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縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

街に彩りを添えてくれてありがとう・・・「ブックスサカイ」閉店の報せ

2025年03月23日 06時24分17秒 | 田舎暮らし
Facebookで「ブックスサカイ」閉店の投稿をみて愕然とした。まさに青天の霹靂。
本好きらしい書店員さんの選書コーナーが面白い!とSNSで推し活してたら、少しはファンが増えたみたいで「行きました!」とコメントをもらったり、ブログにはリクエストもあった矢先・・・寂しく哀しい。
 
書店と喫茶店は街に咲く花・・・本が売れない時代にネット通販全盛だから、覚悟はしていたものの、まさかこんなにはやくその日が来るとは。
糸魚川市は平成の大合併で人口53,000人となったが、20年経った今年は37,000人と30%も人口減して消滅危機にある。
 
総合病院の存続も危惧されているくらいだから致し方ないにしても、ついに糸魚川に個人経営の書店がなくなる日がくるのだ。
 
ホームセンターに併設されたTSUTAYA書店もあるが、いつ行っても空いているから覚悟はしている。
 
子供のころは「酒井書店」と看板が出ている駅前の二階建てビルで、プラモデルやゴム動力のライトプレーンもよく買ったし、通学路にあったので文房具も買った。
 
映画少年だった高校当時は映画コーナーも充実していて、バイトした金でオードリー・ヘップバーンとハンフリー・ボガードの写真集を買った思い出の数々。
 
店の場所はかわっても、行けば甘酸っぱい少年時代の記憶がよみがえってきた。
今は民俗学関連の選書コーナーを担当しているW主任に、わたしが推薦した宮本常一の著作が並ぶようになった選書コーナーを覗くのがたのしみの一つだった。
W主任が担当する民俗学関連の選書コーナーで、タイトルと装丁に惹かれて手にとったひとつが、全編が能登弁で書かれた半村良の伝奇小説「能登怪異譚」で、あんまり面白かったので、能登半島地震で全壊して仮店舗で営業している、珠洲市の「いろは書店」さんに紹介したのが昨年10月。
暮れに再訪したら「能登怪異譚」が並んでいて、入荷してもすぐに売れます!と店主は恵比須顔だった。
 
糸魚川の本好きの書店員の選書が、読んで心を動かされた人を介して、能登の被災地に生きるチカラをあたえているのだ。
 
本を通して人がつながっていくモノガタリ。
本好きの書店員はコンセルジュのようなもの。
ネット通販だと目的の本しか買わないが、数ある本の中からタイトルや装丁に惹かれて手にとり、目次や紹介文を読んで「面白そう!」と買って読み、心の糧になる機会を与えてくれるのが、書店の存在意義ではないだろうか。

哀しいけど「酒井さん、長きにわたり街に彩りを添えてくれてありがとう」と感謝を、ひと言伝えたい。
 
書店は粗利益率が20%という薄利多売の典型的だ。
 
立ち読みもそうだが、知りたいページだけ撮影する「デジタルどろぼう」は万引と同じで、そんな弱いものイジメはやめてほしい。
 
本は気軽にネット通販という人も覚悟しておいた方がいい。そのうちに注文して家に届くまで何日もかかるようになるし、送料だって高くなると思う。
 
 
 

母の米寿祝いにシルバーカー購入・・・いつか来る日にむけて覚悟をかためる一里塚

2025年03月16日 07時22分58秒 | 田舎暮らし
オヤジが亡くなってから、目にみえて体力がおちたオフクロに、米寿祝いをかねてシルバーカー(歩行補助具)を購入。
 
自宅から400m離れたスーパーまでの買い物に歩行では覚束なくなってきたので、ふだんは車を使っている。88歳になっても車の運転は危なげないのはいいにしても、運動がてら買い物につかって体力維持の意識付けのつもり。
のみならず、オフクロの人生が残りすくなくなっていると、わたしの覚悟をかためていく一里塚という意味もある。
 
 
「暮らしの手帖」を読んで育ったので、例によってネットで情報収集してから、実店舗を何軒もまわって徹底検証して、納得のいくシルバーカーを選んだが、選定要件は以下なので参考まで。
①前輪の直径が150㎜以上あること
前輪がちいさいと直進安定性が悪く、方向転換時の軌道性も安定しない。タイヤがEVAなど耐久性があり路面の凸凹を吸収してくれる素材であることも条件。
 
②ブレーキがかけやすく、車輪を固定しやすいこと
疲れて座る時に車輪を固定するブレーキがあるのだが、その位置が下部にあるシルバーカーは高齢者に優しくない。
 
③軽量かつ堅牢であること
本体もだが、安物はハンドルがガタガタしていたり、車輪のベアリング精度が悪いのもあり、危険で耐久性も悪い。
壊れたら買い替えればいいでしょ?というのは健常者目線で、歩行中にベアリングが割れたりすると急ブレーキがかかって危険なのだ。
⓸折り畳みが楽なこと。オレンジ色の物は左右にあるフレーム固定具で、ここがしっかりしてないとダメ。
 
⑤座面が広く、立ち上がる時のサポート肘掛けがあること
 
以上の条件を満たすシルバーカーは定価20,000円前後からで、安いものは情けないつくり。
 
健常者の判断だけでは片手落ちで、買う前にオフクロに試してもらって感想を聞き、自分で選んでもらうことも大事。
 
「オモチャを買ってもらった子供みたいにウレシイ」とはオフクロの弁。
今日は自分で運転して民謡の発表会に行くそうだ。
 
 
 

無音で時間が止まった幻想世界・・・雪国の密やかでささやかな愉しみ

2025年02月24日 06時39分38秒 | 田舎暮らし
寝る前に外を見たら、氷結した街路樹に信号の緑が映り、はじめて見る幻想的な風景に見惚れた。
雪が積もると音が吸音されて無音の世界になり、時間がとまったように感じる。こんな晩に寝床で寝落ち寸前まで読書するのも冬の愉しみ。
早朝4時くらいからか、市道と公共施設の駐車場の除雪を担当する地元の建設会社の除雪車が動きだした。
 
除雪車のライトが保育園を照らす光のページェント。
 
目の前の幹線道路をチャカチャカとチェーンを鳴らして走る音は、大雪警報発令で動きだす県土木担当の除雪車で、今朝は走る音が聴こえないから降雪は大したことないと、夢うつつに安心して寝なおすのも愉しみのひとつ。
 
過酷な自然環境でも、ささやかな愉しみを見つけないとやってらないヨ。
 
 

除雪も助け合う・・・雪国の暮らし

2025年02月07日 06時57分08秒 | 田舎暮らし
大雪の初日はフカフカな新雪だったが、二日目には夜に降った雪の重みで締めがたまり、除雪車が排除した圧雪の壁ができ、坐骨神経痛持ちには辛い作業になってきた。
ポリカーボネート製のスコップでは役不足で、鋼製のスコップ、スノーダンプでないとダメだ。
重くガリガリに凍った駐車場の雪をスノーダンプで除雪してたら、近所の人が除雪機であっという間に除雪してくれた。能登ボランティアで忙しいわたしに代り、工房裏の農道の除草もしてくれているMさんだ。
小学校前の交差点は除雪車が排除した雪の壁ができて危険。わたしは自主的に壁を崩している。
 
拙宅の駐車場は幹線道路の角地だから、除雪しておかないと宅急便や郵便配達の人が駐車できないし、通学する子供たちの避難場所と行きかう車の退避場所を確保するためもあり、半分以上はボランティア。
 
今朝も新聞は届かない。
温暖化で久しくツララを見なかった。
 
子供のころのツララは2m級もザラで、通学時に雪玉を投げて落とす遊びをしていたが、狙いが外れて窓ガラスを割って叱られたヤツもいた。
 
昔はもっと寒かったのだ。それでも降る時は降る。除雪エクササイズはあと数日の辛抱。
 
 

農薬をつかわないアメリカシロシトリ対策おしえてくださ~い!

2024年08月31日 07時24分31秒 | 田舎暮らし
ブドウに朝日が透けて見えたら食いごろで、うまそうな房だけ収穫するのが朝の日課になっている。
神々しいねぇ
果樹農家は均一に育成できるのが流石で、拙宅のは同じ房でも食える粒と固い未熟な粒がまじっているので収穫も面倒。
 
今年はリンゴも柿も近年まれな大豊作で、天変地異の前触れ?と警戒してしまう。
ところがアメリカシロシトリもかってないほど異常繁殖して、柿とリンゴの果実は青いまま葉っぱが枯れはじめた。酢酸などの自然由来の薬液では駆除できないらしい。
リンゴと柿の葉っぱは枯れて無残な状態
 
収穫がてら剪定バサミでアメリカシロシトリを摘まんで排除すること2週間、どうやらブドウだけは守りきれた。
 
ちょっとくらいの食害ならいいが、我が世の春とばかりにモシャモシャと葉っぱを食い尽くす了見が気に入らないのだ。産めよ増やせと全部食っちゃったら身の破滅ないのにねぇ。
 
人類の行く末を観る思いとまでいうと大袈裟か。
 
 

休耕田のススキに大鎌で挑む!・・・信州の大鎌を特注

2024年02月14日 07時21分31秒 | 田舎暮らし
地区の人から休耕田を埋めつくすススキを刈ってほしいと頼まれ、参考に「現代農業」のバックナンバーを取り寄せたら、刈払い機(草刈り機)をつかわずに信州特産の大鎌で畦畔の人力除草をする草刈り名人が紹介されていた。大鎌除草は健康にいい・環境にもやさしい・楽しいといいことづくめだとか。
 
興味をもってYouTubeを検索したら、「現代農業」で紹介されていた草刈り名人の中川原さんの動画を発見!
研ぎ方&振り方のコツ! 中川原さんの大鎌草刈り②

サクサクと草が刈られていく音が心地よくオラも「草刈りエクササイズ」やってみたいと、「現代農業」で紹介されていた信濃町の「小林与一商店」に相談した。

オラの特注した大鎌は柄の長さは、175センチの身長にあわせて150センチ。「小林与一商店」さんには店舗のない卸売業者。事務所の奥は鍛冶屋がつくった鎌に柄をすげる工房になっている。

信州の鎌は柄から急角度に鎌が寝ているので腰をかがまなくてよく、刃先から根本まで緩いカーブになっているから力まかせに振り回さず、リズミカルに刃先を滑らせるように横に薙いでいくから疲れないそうだ。
柄からの角度があるために腰をかがまなくていいのネ。
 
名人は柔らかい草用の薄刃をつかっているが、硬いススキ用に中厚刃、身長にあわせて長めの柄を特注したら、ネット販売品の半額以下の安さで驚いた。
 
鋼の材質を聞いたら安来鋼「白紙」とのことだから、カミソリみたいによく切れる反面、刃こぼれしやすい硬い鋼なのでマメに研ぐ必要がありますナと刃物談義。鋼の材質を語り合える人は古武術研究家の甲野善紀先生以来だが、きっといい人に違いないw
 
ちなみに農家の友人が欲しがっていた西洋大鎌のことを聞いたら、平原で牧草を刈るための鎌なので、地形の複雑な田んぼの雑草刈りには信州鎌の方が向いていると仰ってましたぞ。
 
 

スノーダンプ界のロールスロイスVSベンツ・・・おすすめのスノーダンプ

2023年12月25日 07時25分36秒 | 田舎暮らし
「ひらせいホームセンター」に、妙高市の吉鉄(左)と上越市のオギワラ(右)のスノーダンプが並んで売っているではないか!
吉鉄8,470円に対しオギワラは5,470円。
わたしの愛用品は、左側の銀色をした十日町市のステンレス製のクマ武だ。右が新規購入した吉鉄
 
新潟県の豪雪地帯では、クマ武と吉鉄は絶大な信頼が置かれている二大ブランドで、個人的にはスノーダンプ界のロールスロイスとベンツと呼んでいる( ´艸`)
 
軽くて安いので人気のオギワラ製は、新雪はまだしも凍結した圧雪だと先端がつぶれたり、ハンドルの溶接部が外れたりしやすいのが難点。
 
吉鉄とオギワラを比べると、オギワラの鍋(雪をのせる部分)は平らに対して、吉鉄は鍋底に凸凹加工、かつ角度をつけることで剛性を高めるとともに、雪面の摩擦抵抗を減じる工夫がされており、ハンドルの溶接面積も広いことがわかる。
そして最大のポイントは、先端部を二重に補強してあることだ。この差が堅雪に強いが重くて高い吉鉄、軽くて安いオギワラの特徴なのである。ただしオギワラが安物と悪口を言っているのではなく、軽くて取り回しがいいので屋根雪降ろしには便利ということ。
 
「ひらせいホームセンター」のレジのおばさんに、「糸魚川で吉鉄が売ってるとは思わなんだ」と言ったら、「自宅でも愛用してんのよう。旦那と二人暮らしなのに、色々試してたらスノーダンプ5台になっちゃてさぁ、嫌になっちゃうわぁ」と、わたしと同じ人種であることが判明w
スノーダンプ購入予定の人は参考にしてちょうだい。
 
拙宅は豪雪地帯とはいえないが、道具好きだから吉鉄を購入してクマ武とつかい比べることにした。おそらく使用機会は次の大雪が降る1月中旬だろうけどw
クマ武は大サイズ、吉鉄は小サイズなのだが、重ねるとほぼ同じくらい。ハンドルの角度は吉鉄の方が倒れているのね。
 
 
ちなみに北海道はどうなのだ?と聞いてまわったが、信州と同じくサラサラな雪質なので、でポリカーボネート製の「ママさんダンプ」が主流らしい。
 
日本海側の雪は湿って重いし、除雪車が通過した後はカチカチに圧雪された氷のブロックになるので、ポリカ製では歯が立たず用途が限定されてしまうのですヨ。新潟県の除雪で活躍するスコップは、柄が鉄パイプの金蔵印が定番。
 
 

除雪車出動!・・・雪国の縁の下の力持ち

2023年12月24日 07時47分51秒 | 田舎暮らし
夢うつつの中で、除雪車が動きまわる音が聞こえてきた。
こちらはロータリー式除雪車
 
シャカシャカはタイヤに巻いたチェーンの金属音。
ピーピーピーはバックする時の警報音。
グワーはエンジンの回転があがった音。
 
降ってるなぁ・・・ごくろう様・・・と感じつつ、ぬくぬくとした布団にもぐって寝直すのが冬の悦楽。
保育園のひろい駐車場を除雪するドーザ。ブルドーザはキャタピラーを履いた不整地用で、こちらは舗装道路用のタイヤを履いたホイールドーザ。
 
拙宅は十字路の角にあり、向かいに保育園と小学校があるので、ロータリー式除雪車、グレーダー、ドーザ、ユンボと、色んなタイプの除雪車が走りまわるので、重機の見本市のようだ。
前面につきだした廃土板(はいどばん)で雪を集めているところ。
 
大雪がつづくと雪を捨てるダンプも加わる。明るくなると小型の歩道除雪車もやってくる。
オペレーターのミッションは、朝8時までに父兄の送迎車が駐車できるようにすること。脳内に「サンダーバード」のテーマ曲が流れているに違いないw
 
雪国の暮らしの縁の下の力持ち、はたらくおじさんたちにエールを!
 
 
 

懐かしいは生活に潤いをあたえる生きるチカラ、勾玉もまた然り・・・上越市の大衆食堂「上海」

2023年12月17日 15時21分57秒 | 田舎暮らし
高田駅の雁木通りにある築70年ほどの大衆食堂の「上海」は、コンクートの土間、木製建具、赤いビニール張りの椅子、デコラ張りのテーブル、白い割烹着にスカーフの店員と、絵に描いたような昭和の大衆食堂だ。
家族でこんな大衆食堂で食事した子供時代の記憶がよみがえり、いつもシンミリする。椅子をひいてギギイ~とコンクリート土間にすれる音がたまらない。
パラパラな炒飯もいいが、こちらのはモチモチした食感がシミジミと懐かしい感じがして焼き飯と呼びたいし、あっさり味のラーメンは中華ソバと呼びたい。ここでは店の雰囲気やたたずまいもご馳走だ。
商売をはじめて70年というから、ことによると5世代に渡る近所の馴染み客もいるだろう。折しも小あがり座敷で賑やかに食ってる親子三代の家族連れがいて、いつかあの少年も「上海」に彼女を連れてくるのかな、と思った。
 
店内にトイレはなく、いちど店の外に出て、かって料亭をしていた別棟のトイレをつかう。ちょっとした探検気分が味わえて実にいい。
 
懐古趣味とバカにしてはいけない。懐かしいは生活に潤いをあたえるチカラ。故人を偲ぶ祈りにつながる。
 
それは一度は途絶えて往時を知らないといえども、ヒスイや勾玉もまたそうなのだ。なんだか懐かしいと感じる勾玉をつくりたい。
 
 

カラの巣だからカラスの巣?・・・糸魚川のベトナム人技能実習生

2023年12月15日 07時40分14秒 | 田舎暮らし
ユズを収穫しようとしたら、鳥の巣のようなものがあった。
親鳥もタマゴもないカラなので、カラスの巣であるに違いない・・・from漫才師の「ゆめじ・うたじ」のギャグ。
 
市内の工場で技能実習生をしているらしいベトナム美人が、お菓子とベトナムコーヒーをもってきた。
彼女のグループが拙宅前を通勤路にしていて、愛想のいいお袋と友達になり、庭のミカンをあげたお礼とのことだ。そのなかで礼にきた美人ちゃんだけが、カタコトでも日本語が話せるから代表なのだろう。
 
他の人は日本語も英語もダメで、職場でどうやって意思疎通してるのだろう。正月も帰省しないというので、お寿司やモチを一緒につくりましょう、遊びにきなさいとお袋が日本語で誘っていたが、通じているのかわからん。
ベトナムは二週間ほどの滞在だったから、ベトナム語は忘れたし、ベトナムノドコニイキマシタカ?と聞かれても、ダナンくらいしか地名を覚えてないなぁ。
 
他にも聞こえてくる言語からインドネシア人、中国人、モンゴル人が働いているようだが、ベトナム人以外は声をかけてこない。誰でもウエルカムな家だから寄っていけばいいのにねぇ。