久しぶりに「空を飛ぶ」を再開いたします。
いいかげん完結させておこうかと、これは自分
自身の記録としても忘れないうちに書いておき
たいので…。
☆もし、初めてこれをお読みくださる方がいらっ
しゃって、チンプンカンプン…の折は、「旅行記」
としてカテゴリにまとめてありますので、ざっと
見ていただければ、と思います☆
ということで、さて、上の写真はどこでしょう?
工事現場のような…。
現在は多分入れない所…。
自由の女神の内部。
さて、嘘八百を並べて休暇
の期限を延長したものの
とっくに2ヶ月は過ぎ、「まだ、旅費がたまらな
いので…」と嘘のウワヌリ電話を2度ほどした
が、さすがにもうデキナイ!
で、私は音信を断つことにした。
(要するに行方不明だね。)
そして、いよいよ免許取得の最終試験へと
突き進んだ!
ところが、筆記は一発合格したのに、実技で
2度もしくじったのだった。
ランディング(着陸)がうまくいかないのだ。
横風にうまく角度を合わせることができず、
センターラインに機体の前軸足がのせられな
かった。
教官が「悪いイメージがつくといけないから
気分転換をした方がいい。」と言うので、
それなら!ニューヨークを10日間ばかり
へめぐろう、と思い立ってしまったわけだ。
思い立ったら、即実行。(遊ぶときだけだね)
西海岸から東海岸への
ナイトコーチと呼ばれる
真夜中の最安値航空チケットを買い、乗客
のまばらな機内で毛布にくるまって寝ながら
一路NYへ。
そして朝、初めて下り立ったNYは暗い雨の中。
立ち並ぶ摩天楼の先は低い雲の中へと消え、
全貌はまったく見えなかった。
WTC(世界貿易センタービル)。
なんとこの年、出来立ての
ホヤホヤだったのだ。
「スゴイなあ~!」と…見上げて撮ったこの
ビルが、未来には粉々になってしまうとは。
さて、不気味に暗い雨のNYで、まずは拠点
とする場所の確保が大事。
なんといっても安いところ、で決めたのが
マジソンスクェアガーデンの裏のYMCA.
当時、安い、汚い、危ない、の三拍子揃って
いるという噂は聞いていたが、なんとそこは、
男色の巣窟だったのだ!
ベッドと小さなテレビのある3畳ばかりの
汚い部屋は鍵をしてもいつ襲われるかわか
らない心細い砦だったので、ドアの前にベッド
を引きずっていき、開けられないように補強
したほどだ。
現在のNYは治安がよくなったらしいが、私が
ウロウロしたころは、最悪の治安状況だった。
それでも、私は毎日、毎日、朝早く起きると、
わくわくしながら街中をくまなく歩いたのだ
った。
危険がいっぱいだったが、元気だった。
若かったなあ。