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デザイナーの色メガネ

写真付きで日記や趣味を書く

空を飛ぶ 決死のNY編-1

2007-01-24 23:42:51 | 旅行記

Photo_21

久しぶりに「空を飛ぶ」を再開いたします。

いいかげん完結させておこうかと、これは自分

自身の記録としても忘れないうちに書いておき

たいので…。

☆もし、初めてこれをお読みくださる方がいらっ

しゃって、チンプンカンプン…の折は、「旅行記」

としてカテゴリにまとめてありますので、ざっと

見ていただければ、と思います☆

ということで、さて、上の写真はどこでしょう?

工事現場のような…。

現在は多分入れない所…。

Photo_22 ←答えはここ!

自由の女神の内部。

さて、嘘八百を並べて休暇

の期限を延長したものの

とっくに2ヶ月は過ぎ、「まだ、旅費がたまらな

いので…」と嘘のウワヌリ電話を2度ほどした

が、さすがにもうデキナイ!

で、私は音信を断つことにした。

(要するに行方不明だね。)

そして、いよいよ免許取得の最終試験へと

突き進んだ!

ところが、筆記は一発合格したのに、実技で

2度もしくじったのだった。

ランディング(着陸)がうまくいかないのだ。

横風にうまく角度を合わせることができず、

センターラインに機体の前軸足がのせられな

かった。

教官が「悪いイメージがつくといけないから

気分転換をした方がいい。」と言うので、

それなら!ニューヨークを10日間ばかり

へめぐろう、と思い立ってしまったわけだ。

思い立ったら、即実行。(遊ぶときだけだね)

Photo_24

西海岸から東海岸への

ナイトコーチと呼ばれる

真夜中の最安値航空チケットを買い、乗客

のまばらな機内で毛布にくるまって寝ながら

一路NYへ。

そして朝、初めて下り立ったNYは暗い雨の中。

立ち並ぶ摩天楼の先は低い雲の中へと消え、

全貌はまったく見えなかった。

Photo_23 ←数日後の晴れた日に撮った

WTC(世界貿易センタービル)。

なんとこの年、出来立ての

ホヤホヤだったのだ。

「スゴイなあ~!」と…見上げて撮ったこの

ビルが、未来には粉々になってしまうとは。

さて、不気味に暗い雨のNYで、まずは拠点

とする場所の確保が大事。

なんといっても安いところ、で決めたのが

マジソンスクェアガーデンの裏のYMCA.

当時、安い、汚い、危ない、の三拍子揃って

いるという噂は聞いていたが、なんとそこは、

男色の巣窟だったのだ!

ベッドと小さなテレビのある3畳ばかりの

汚い部屋は鍵をしてもいつ襲われるかわか

らない心細い砦だったので、ドアの前にベッド

を引きずっていき、開けられないように補強

したほどだ。

現在のNYは治安がよくなったらしいが、私が

ウロウロしたころは、最悪の治安状況だった。

それでも、私は毎日、毎日、朝早く起きると、

わくわくしながら街中をくまなく歩いたのだ

った。

危険がいっぱいだったが、元気だった。

若かったなあ。


空を飛ぶ 遊び編ー3

2006-12-01 22:26:22 | 旅行記

Img_2612

写真は30年前、ディズニーランドで購入した

バックル。 私の宝物。

シエラ生活も2ヶ月を過ぎたころ、飛行学校の

仲間4人とセスナを割り勘でレンタルして、

ロスのディズニーランドへ…。

おお、ひろ~い!華やか~!そして…

空いていた!しかもカップルばっかり…。

そんな中をむさくるしい男4人(しかも国籍

バラバラ)が、ガンガンと遊びまわる姿は

チト異様だったかもしれん、と今にして思う。

さてこの小旅行の直前、単独飛行訓練中に

私はあやうく山に激突しそうになったのだ。

ソロ飛行であちこちの飛行場に飛んで行っては

『確かにこいつは飛んできたよ』という証明に

スタンプを押してもらう訓練があるのだが、

その日は山間部にある地方の小さな飛行場で

スタンプをもらってくるのが課題だった。

スタンプを無事に押してもらい、さて、離陸。

谷間にある飛行場だったので、山には充分

気をつけていた、ハズ!

が、離陸直後、山が突然眼前に!

インディージョーンズの特撮シーンさながら、

物凄い勢いで急旋回をして難を逃れたが、

ほんの数秒の遅れで木っ端微塵だったと

思う。

山の近くは気流が巻いているので、要注意!

と肝に銘じていたのだが、その肝がつぶれる

ような経験だった。

まあ、そんな嫌な経験を払拭するためも

あっての旅行だったわけだ。

しかし、ディズニーランドより私はナッツベリー

ファームの方が断然楽しかった。

Photo_19 なんたって西部開拓史の

雰囲気そのままの

この農場遊園地は、

駅馬車強盗やインディアンが迫真の演技で

襲撃してしきたりと、演出が泣けるほど

良かったのだ。

小さいころからガンマンに憧れていた私は、

「さすらいのガンマン」になりきった一日を

過ごして大満足。

Img_2600 ←これは当時のD・Lの地図。

ということで…こんな昔の

個人的思い出も、ブログを

始めていなければ記憶の彼方に消え失せて

いくところでした。(カシコマッテオリマス)

キーボードの練習で始めた私のブログですが、

なんと、今日、1年をツツガナク迎えること

ができました。

遊びに来てくださった皆様、ありがとうござい

ました!

楽しいコメントをくださる皆様、感謝です。

バックルのミッキーとミニーのように、

これからも仲良く心の手を取り合っていければ

嬉しいです。

いくつもの命拾いをしてきて、ヨカッタ!!

としみじみ思っております。

「いくつもの」と言うことは…そうです、この後の

卒業間際のニューヨーク旅行で、またひとつ

命拾いをした私。

命はひとつのはずなのに…。


空を飛ぶ 遊び編ー2

2006-10-19 21:50:00 | 旅行記

1_3

「さあ~て、お立会い!種も仕掛けもございま

せん。このまま空で宙返りをご披露いたしま

しょう!」

これ、私じゃないですよ。

2_2 ←と、こうなります。

これは「リノのAir Races」。

カリフォルニア州のとなりの

ネバダ州で毎年開催される世界的航空ショー。

航空マンたるもの、これに行かずにはすまされ

まい!すわっ!

と車で遠出をしたのだ。

ショーは3日間にわたり、朝の9時から午後4時

ごろまでクラスごとに競技が行われる。

クラシック飛行機あり、ジェットあり、お気に入り

にペイントした飛行機あり…。

競技もスピード系、アクロバット系、編隊系と

まあ、次から次へと楽しいのなんのって!

世界中から飛行機好きが集まってのお祭だ。

Reno この時、たしか飛行学校の

教官といっしょに行ったん

だったなあ。

そして、事故もあった。

地面スレスレに飛んだり、2機がぴったり重な

るように飛んだり、と危険は承知のうえでの

ショーなのだが、痛ましい…。

それでも飛びたい!

山男と同じ、飛行機マンの我がままなロマン。

楽しんで見物しつつも胸が熱くなった若き日

の私…が懐かしい。

このころ、私は実技で単独キリモミに挑戦

していたのだが、あれはちょっと人生観が

変わるような体験だった。

よくまあ、ミスもなく(ミスしたら今ここに私は

イナイ)こうしてブログなんぞを楽しんでいら

れることよ!


空を飛ぶ 遊び編ー1

2006-10-11 09:41:13 | 旅行記

Photo_10

これはカリフォルニアの自動車免許の教本。

私は飛行訓練プラス猛烈な勉強をしつつも、

しっかり遊んでもいたのだ。

遊びに不可欠なのは車の免許。

国際免許証は持っていたが、レンタカーが

かなり割高になってしまうので、いっそアメリカ

で免許を取ってしまおうと思い立った。

これが簡単なので驚いた。筆記試験はまあまあ

覚えることはあったが、実技!

「ハイ、前進して~!」

「ハイ、右折して~!」

「止まって~!」

そんなものでOK。

車庫入れだの並列駐車だのいっさいナシ。

(バックもなかった)

こんな程度でホントにいいのかなあ。

とアバウトな私が首をひねるほどだった。

その場でバシャッと写真を撮って、

「ハイ、免許証!」

まあいいけど…、

早速、授業のない日には車を借りて繰り出す。

この時、私はカリフォルニアの免許証と国際

免許証の両方を必ず携帯したものだ。

レンタカー屋では堂々とカリフォルニア免許証

を見せて安く借りるのだが、もうひとつ!

飛ばして警官に捕まったときに役立つのが

国際免許証。

これを見せて「ア~、イングリッシュ、ヨク

ワカラナイ!」と繰り返すと、警官は

「まったく!しょーがねえなあ」という顔をして

見逃してくれるのだ。(というより、面倒なので

かかわりたくないらしい)

あ、これマネしないでくださいよ!

なんたって30年前のお話ですからね。

今では通用しないだろうし、だいたい危ない!

(よく言うよ…)

思えば私は日本でも教習所に行かずに免許

を取ったのだった。

いきなり府中の試験場へ行って試験を

受けて(筆記も実技も)、2度目にして取得!

まあ、そんなことは置いておいて…。

Photo_13 ←サンフランシスコ湾にある

「フィッシャーマンズ ワーフ」

ここへはよく遊びに行った。

美味しい魚介類が安く食べられる。

そのほかにもあちこち、ウロウロ…。

飛行機をレンタルしてディズニーランドへ行っ

たこと、ニューヨークで命拾いしたことなど、

思い出してきたぞ!


空を飛ぶ 実技編ー3

2006-10-01 14:26:39 | 旅行記

            

Photo_12

初めてひとりで空を飛びながら、感じたのは、

空の上では忙しい!ということ。

まず、有視界飛行はとにかく常に自分の目で

位置を確認していなければならない。

「私はどこ飛んでるの?」になったらたいへん

なのだ。(空港はどこ?になったら…!)

目標になるのは山や海岸線、そしてハイウェイ。

それらを確認しながら飛行するのだ。

実際、雲の中に入ってしまうと上下もわからなく

なるので、ものすごく危険!

そして時速の計算

手動式コンピューターを片手で操り、距離と

飛行時間をチェックして時速を出す。

セスナのような小さい機体は風の影響が大きく、

強い向かい風のときなど、ホバリング状態で、

飛んでも飛んでも下の景色が動かない。

かと思えば追い風になるとぶっ飛んでいく。

刻々と時速を計算しつつ、目的地までの時間

を予測し燃料計と睨めっこだ。

車のように、ちょっと走れば給油所があるわけ

ではないから、燃料切れは致命的だ。

ひとまず路肩によせて…もできないし…。

そして高度

東西で航路の高度が決まっていて、向かう

方角の高度に速やかに乗せるのだ。

(もたもたしていると衝突の危険がある)

とまあ、呑気に景色を楽しんでなんかいられ

ない!

ソロ飛行がこんなに忙しいとは!はあ~っ!

と地上ではかなりいい加減な生活をしている

私は、空中で「きちんとした計画のもとにマメ

マメしく行動する」ことを余儀なくされた。

規定のコースを無事に廻り、いよいよ着陸。

これがまた緊張するんだなあ。

無線で応答し管制官の指示に従い、着陸の

許可を取って、ようやく着陸準備に入れる。

(とにかく管制官の指示が絶対!なのだ。)

高度を下げていく。

お~、いいぞいいぞ、風も強くないし…。

滑走路には車輪を着ける位置がマークされて

いて、そこにきれいに車輪をのせるのが理想。

滑走路が近づいて来た!

あ~、ちょっと左に、あ~右にふれた~。

少しヨロヨロしながら後輪が着いた!

前輪がつく前に少し機首を上げ、水鳥が着水

するようにふわっと…。

お~、気持ちふわっといったぞ!

マークからズレてはいたが、まずまずの着陸

ができた。

上の写真は「初めてのソロ飛行達成記念」の

証明書。(イキなことをしてくれるねえ。)

Photo_11 飛行を終えてしばらく時間

がたったその日の夕暮れ。

飛行場をボンヤリ眺めていた私は

胸の奥からど~っと満足感が湧いてきたこと

に、自分でも驚いたのだった。