縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

糸魚川にも椰子の仲間がのシュロが自生している・・・磯部の浜港南公園

2023年07月30日 08時25分17秒 | 糸魚川自慢
素潜り初心者や子供連れを連れていくのが、糸魚川の東端の筒石漁港の西にある「磯部の浜港南公園」で、風にそよぐシュロが南国のよう。
浅い湾と防波堤に守られた遠浅の静かな砂浜で、掃除が行き届いた立派な東屋と、トイレ・シャワーが完備されている。
東側のテトラポットなら膝くらいの水深に小さなウツボやカニがいるので、泳げない人や子供でも楽しめる。素潜りが上達したら、水深3から沖まで点在する岩礁に潜ればいい。
 
意外にも糸魚川の海岸から低山まではシュロが自生していて、これは平安時代に中国南部から観賞用に持ち運ばれたものが広まったものであるらしい。もっとも「磯部の浜港南公園」のは植樹されたものだろうが。
利用する人は東屋とトイレ・シャワーを汚さないでほしい。地元の老人たちが朝晩に掃除しているのだ。
 
只で使わせてもらうのだから、砂だらけ、ゴミ放置は勘弁してほしい。
 
 
 

梅雨明け直後は海遊びのベストシーズン・・・糸魚川市弁天浜

2023年07月24日 07時58分50秒 | 糸魚川自慢
梅雨明け直後の海は透明度も海水温もたかい。クラゲもいないから、人が増えること以外はいいことづくめ。この時期は凪ぎが多いし。
人を避けるには沖にでるか、潜ればいい。
駐車場で金をとられるのが嫌なら、B&G海洋クラブに入会すれば駐車場もシャワーも無料!カヤックもヨットもSUPもあるよ。弁天浜にいらっしゃい!
 
 
 

海上で朝日を浴びる悦楽・・・2023年シートウサミット糸魚川

2023年07月21日 06時56分13秒 | 糸魚川自慢
海上で朝日や夕陽を浴びるのは悦楽この上ない。真夏でも夜明けと夕方の海は涼しい。
しかし太陽が昇ったあとに強い陸風が吹くことがあるし、カヤックなら転覆しても独りで再乗艇できない人は沖にでてはダメ。
初心者でもこんな体験がしたいなら、前日に技能講習があり、レスキュー体制のある「シートウサミット」に参加すればいい。今年は100人くらいが参加したようだ。
 
タイミングが合わないとか、自転車や登山までしたくないなら、B&G海洋クラブに入会すればいい。入会金と年会費が無料で、カヤック・カヌー・ヨットで遊び放題だから、好みのアクティビティを見つけられる。
年になんどか海遊びイベントがあるので、ボランティア参加すれば海遊びのノウハウも身につけられる。こんなありがたい施設を利用しないのはもったいないヨ。
 
 
 

新潟大学探検部がレスキューで活躍・・・2023年シートウサミット糸魚川

2023年07月19日 07時14分16秒 | 糸魚川自慢
丸木舟のまえでポーズをとるのがアドベンチャーレーサーの田中 陽希さんと新潟大学探検部。
シートウサミットで探検部チームが転覆艇の救助をしたことを顕彰したい。
 
シートウサミットのコースで最も危険なのが、不規則なウネリがたちやすい小泊漁港の防波堤で、当日も北西のウネリが防波堤に当たって1mの波高に達していた。
 
スタート前に注意喚起はしてはいたが、防波堤ギリギリの最短コースをとりたがる参加者が続出し、声をからして防波堤から距離を離れてコースを示すブイの沖側を漕いでくれと呼びけ続けた。
 
しかし防波堤沿いの潮流から脱出できないらしきシーカヤックが転覆!
 
近くにいる救助艇は転覆に気付いてないのか、それとも救助方法がわからないのか傍観しているだけだ。
後続の新潟大学探検部のラフター(激流下り用のゴムボート)が転覆に気付いて救助し、安全圏まで引っ張って再乗艇を手伝ってコトなきを得た。不規則なウネリがあるので二人艇で伴走していた私も近くに寄ると危険なので、かっこいい!ありがとう!と声援をおくる。
同じ釜の飯を食っている若者の集団はいい。溢れんばかりの元気が周囲を明るくする。進路はどうすんの?就職か大学院かで迷ってるんですよねぇ・・・選択肢が無限にある恍惚と不安。いいなぁ。
 
ボクシング指導者だった親父が選手を家に連れてきて、メシを食わせたり泊めていたのは、これが楽しかったのだな、と思い当たった。
 
こういう若者集団に便宜をはらって、糸魚川のアウトドア遊びの観光大使に任命してはどうだろうか。信州大学、富山大学にだって探検部はあるだろう。
 
ゴール後に「無事故で終わったなぁ、おめでとう!もし来年の人事異動でシートウサミットの担当を離れることになったら、もう一年やらせてください!と嘆願しなさいよ!」と、糸魚川市役所の運営責任者のOさんとガッシリと握手。Oさんや安全アドバイザーの「笹川流れカヤックセンター」の飯山さんも30歳前後。
 
志のある若者の「突破力」に力を借りた地域振興を!
 
 
 
 

糸魚川市長もカヤックで参加・・・2023年「シートウサミット」糸魚川・上越・妙高三市共同開催

2023年07月17日 08時29分33秒 | 糸魚川自慢
「シートウサミット」のシーカヤック部門無事終了。
 
このイベントはモンベル協賛で、糸魚川市がシーカヤック部門、上越市がサイクリング部門、妙高市が登山部門を担当した、3市をまたがる壮大なアウトドアイベントである。
今年は各市長が担当エリアのアクティビティに参加するので、前日にカヤックの特訓(30分くらいw)をうけた米田糸魚川市長は、フォッサマグナミュージアム学芸員の香取さんと二人艇に乗ってカヤック挑戦。
最大波高が1mとあって転覆する艇が数艇でたが、腰痛が辛そうな市長と香取チームは6キロの海を完漕した。
 
鈍重なタンデム艇に初心者とペアをくんで転覆させなかったのは、学生時代にラフティング日本代表だった香取さんの操船技術の賜物。
庭仕事でもするような姿でエビス顔をした市長が・・・キュートだネw
畑仕事にもつかえる2ウエイマリンブーツ・・・モンベルが商品化へと検討しているらしい( ´艸`)
 
参加者は筒石海浜公園に上陸後、自転車で上越市に向かっていった。参加者も運営スタッフもみんなニコニコしてたな。来年はもっと盛り上がると思う。
 
 
 

ヒスイの希少価値に寄り掛からない試み・・・蛇紋岩製の亀ヶ岡様式の石笛首飾り

2023年07月14日 06時52分35秒 | ぬなかわヒスイ工房
縄文晩期の石製笄(いしせいこうがい)を、大珠風にアレンジした石笛の4作目は蛇紋岩製。
石製笄の使用目的は不明だが、前期の天神遺跡出土のヒスイ大珠をイメージしたカタチを組合せている。
縄文人はどんな風に石に線刻したのか?どんな使い方をしていたのか?つくっていると畏敬の念が産まれる。
 
黒っぽい蛇紋岩は浅い線刻でも目立ってくれる。ヒスイなら倍以上の時間をかけて深彫りしないと目立たないので、有難い石材である。
吹けばピーと音がするだけなら鉛筆キャップと同じ。1オクターブ半を優に超える音域をもつので、楽器として楽しんでもらえると思う。
 
ヒスイの希少価値に寄り掛かかり、ヒスイなら売れるとばかりに粗雑な量産品が横行する時代がいつまで続くのか?10年後はヒスイの入手がもっと困難になるだろうから、ヒスイでなくとも魅力的なモノつくりを模索している。
 
誰もやっていない未開拓の領域だ。
 
 

 


松阪の人々の気風・・・4コマ漫画で学ぶ松浦武四郎

2023年07月13日 08時23分47秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画
昨今の日本は、どの分野でも「誰でもわかりやすく・興味をもってもらう」ための、お子様ランチ化・コスプレ化・ゆるキャラ化の風潮が過ぎるのではないか?
「松浦武四郎記念館」で頂いた新刊「おーいたけちゃん!」もその類いかと思っていたら、見開き2ページごとに4コマ漫画と山本館長の解説文でエピソードを解説していて、非常に読みやすく面白かったし、「誰でもわかりやすく・史実を踏まえた」武四郎の入門書として読み応えがある内容だった。山本館長の解説分も、やさしい文章で端的にまとめていて、読みやすい。
4コマ漫画とイラストの作者も松阪市職員らしいが、諧謔精神が旺盛だった武四郎の出身地の気風なのだろうか。値段は印刷されてないが多分800円くらい。
裏表紙・・・出生から蝦夷地探検の動機、旅の資金源、アイヌ民族との交流、交友関係など、これ一冊で概要がつかめる名著。
 
数年前にNHKで武四郎の長編ドラマが放映されたが、ボロボロの身なりで「乞食武四郎」と呼ばれた武四郎をピカピカの若侍然とした人気俳優が演じていたり、まっぴるまの江戸市中で松前藩の刺客に襲われるなど、在りえない漫画チックな場面の連続で酷いものだった。
 
史実・事実を踏まえると「誰でもわかりやすく・興味をもってもらう」のは難しいですな。ヒスイ業界でパワーストーンやスピリチュアルな文言を抜きにした商売しているワタシの実感w
 
松浦武四郎は手紙を沢山だしているが、友人には悪筆が有名で、もっと読みやすい文字を書いてくれ!と文句を言われていたそうだ。しかし絵は達者で、そののなかで秀逸なのがアイヌ民族の鶴の舞いを描いた絵。
映画のコマ割りを繋げたような大胆な構図が心憎く、歌い声が聴こえてきそうな臨場感がある。既存の絵画手法にとらわれない武四郎の自由奔放さが北斎のようだ。こういった処も武四郎の人となりが伺える。
 
明治の皇民化政策によりアイヌは伝統的な文化を禁止され、いつしか祭礼も忘れ去られていたが、武四郎が詳細な絵入りで記録していたことにより、最近になって祭礼の復興に貢献したと聞く。
 
江戸期の武四郎は尊王攘夷の志士、探検家、旅行作家、民俗学者、アイヌ差別への人権問題活動家と多面的な側面をもつ。話しも巧かったようで、会った人は魅了されて支援者となったので人脈も広かった。
 
藤田東湖などは「日の本一の奇男子」と評価しているが、大物政治家たちに依頼されてフリージャーナリストのようなこともしていたようだ。
以前の「松浦武四郎記念館」の展示品は撮影不可だったが、SNSに写真を投稿する人が後をたたないことから、「山田さん、もうどんどん宣伝しちゃってください!」と言われたw
 
 

ヤマトの大彦命と戦った奴奈川長者の伝説・・・悲劇のヌナカワ姫伝説

2023年07月10日 07時30分03秒 | ぬなかわ姫
ヌナカワ姫研究の市民グループの事務局をしておられるグラフィックデザイナーの野崎さんが来訪。
ヒスイ王国館に飾られていた野崎さんのポスター。下の水面はヌナカワ姫がお隠れになった伝説のある稚児ケ池をイメージしたものであるらしい。
 
野崎さんのグループは口碑を独自に解釈して、出雲の八千鉾神とヌナカワ姫の「古代のラブロマンス」があり、その後から大和勢力に攻められてヌナカワ姫が稚児ケ池で入水自殺したと結論つけているようだ。
説明文のアップ
 
しかしながら・・・ヌナカワ姫の子孫の奴奈川長者と四道将軍(しどうしょうぐん)の大彦命(おおびこのみこと)が能生の鶉石で戦い、破れて首をはねられたのが「鬼の洗濯岩」の由来、という口碑が「能生町史」に書かれているのだが、野崎さんグループは未読なのか、または見落としておられるのか?
 
日本書紀にある四道将軍の東国平定は古墳時代~飛鳥時代に比定されるので、ヌナカワ姫がヤマトに殺されたとするのは時系列的に無理があるのでは?むろん口碑をそのまま史実とすることはできないが、子々孫々と語り継がれてきた物語りを蔑ろにもできない。
 
また「古代のラブロマンス」の泣き所は、地元に真逆の口碑があることと、出雲勢力とヌナカワ勢力が政治的な協力関係にあっったのだとすると、山陰系の四隅突出型墳丘墓や威信材が出土していないことをどう説明するか?である。
現時点では山陰系の土器片は出土してはいても、考古学では山陰地方でつくられた「山陰の土器」と、山陰の影響を受けた山陰以外の土地でつくられた「山陰系の土器」は明確に区分されている。
 
観光目的で「古代のラブロマンス」を宣伝したいなら都合の悪い情報を黙殺するのも厭わないのだろうが、ヌナカワ姫を実在した人物として「神話から歴史へ」と顕彰するなら、考古学的な検証は必須ではないだろうか?
 
実のところ、口碑は経年で変容するし、ヌナカワ姫伝説には江戸時代以降に追加された形跡のある口碑もある。
記紀や出雲国風土記といった古文献も奈良時代に書かれているので、四百年前後ものタイムラグのある弥生時代後半の物語を史実として検証するには心もとなく、あくまでも参考資料程度にとどめておくべきではないだろうか?
こんな話を二時間ほどして気を悪くされるかと思ったら、面白いと喜んでいただけたようだ。古代風首飾り「ヌナカワ姫」を身につけて記念撮影した野崎さん。
 
史実を星に例えるなら歴史観とは星座のようなもので、文化によって星々の物語は多用なのと同じく、色んな歴史観があっていいと思う。
 
しかし話を聞いた限りは私と野崎さんグループとでは検証手法と歴史認識がちがいすぎ今後の交流は望めなさそうだ。しかし個人的に話を聞きたいというなら誰でもウエルカム!
 
 
 
 

スポーツの国際大会でゴミ拾いする日本人と公衆便所のゴミ・・・湘南弾丸トリップで極楽カリーを食す

2023年07月08日 08時33分33秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画
訳あって鎌倉に日帰り旅行をしたので、日に20食限定の「極楽カリー」を食ってきた。おいしゅうございました。
西インドの濃厚なムガール料理をベースにしたチキンカレーとサラダ、チャイのセットだけ提供するお店。水なしで煮込んだホロホロのチキンが美味い。
オーナーの順平さんは石笛のお客さんで落語好き。元はアジアン雑貨店「チャイハネ」の仕入れ責任者だったから、旅や落語など話題は尽きない。
 
鎌倉の用事がながびいて最終便の新幹線に乗り遅れてしまったので、偶然にであった先輩が鵠沼の自宅に泊めてくれたので、早朝に江ノ電にのってプールガーデン(江の島の西側のサーフポイント名)に久しぶりに行ってみた。
我が青春の湘南海岸のメローな夏の波はかわりない。この波に乗るとグライダーのようにふんわりと滑空するようで気持ちいいのだが、最初に波乗りした時におどろいたドブ臭さも同じ。
一見してオシャレな湘南海岸でも、公衆トイレはゴミだらけ、砂だらけで、これもある意味で懐かしい光景。
片瀬漁港もオシャレなんですけどねぇ・・・正面の島が江の島デス
 
スポーツの国際大会でゴミを自主回収して「海外が賞賛」するという日本人はどこにいる?人の目の無い所でゴミを捨てるなら、便所の中を実況中継でもしろい!こうして監視カメラばかりの管理社会になっていく。
 
 
 

新発見された武四郎の遺品・・・ロウカンヒスイ製の丁子頭勾玉

2023年07月06日 06時51分48秒 | ぬなかわヒスイ工房
「松浦武四郎記念館」の館長がぜひ見て欲しいものがあると、5年前に新発見された未発表の武四郎の遺品を出してきた。遺族の方が仏壇の棚の奥を整理してでてきたものであるらしい。
 
武四郎がタバコ入れに利用していた柿渋が塗られた和紙製の合切袋が5~6点ほどあって、それぞれ根付が違うので武四郎は日替わりで楽しんでいたらしい。いづれも友人の書家により北海道人翁・火の用心と墨書きされている。
根付の石材の目視鑑定をたのまれたが、根付は赤瑪瑙の彫刻製品が多い。
ストッパーの丸玉は黒曜石やラピスラズリまで様々。
単品の黒い丸玉は黒曜石だとおもう。
なかでも大いに興味をもったのが、古物然とした軟玉ヒスイ製の彫刻製品(中国渡り?)の下に硬玉ヒスイの漂石がセットになったタバコ入れで、ことによると硬玉ヒスイは縄文後期くらいの垂飾(すいしょく)ではないか?
そして蒔絵の小箱におさめられて特別あつかいされていたのが、見事な透明感をもつ深緑色をしたヒスイ製の丁子頭勾玉!いわゆるロウカンと呼ばれる最上級ヒスイである。
紐孔に絹の飾り紐が通されて赤縮緬の座布団に糸で縛りつけてあるので比重測定こそできないが、透過光の色相と手にした時の重量感、加工痕と形状から弥生中期の北部九州製ではないか?
 
いつか企画展で公開されると思うが、「山田さんならSNSに投稿して頂いて結構です。予算がないので宣伝してください!」とのこと。なので眼福のお裾分けでございます。