メルトダウンするゴジラか溶岩のような姿の金華石製のご神事用石笛のアップ。
稀にメノウ化した部分が酸化鉄で黄色く変色した物もあり、原石の野趣をそのまま活かさない手はない。
植木屋さんが樹木を自然樹形に仕立てるように、様子を観ながら少しづつ成形していくのは石と私のセッション。
「いいねぇ!」という感覚だけが頼りの即興仕事だから、完成した時に自分の予想を超えたモノが生まれる処が面白い。
事前に完成デザインを決めてしまえば仕事は早いだろうが、私には予定調和的で面白くないのですな。
即興セッションで生まれたから、作品はオンリーワン。
過去の作品と同じモノを作って欲しいと言われても、石も違えばその時の私と今の私は違うから難しい。
古武術研究家の甲野善紀先生に聞いた、江戸時代の剣術家の名言「今という間にイは過ぎ去る也」が身に滲みる。
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