災害時のフェイクニュース拡散に物申すシリーズw
いかにも怪しげな情報をSNSに投稿する人に、陰謀論者・スピリチュアルマニア・偏った歴史観の人・他国に軍事進攻をする極右政権を支持する人が多いように思うのはわたしだけだろうか?
「マスゴミは真実を隠蔽するがSNS情報は真実」と断定し、「隠された真実」とやらを暴きたい方々。
能登半島の災害では、人工地震のせい!復興がすすまないのは闇の勢力のせい!豪雨災害は気象兵器のせい!などなど。
被災地の心情を逆なでする情報を拡散して誰が得をするのか?
得をするのは金目当てにフェイクニュースを最初に発信したヤツだし、不確かな情報の拡散は片棒を担ぐことになる。
前回にひきつづきもう1回いうぞ。
予測も不確かな地震に、核兵器で自在に地震がおこせるとする人に質問したい。
放射能は検出されたのか?
誰がなんのためにおこした人工地震なのか、根拠を開示してくださいよ。
そういった「隠された真実を暴きたい人々」により急成長していったのが、阪神淡路大震災の時に人工地震による攻撃!と喧伝していたオウム真理教だ。
若いころにインド行きの飛行機を成田の待合室で待っていた時のことだ。
ドンヨリとした空気感をまとった異様な一行が入ってきて、訳もなくゾッとして嫌悪感をもった。
のちに「地下鉄サリン事件」世間を騒がせた麻原彰晃とオウム信者の一行だった。

80年代の大型書店の宗教・哲学コーナーには、空中浮揚する麻原彰晃を表紙にしたオウムの本が平積みされていたので、あいつか!とすぐにわかったが、宙に浮くことと「悟り」とやらに何の関係がある?ダライラマから高次元のステージにいると絶賛されたなどと書いてあり、胡散臭さいやつらと感じた程度だった。
生でみたオウム一行を包む異様な空気感に、わたしの皮膚感覚は近寄ってはいけない人々と警告していた。
その数年後にオウム真理教の被害者の支援をしていた阪本弁護士一家が行方不明になり、オウム真理教の関与が疑われてマスコミで騒がれはじめるようになった。

当時のオウム真理教側は批判をかわす意図もあったのか、バラエティー番組に出演することで認知度を高めていき、ビートたけしは冠番組のゲストに招いて麻原先生と呼んで人生相談したりしていた。
中沢新一のようなニューアカデミズム系の知識人たちも麻原はホンモノの宗教者と擁護していたが、わたしは自分の皮膚感覚から「なにやってやがる」と冷ややかに観ていた。

ベストセラー「アースダイバー」で知られるニューアカデミズムの旗手、中沢新一は宗教学者としてチベット密教の修行をしたそうだが、麻原彰晃と対談してなお本物の宗教者と擁護していた。著作で糸魚川の縄文遺跡とヒスイのことを書いているが、情報を都合よく切り張りした創作を史実と断言するトンデモ説でしたねぇ。
博学な大学教授であるはずの中沢新一が脳内処理した麻原彰晃像より、若き日の縄文人(見習い)の皮膚感覚が正しかった訳だ。
ざまあみろw
情報は真実とイコールではない。
情報の奴隷となって思考停止しちゃダメ。
怪しき情報は留保して、客観的に検証と判断すること。
わたしは皮膚感覚を決め手にするけどネ。