路、日光の代名詞たる二社一寺へ向かいます。
まずは、日光二荒山神社へ。

印象的な鳥居。
こちらが正面……ですよね?
本殿まではすぐです。



お参りをして、神苑のほうへ。
雨に濡れた神苑、しっとりしてなかなかいい風情でした。

有名な化け灯籠。
苔むした感じが魅力的です。


自由に拝観できる大国殿には、大太刀「太郎丸」が展示してあります。
が、私の目を引いたのはコチラ。
「田道間守」の像です。……それって、あの田道間守ですよねえ。
垂仁天皇に仕えて、非時香菓 を持って帰ってきた人。
なんでまたこんなところで、故郷・奈良にゆかりのこの人にお会いするんだろう?(笑)
思わず写真撮ってしまいました。

そしてそして、二荒霊泉!
いいですねえ。飲みませんでしたけど。

ぐるりと神苑を見て回り、日光二荒山神社を後にします。
こちらは東照宮側の楼門です。

いよいよ、有名な日光東照宮へ。
平成29年(2017年)3月に修理が終わった陽明門。
すごい! けど、なかなかにギラギラです。
でも、目立つのは金というより、あの白い部分かもしれない。




こちらは、ちょっと雨が小降りになってからの遠景。
こうして見ると、やっぱり良いなあと。
近づきすぎると、ホントにギラギラなんですよね。
遠くから見て見事さを感じる、っていうのがいいのかなあと思ったり。


陽明門に劣らず見事なのが、唐門。
こちらも胡粉の白さが目を引きます。
「白」って派手ですよね、本当に。

奥宮に向かうところに、有名な眠り猫がいます。
写真はボケボケですが(笑)
しかし……正直に言っていいなら、わりと「それがどーした?」です。
ホンマにゴメンなさいだけど。
(基本的に罰当たり)


そして奥宮。
要するに、家康公の墓所ですね。

さて、陽明門の外にもいろいろ見どころはあります。
まず、素敵なのは三神庫。
上神庫・中神庫・下神庫に分かれていて、上神庫には、狩野探幽による像の絵があります。


で、有名な三猿。
修復後、顔が変わったなんて話題にもなってたけれど、けっこう可愛らしいです。


そして、陽明門の手前にある、輪蔵 と2基の南蛮鉄燈籠。
鉄燈籠は伊達政宗が寄進したのだとか。

 

燈籠つながりで、こちらはオランダ東インド会社から奉納されたという「逆紋の回り灯籠」。
葵の御紋が逆だけど海外製だからお目こぼし……。ちょっとおもしろいですね。
でも、個人的には「すごい! インターナショナル! 」というのが率直な感想です。
東インド会社の設立って1600年でしたっけ?
ああ、時代だなあ~。


そして五重塔。

二荒山神社のほうから入ったので、東照宮の碑とかは後で見ました。
本当はコチラが正面参道ですよね。


参道の近くで腹ごしらえして、後半戦です。
ザ・観光地ご飯だけど、けっこうおいしかった。


さてさて。お次は日光山 輪王寺へ。


タイミングよく、三仏堂の大修理が終わっていて、拝観することができました。
しかも、このあたりから急に晴れてきて、実にラッキー。

この輪王寺には、明治天皇に従ってきた木戸孝允も宿泊しています。
そして実は、三仏堂が解体されたり、日光の景観が変わったりするのを防ぐために、木戸さんが一役買ってたりするようなのですが……
こういうことは悉く知られてないねえ、木戸さん。
まあ、しゃーないか。

というわけで、三仏堂です。
お堂の前の桜の大木がきれいに紅葉していて素敵でした。



途中、修験者の方々が現れてびっくり。
そういえばこのあたりって、修験道が盛んなんでしたっけ。

すぐちかくに、勝道上人の像もあります。

続いて、輪王寺の一部ということになっている大猷院(たいゆういん )へ。
家光公の廟所ですね。
ある意味、東照宮よりも鮮やかな感じがあります。

到着したときに、おそらく先ほどの修験者さんたちが出てこられました。
……ぐるっと大回りして行ったもんだから、だいぶ後れを取ったようです(笑)


階段の上に立つ、鮮やかで華やかな二天門。

夜叉門を潜り抜けると拝殿が出てきます。
権現造の拝殿の中は、文字通りのキンキラキン。
別名を「金閣殿 」というそうです。
狩野探幽筆の唐獅子も見どころですね。

奥の院の入り口にある皇嘉門。
奥には家光公の御廟があるそうです。
「竜宮門」という別名も納得の姿です。
どこも見事だけど、やっぱり派手だなあ(笑)

こちらは、夜叉門にいる烏摩勒伽(うまろきゃ)。
拝殿の中で聴いた説明によると、膝に像がいて「ひざこぞう」のもとになったとか……。
ちょっと可愛い(笑)

さてここで、少し移動。
「明治館」へ行ってみたかったんですね。
建物、とっても素敵です。
いい感じに紅葉も残っていて、これまた嬉しい。


お勧めと聞いていたチーズケーキもいただきました。
確かに美味しかった!
うん、大正解です。


そして、てくてく歩いて神橋へ。
これって、二荒山神社の一部だったんですね~。
朱塗りの橋になったのは寛永13年(1636年)だとか。
神道系のものが朱色になってくるのは仏教と一緒になってからって言いますよね。
現在のものは明治時代に再建されたものだそう。
日本三大奇橋の1つだそうです。奇橋?なんですね。
ともかくも、とても美しい橋です。


ちなみに、到着したタイミングから突然霧が出始めました。
みるみるうちにあたりが霧に煙っていき……
写真を撮ったころはまだ見えていましたが、少し経つと真っ白に。
寒暖差と湿気のせいなのかな?

神橋から少しの所に、板垣さんが立っています。
戊辰戦争の戦火から日光を守ったことでこうして銅像を建てられ、感謝されているそうです。


霧が深くなる中でしたが、金谷ホテルのギャラリーものぞいてきました。
歴史があるってすごいですね。


というわけで、初日光、一日目でございました。

どこも見事ではあるんだけど、ひとつ、声を大にして言いたい!
説明の人たち、お札やお守りの売込みしすぎ!!
そこだけがちょっと引っ掛かってしまいました。
まあ、あんなもんなのかな~。





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