雑記 夜更かしの毎日

働く主婦の日々のこと。
大好きなお芝居や音楽、その他もろもろ。

少年メリケンサック

2009-02-26 | MOVIE
映画「少年メリケンサック」公式サイト

お昼過ぎに雨も止んできたので、ちょっと近場のシネコンまで行ってきました。だってほら、水曜日だもん!

他にも見たい映画、何本かあったんだけど、今日のところは「少年メリケンサック」!
ああ、うん!楽しかったですよ~!

(一応)メジャーレーベルのレコード会社で、首がとぶ寸前の契約社員カンナが退社の日にネットで見つけたパンクバンド「少年メリケンサック」
元パンクスの社長がメリケンサックを気に入ってしまい、契約の取り付けを命じられたカンナが、探し当てたメンバーは「少年」どころか、どこからどう見ても「中年」。しかも汚いし。
急に脚光を浴びた「25年前の解散LIVE」の映像は、なんと10万アクセスを集め、伝説のパンクバンド「少年メリケンサック」の全国ツアーがいつのまにか決定し…

もちろん宮藤官九郎さんの脚本・監督作品だもの。
意味とかオチとか、教訓とか、感じようとしちゃダメ。
とりあえず、目の前の出来事を面白がって笑っておかないとね~
前回監督作品よりも、だいぶ解りやすかったし上手くまとまってた感じでしたよ。単純に笑えたし、純粋に面白かった。

キャストは最高でしたね~!
主役のカンナ・宮崎あおいちゃんはとても可愛らしく熱演。国民的女優さんが、かなり思い切りの良い体当りでコミカルな役柄をこなしてるのが良かったな~。表情の切り替えがとてもパキパキとしてて気持ちいい。

メリケンサックのメンバーも素敵!
佐藤浩市さんとキム兄は、LIVEシーンにちょっと無理を感じないでもなかったけど、お芝居の上手さはさすが。
もちろんドラムのヤングさんを演じる三宅弘城さん、ヴォーカル・ジミーさんの田口トモロヲさんは、役者さんとしてだけじゃなくバンドマンとしても本物!
おふたりとも何度も舞台を拝見してるし、三宅さんのドラムも生で何度か聞いてるし。本物のリアリティだよね。

脇を固める役者さん達もとっても良かったんだけど、シーンにちょっとずつ華をそえてたゲストがスゴくて笑った。
アナーキーにスターリンにスタークラブに。(もちろんトモロヲさんは「ばちかぶり」だし。)あれって、若い人にわかるのかな~?歳いってる私でも、気付くまでしばらくかかったもん。

「中年」メリケンLIVEも良かったけど~、「少年」メリケンのLIVEシーンがまた良くて~!
「少年」ハルオ君役が良い!峯田君のジミー君は凄い!
「少年アラモード」、「GOA」のあまりにものそれっぽさにも笑えちゃったな。
峯田君(銀杏BOYS)、役者さんとしても全然イケるわ!
(「少年アラモード」、白いジャンプスーツとか、持ち歌が「赤頭巾ちゃん…(がナンとかカンとか言う曲)」だとか、やっぱり「レイ○ー」なんだろうな。シュチュエーションの昭和っぽさとか、やらされてる感とか、リアルに当時を知ってるとパロディとしてホント笑えます。その皮肉さ加減と峯田君の本気っぽい可愛らしさが、いいバランスなんですよね。)

田辺誠一さん、またスゴイわ~。ホントに面白かった!
あれはやっぱり、アレだよね?あの○○○だよね?うふふふ~

噴出し口を見失ったまま行き場も無くくすぶって、時間だけを無駄に過ごしている本当に真性にロクデナシ、アキオさんの「若い時は大人に笑われて、今はガキに笑われて!」ってセリフがやっぱりちょっとピリッと痛い…
子供の時に思っていたほどにはきちんとした大人にもなれてない気がするし、かと言って子供にはもう戻ることもできないし…
「少年メリケンサック」と同年代。ハンパなのかしらね、私も。

上映前の予告編見て、「ヤッターマン」が見たくなっちゃった~。なんか見たら見たでちょっと後悔するような気もしなくはないんだけど。
でもドロンジョ様、見たいな~!