クマがいるかどうかのチェックポイントを参考に!
宮崎学師匠がフィールドワークに声をかけてくれ、クマがいるかどうかのチェックポイントを個人授業してくれた。

たとえば林道や登山道の入り口でよく見かける、角が削げている木柱標はクマが齧った痕!

昔の子供がいい匂い!とバスをおいかけて排気ガスの匂いを嗅いでいたのと同じで、野生動物もペンキの匂いが新鮮に感じて齧ってしまうものなのかの理由は定かではない。

ネコが初めてみるモノの匂いをクンクン嗅いでいるのと同じなのだろうかネ?いずれにしても野生動物は慎重でありながらも、好奇心が旺盛ということだろう。美味そうな匂いがする弁当をもったアナタを木々に隠れて、涎を垂らしてうかがうクマ・・・あることを前提としましょ。

根本の樹皮が剥けた杉の樹は、クマが漢方薬としてヤニを食った痕!

杉林のなかで赤茶色に立ち枯れた杉は、クマが樹皮を剥いた結果!
「植林された杉林には野生動物はいない」といった話しは、宮崎師匠によると俗説にすぎず、野生動物にとっては薬草園のようなものだそうだ。そんな杉林に自生するキハダも胃腸薬として齧るし、クマが好んで食べるヤマブドウやサルナシなども自生していた。

写真を1枚撮るにも直射日光が強すぎると、黒澤明のように太陽が雲で隠れるまで待つのがプロ写真家
普通に走ると30分で通り抜けられる林道でも、宮崎師匠は僅かな異変を見逃さないように2時間ちかくかけてゆっくり走る。
アヤシイところで車をとめて緻密に観察しては、「いるよ・・・これは昨日に食った痕だな・・こっちは3日前くらい・・・樹の上で昼寝してるかも知れないから頭上も注意・・・」と恐ろしいことを仰る。
今回のフィールドワークの場所は公表できないが、スゲー、こっちにも!うわぁ、うじゃうじゃいる場所だよ!と、宮崎師匠にとっては宝の山に見えるらしく嬉しそうだったw
クマ除けに槍を携帯を推奨するといった投稿がSNSでシェアされているが、30m離れたところでニホンカモシカと遭遇して、威嚇突進された時など一瞬で目の前までやってくるので身構えるヒマもなかったし、人間は意外と弱いと学習したクマが襲ってきたらなす術もないと思う。
助かるかどうかは運だ。
しかし運まかせだけでなく、クマがいるかどうかを見極める観察眼と、気配を感じる五感の鋭さがあれば、危険な目にあうリスクを低くすることができる。
クマ除けスプレイや槍をつかう事態になる前に、逃げるが勝ちということ。