勾玉の研究書で、幾何学模様を線刻した古墳時代の勾玉をみつけたので、ワラビ手文を線刻してみた。

素材に蛇紋岩を選んだのは線刻が目立つからと、ヒスイの流通量が激減しているので、他の素材の商品開発だ。
鏡面仕上げした弥生時代モデルの勾玉に線刻したら満足できず、光沢仕上げ、半艶仕上げ、艶消し仕上げと段階的に艶をおとしていったら、表面が荒れるまで艶消ししたら、自然な感じがして手触りも優しく、掘り出した遺物みたいな感じで合格。
しかし自然な感じって何が基準なんだろう???
鏡面仕上げは基本だが、鏡面仕上げこそが最上と「こだわり」になると成長は止まる。勾玉のカタチや研磨は二の次にして、ヒスイだから買ってもらえるという考え方も「こだわり」ではないか。
素材の価値を売りにせず、スピリチュアルな宣伝文句抜きで、作品の魅力で買ってもらえなければ、職人として未熟ということだ。
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