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縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

クマがいるかどうかのチェックポンイントはこれ!・・・具体的なクマ注意

2025年08月20日 08時05分34秒 | 田舎暮らし
クマがいるかどうかのチェックポイントを参考に!
 
宮崎学師匠がフィールドワークに声をかけてくれ、クマがいるかどうかのチェックポイントを個人授業してくれた。
たとえば林道や登山道の入り口でよく見かける、角が削げている木柱標はクマが齧った痕!
昔の子供がいい匂い!とバスをおいかけて排気ガスの匂いを嗅いでいたのと同じで、野生動物もペンキの匂いが新鮮に感じて齧ってしまうものなのかの理由は定かではない。
ネコが初めてみるモノの匂いをクンクン嗅いでいるのと同じなのだろうかネ?いずれにしても野生動物は慎重でありながらも、好奇心が旺盛ということだろう。美味そうな匂いがする弁当をもったアナタを木々に隠れて、涎を垂らしてうかがうクマ・・・あることを前提としましょ。
根本の樹皮が剥けた杉の樹は、クマが漢方薬としてヤニを食った痕!
杉林のなかで赤茶色に立ち枯れた杉は、クマが樹皮を剥いた結果!
 
「植林された杉林には野生動物はいない」といった話しは、宮崎師匠によると俗説にすぎず、野生動物にとっては薬草園のようなものだそうだ。そんな杉林に自生するキハダも胃腸薬として齧るし、クマが好んで食べるヤマブドウやサルナシなども自生していた。
写真を1枚撮るにも直射日光が強すぎると、黒澤明のように太陽が雲で隠れるまで待つのがプロ写真家
 
普通に走ると30分で通り抜けられる林道でも、宮崎師匠は僅かな異変を見逃さないように2時間ちかくかけてゆっくり走る。
アヤシイところで車をとめて緻密に観察しては、「いるよ・・・これは昨日に食った痕だな・・こっちは3日前くらい・・・樹の上で昼寝してるかも知れないから頭上も注意・・・」と恐ろしいことを仰る。
 
今回のフィールドワークの場所は公表できないが、スゲー、こっちにも!うわぁ、うじゃうじゃいる場所だよ!と、宮崎師匠にとっては宝の山に見えるらしく嬉しそうだったw
 
クマ除けに槍を携帯を推奨するといった投稿がSNSでシェアされているが、30m離れたところでニホンカモシカと遭遇して、威嚇突進された時など一瞬で目の前までやってくるので身構えるヒマもなかったし、人間は意外と弱いと学習したクマが襲ってきたらなす術もないと思う。
 
助かるかどうかは運だ。
しかし運まかせだけでなく、クマがいるかどうかを見極める観察眼と、気配を感じる五感の鋭さがあれば、危険な目にあうリスクを低くすることができる。
クマ除けスプレイや槍をつかう事態になる前に、逃げるが勝ちということ。
 
 

食い散らかされたトウモロコシ・・・野生動物と共存する喜びと哀しみ

2025年08月04日 07時15分06秒 | 田舎暮らし
熱中症で衰弱した母のかわりに、朝晩は家庭菜園の水やりと収穫をしているが、「今の体調では来年の畑仕事は無理かもしれないから、もしかしたらお袋がつくった最後のトウモロコシかも」と感傷にひたって収穫した翌朝。
茎が倒されて無残な姿・・・食われている・・・。
拙宅周辺でタヌキ、ハクビシンの類いを目撃しているが、慣熟した美味いトウモロコシだけ食い荒らしていきやがった。
住宅街にあって拙宅だけ森みたいに雑多な草木が茂っているから、昆虫や野鳥も多く、山間部の人が試しに日本ミツバチの巣を置いたら山より蜜がおおくとれたと驚いていた。
野生動物と共生できる環境ってステキ!って言われるけど、哀しいこともあるんだよ。
 
来年は母がつくったトウモロコシを食えないかも知れないんだよ。
 
そういったことも受け入れて、大昔から知恵比べして一喜一憂するのが共生なんだよ。
折れた茎から甘い樹液が滲むのか、アリンコが群がっているから、しばらくはこのまま。これも共生。
 
暗いうちに大型犬の散歩にかこつけて畑に侵入して、定植した苗を踏みつぶし、野菜を盗んでいくヤツもいるんだけど、こやつは蹴とばしてやりたくなるナ。
 
ベトナム人の技能実習生グループは、「オサムサ~ン!」と声をかけてからハーブや食える雑草を摘んで、翌日には手土産までもってくる。そこいらの日本人よりよっぽど人情がある。
 
「外国人が~!」という前に、日本人の不逞の輩の方が圧倒的多数だということを知ろって。
 
食われる前に収穫できたトウモロコシは仏壇にお供えしてから食べるべさ。
 
 
 

 


クマよけアイデア募集中!・・・効果的なクマ対策を考える

2025年07月21日 06時17分44秒 | 田舎暮らし
宮崎学師匠からクマ除け鈴は効果がないと聞いている。
現に北海道でクマに襲われて亡くなった方が、クマ鈴をつけていたらしい。
山歩きにはオシャベリしてれば大丈夫でしょ!と言っている人もいたが、周囲に気を配って匂いや音など敏感に感じ取らなきゃダメともアドバイスされている。
そんな折にFacebookの宣伝に出てきたのが、バクチクを鳴らすための鉄砲モドキ。
https://item.rakuten.co.jp/yminfo/kumaodoshi/
 
小学生の頃に、掃除機のパイプにロケット花火をいれてバズーガ砲だぜ!と戦争ごっこしていたのを思い出したが、こちらの商品は同じ原理でも4,620円もするではないか!
検索したらピストルやライフルみたいなのもあるネ。
 
誰か買って試してみてちょうだいw
 
 
 

視認性のいいアナログ式温湿度計を家中に設置・・・酷暑対策グッズ

2025年07月16日 06時30分27秒 | 田舎暮らし
梅雨明け宣言がなかろうが、ノウゼンカズラが満開になり、セミが鳴いているから夏!
ありがたいことに風が吹き抜ける拙宅は涼しく、窓をあけて寝ると寒いくらいだ。
 
しかし温暖化で海に異変、水が足りず米農家が悲鳴と報道されており、ついに糸魚川市でも独りで山菜をとりにいってクマに襲われた人も出たから、「今まで大丈夫だった」は厳禁。
そこで視認性のいいアナログ式の温湿度計を家中に設置し、針がレッドゾーンを差したら要注意と母に申しつける。安物だからデジタル品を参考に調整したが、左端の100均製品の湿度は当てにはならんネ。
今年はノウゼンカズラ、ヤマボウシにもアメリカシロヒトリ発生して、いつもの夏とは違うぞと警戒態勢。
ブドウの葉っぱはアメリカシロヒトリに入れ替わり、小さな甲虫の新婚生活の場になっているが、アメリカシロヒトリのようなパンデミックでもないし、いつか飛んでいくだろうからと様子見だ。
 
 
 

食われる前に枝を伐る!・・・アメリカシロヒトリの幼虫は樹皮の下に潜んでいた

2025年06月26日 07時10分28秒 | 田舎暮らし
縄文キャンプと市内ガイドで前後5日間不在にしているうちに柿の樹にアメリカシロヒトリが大発生してた💦
二泊三日のツアーでも準備や後片付けがあるので、毎朝のチェックを怠っていたのだが、プロの果樹農家はたいへんですねぇ。
昨年は食われてメッシュ状になった葉っぱを除去していたが、あまりにも数が多いので枝ごと伐ったら、枝の断面の樹皮の下に幼虫が潜んでいることを突き止めたゾ。
 
枝がふえすぎたブドウは春先に強剪定していたので丸々とした実がなっていることに合点がいって、時期的に強剪定は可愛そうなのだが半日かけてあやしい枝をすべて伐った。
 
アメリカシロヒトリは生命力が強いので、剪定枝を短く伐って「もみ袋」というでかいビニール袋にいれて殺虫剤を噴射してから、きつく結んで燃えるゴミに出して一件落着。パンパンにいれた「もみ袋」が7袋にもなった。
 
涼しくなったら太い枝を残して強剪定するが、アメリカシロヒトリ対策の参考まで。
 
ウィキペディアで調べたら、やはり樹皮の下で越冬して梅雨時に繁殖するとあり、もっと早く調べりゃいいのだが、自分で気づくことが大事なのだと言い訳するw
 
 
 

街のオアシス・・・クルミが自生しコシアブラがわんさか茂る住宅街の家庭菜園

2025年06月20日 06時39分37秒 | 田舎暮らし
週末3日間はガイドで不在なので、ちと早めにビワを収穫して近所にもお裾分け。
ブドウも朝日が透き通ってみえるまで育っている。
昨年はアメリカシロヒトリが大発生して、ブドウ以外の果実が全滅だったが、リンゴの葉っぱに卵を産み付けているらしいことに気がついた。
そこでアヤシイ葉っぱを徹底的に剪定したおかげか、今年はいまのところアメリカシロヒトリはみえない。
 
拙宅の家庭菜園は雑多な植物がわんさかと繁茂しているので、通行人が足をとめて見入ったり、写真を撮影する人もいる住宅街のオアシスのようになっていて、よく話しかけられる( ´艸`)
 
ミツバや薄荷の葉っぱを摘ませてちょうだいと常連さんになったベトナム人グループもいて楽しく交流しているが、勝手にはいってフキノトウをむしっていくおばさん、早朝の犬の散歩で菜園内を歩き回って野菜を踏みつぶし、果実を盗んでいく不埒者もいる。
 
果樹のまわりを草刈りしていたら、近所のおじさんがコシアブラが生えてるよ!山菜の王様の高級品だよ!と教えてくれてた。
よくみたらニョキニョキと何本も生えているではないか。
元気なころのオヤジが植えて忘れさられ、地下茎で広がったようだ。新芽を天ぷらにしたらまだ美味かった。
 
なぜかミカンの樹の横に実生のオニクルミの樹が生えていたので、周囲を草刈りしておいたら樹高1mほどに育った。
小学3年の時に拙宅に緊急発掘調査に来たリーダー格の先生が、「昔の人は災害の心配のない景色がいい場所に住んでいて、ここはいかにも遺跡のありそうな所。1,700年前のヒスイ加工遺跡があったことは間違いなく、少し前の時代には方形周溝墓という豪族のお墓の痕跡もあるよ」と、概要を説明してくれた。
いまから思うと寺村光晴先生だったのではないだろうか。
 
オニクルミが勝手に自生してくるのだから、確かにいい所に違いない。
涼しくなったら果樹から離して移植して、シンボルツリーに育てようと目論んでいる。
 
 
 

海岸の空き地を埋めつくす黄色い花の謎・・・侵略的外来種オオキンケイギク

2025年06月06日 07時04分19秒 | 田舎暮らし
今まで気付かなかったのか、それとも近年に増えたのか不明ながら、黄色い花の群落が海岸の空き地を埋めつくしている。
自然災害が多発しているので、天変地異の前触れ?地球温暖化で人類滅亡の予兆?と不吉なことをおもってしまうw
SNSに投稿したらオオキンケイギクでは?とのコメントがあり、調べたら間違いなさそうだ。
 
観賞用に明治期に輸入されたが在来種を駆逐するという理由で販売・譲渡が禁止された「侵略的外来種」だそうな。
結構な景色だけど、喜んでばかりはいられない。
「自然界の報道写真家」宮崎学さんによると、長者ヶ原遺跡はケモノの匂いが濃厚で、クマが出てもおかしくない環境だそうだ。
 
「今まで大丈夫だった」という希望的観測はやめ、これからはサファリパークをガイドするつもりでないと、自戒するようになった。
 
 
 

街に彩りを添えてくれてありがとう・・・「ブックスサカイ」閉店の報せ

2025年03月23日 06時24分17秒 | 田舎暮らし
Facebookで「ブックスサカイ」閉店の投稿をみて愕然とした。まさに青天の霹靂。
本好きらしい書店員さんの選書コーナーが面白い!とSNSで推し活してたら、少しはファンが増えたみたいで「行きました!」とコメントをもらったり、ブログにはリクエストもあった矢先・・・寂しく哀しい。
 
書店と喫茶店は街に咲く花・・・本が売れない時代にネット通販全盛だから、覚悟はしていたものの、まさかこんなにはやくその日が来るとは。
糸魚川市は平成の大合併で人口53,000人となったが、20年経った今年は37,000人と30%も人口減して消滅危機にある。
 
総合病院の存続も危惧されているくらいだから致し方ないにしても、ついに糸魚川に個人経営の書店がなくなる日がくるのだ。
 
ホームセンターに併設されたTSUTAYA書店もあるが、いつ行っても空いているから覚悟はしている。
 
子供のころは「酒井書店」と看板が出ている駅前の二階建てビルで、プラモデルやゴム動力のライトプレーンもよく買ったし、通学路にあったので文房具も買った。
 
映画少年だった高校当時は映画コーナーも充実していて、バイトした金でオードリー・ヘップバーンとハンフリー・ボガードの写真集を買った思い出の数々。
 
店の場所はかわっても、行けば甘酸っぱい少年時代の記憶がよみがえってきた。
今は民俗学関連の選書コーナーを担当しているW主任に、わたしが推薦した宮本常一の著作が並ぶようになった選書コーナーを覗くのがたのしみの一つだった。
W主任が担当する民俗学関連の選書コーナーで、タイトルと装丁に惹かれて手にとったひとつが、全編が能登弁で書かれた半村良の伝奇小説「能登怪異譚」で、あんまり面白かったので、能登半島地震で全壊して仮店舗で営業している、珠洲市の「いろは書店」さんに紹介したのが昨年10月。
暮れに再訪したら「能登怪異譚」が並んでいて、入荷してもすぐに売れます!と店主は恵比須顔だった。
 
糸魚川の本好きの書店員の選書が、読んで心を動かされた人を介して、能登の被災地に生きるチカラをあたえているのだ。
 
本を通して人がつながっていくモノガタリ。
本好きの書店員はコンセルジュのようなもの。
ネット通販だと目的の本しか買わないが、数ある本の中からタイトルや装丁に惹かれて手にとり、目次や紹介文を読んで「面白そう!」と買って読み、心の糧になる機会を与えてくれるのが、書店の存在意義ではないだろうか。

哀しいけど「酒井さん、長きにわたり街に彩りを添えてくれてありがとう」と感謝を、ひと言伝えたい。
 
書店は粗利益率が20%という薄利多売の典型的だ。
 
立ち読みもそうだが、知りたいページだけ撮影する「デジタルどろぼう」は万引と同じで、そんな弱いものイジメはやめてほしい。
 
本は気軽にネット通販という人も覚悟しておいた方がいい。そのうちに注文して家に届くまで何日もかかるようになるし、送料だって高くなると思う。
 
 
 

母の米寿祝いにシルバーカー購入・・・いつか来る日にむけて覚悟をかためる一里塚

2025年03月16日 07時22分58秒 | 田舎暮らし
オヤジが亡くなってから、目にみえて体力がおちたオフクロに、米寿祝いをかねてシルバーカー(歩行補助具)を購入。
 
自宅から400m離れたスーパーまでの買い物に歩行では覚束なくなってきたので、ふだんは車を使っている。88歳になっても車の運転は危なげないのはいいにしても、運動がてら買い物につかって体力維持の意識付けのつもり。
のみならず、オフクロの人生が残りすくなくなっていると、わたしの覚悟をかためていく一里塚という意味もある。
 
 
「暮らしの手帖」を読んで育ったので、例によってネットで情報収集してから、実店舗を何軒もまわって徹底検証して、納得のいくシルバーカーを選んだが、選定要件は以下なので参考まで。
①前輪の直径が150㎜以上あること
前輪がちいさいと直進安定性が悪く、方向転換時の軌道性も安定しない。タイヤがEVAなど耐久性があり路面の凸凹を吸収してくれる素材であることも条件。
 
②ブレーキがかけやすく、車輪を固定しやすいこと
疲れて座る時に車輪を固定するブレーキがあるのだが、その位置が下部にあるシルバーカーは高齢者に優しくない。
 
③軽量かつ堅牢であること
本体もだが、安物はハンドルがガタガタしていたり、車輪のベアリング精度が悪いのもあり、危険で耐久性も悪い。
壊れたら買い替えればいいでしょ?というのは健常者目線で、歩行中にベアリングが割れたりすると急ブレーキがかかって危険なのだ。
⓸折り畳みが楽なこと。オレンジ色の物は左右にあるフレーム固定具で、ここがしっかりしてないとダメ。
 
⑤座面が広く、立ち上がる時のサポート肘掛けがあること
 
以上の条件を満たすシルバーカーは定価20,000円前後からで、安いものは情けないつくり。
 
健常者の判断だけでは片手落ちで、買う前にオフクロに試してもらって感想を聞き、自分で選んでもらうことも大事。
 
「オモチャを買ってもらった子供みたいにウレシイ」とはオフクロの弁。
今日は自分で運転して民謡の発表会に行くそうだ。
 
 
 

無音で時間が止まった幻想世界・・・雪国の密やかでささやかな愉しみ

2025年02月24日 06時39分38秒 | 田舎暮らし
寝る前に外を見たら、氷結した街路樹に信号の緑が映り、はじめて見る幻想的な風景に見惚れた。
雪が積もると音が吸音されて無音の世界になり、時間がとまったように感じる。こんな晩に寝床で寝落ち寸前まで読書するのも冬の愉しみ。
早朝4時くらいからか、市道と公共施設の駐車場の除雪を担当する地元の建設会社の除雪車が動きだした。
 
除雪車のライトが保育園を照らす光のページェント。
 
目の前の幹線道路をチャカチャカとチェーンを鳴らして走る音は、大雪警報発令で動きだす県土木担当の除雪車で、今朝は走る音が聴こえないから降雪は大したことないと、夢うつつに安心して寝なおすのも愉しみのひとつ。
 
過酷な自然環境でも、ささやかな愉しみを見つけないとやってらないヨ。