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惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

蛍袋

2011-06-18 20:22:37 | 草花
 朝からずっと曇っていましたが、夕方になって本格的な雨。
 傘を差して散歩に出ると、濡れながら自転車でサイクリングロードを走っている人が何人もいました。この季節、雨具は必携ですぞ。

Hotarubukuro1106 ステレオグラムはホタルブクロ。キキョウ科の多年草で、チョウチンバナ、ツリガネソウ、トックリバナ、アメフリバナ、ポンポンバナなど、日本各地でさまざまに呼ばれているそうです。
 学名はカンパヌラ。イタリア語のカンパネッラですよね。宮沢賢治は「鐘」と「ホタルブクロ」と、どちらを思い浮かべて登場人物の名前にしたのでしょう?

 そろそろ西日本ではホタルの季節だと思いますが、この写真を撮った場所の近くにある我が街の野草園ではホタルも育てているのです。
 しかし、今年は幼虫の成育がうまくゆかず、例年7月初めに行われている「ホタル鑑賞会」は中止だとか。失われた自然を人間の手で取り戻すのは大変です。


西瓜の毛

2011-06-17 20:25:56 | 園芸
 梅雨寒の一日でした。

 緑のカーテンに仕立てようとしているスイカはまずまずの育ち具合。受粉した実も野球のボール大にまで太ってきました。
 もう少し大きくなればあらためて自慢したいと思いますが、今日はスイカの実に生えている毛について。

 大きくなったスイカには毛は生えていませんが、小さいうちは「産毛」があるのです。ご存知でした?
 この産毛は、雌花の子房に生えているのが、しばらく残るのです。

Watermelon1106b ステレオグラムは雌花。
 ご覧のようにびっしりと、割と長い毛が生えています。いったい何のためなんでしょう?
 受粉させる際、この毛を傷つけるとよくないと書いてある指南書もあり、オシベをトントンとする時には気をつけるようにしています。

 写真のスイカは昨日、雨の中で、同じ株の雄花をトントンしたやつなので、たぶんうまくいってないんじゃないでしょうか。次の花が咲くのを心待ちしています。


桔梗草

2011-06-16 20:42:23 | 草花
 すっきりしない梅雨空がつづいています。

Kikyoso1106 そんな日に道端で見かけたキキョウソウ。紫の花が雨の季節によく似合っているような。
 北アメリカ原産の1年草。名前の由来は……いわずともよくわかりますね。

 キキョウソウは下から上に伸びながらつぼみをつけてゆきますが、最初の頃のつぼみは花開きません。閉じたまま、自家受粉して種をつくる閉鎖花なのです。
 スミレも閉鎖花をつけますが、春の花が終わった後、夏から秋にかけてのこと。キキョウソウとは逆順になっています。

 閉鎖花は種をつくるには確実な手段なのですが、交配による多様性を生み出すことができません。環境の変化や、害虫、病気などにこぞってやられる可能性があるわけですね。
 その点、普通の花と閉鎖花と、両方で種をつくるスミレやキキョウソウはうまい戦略をとっているといえるのではないでしょうか。
 この仕組みを動物で考えると、どうなるかな? ヒトでは?

 一昨日、『「希望」という名の船にのって』が静岡県の夏休み推薦図書に選ばれたことをお知らせしました。今日は全国学校図書館協議会が選ぶ「夏休みの本(緑陰図書)」に選定されたという、またまたうれしいお知らせ(こちらの「中学校」の部をご覧ください)。
 版元のゴブリン書房のブログはこちらです。


軽鴨母子

2011-06-14 20:50:18 | 動物
 昨日につづいて今日も梅雨の中休みといった感じの曇り空。

Karugamo1106 夕方、野川沿いの遊歩道を散歩していたら、カルガモのお母さんがヒナたちと泳いでいるところに出くわしました。
 ヒナの数は4羽。ちょっと少ないですね。最初からこれだけだったのでしょうか。

 ヒナたちは岸や流れの中の草をパクパクとつまんでいました。その間、お母さんはヒナを見渡し、首を長く伸ばして、怪しいものが近づかないか、警戒を怠りません。子育て、大変でしょうが、がんばってください。

 うれしいお知らせがありました。
 静岡県の今年の夏休み推薦図書・小学校高学年の部に拙著『「希望」という名の船にのって』(ゴブリン書房)も選ばれました→推薦図書のリスト(pdf)
 夏休み前に読んじゃっても大丈夫ですからね~。どうぞ、よろしく!


埃茸

2011-06-12 20:49:15 | 自然
 どんよりと蒸し暑く、時おり雨もパラパラと……。典型的な梅雨の一日でした。

 いつもの散歩コースで総合体育館の広場に寄ると、芝生のあちこちにポコポコと白くて丸いものが出現しています。直径1~2センチ。
Hokoritake1106 ホコリタケだと思いますが、図鑑に出ているのとはちょっと違うかな。ホコリタケの仲間は日本に10数種あるそうなので、そのうちのひとつなのかもしれません。

 デジカメで写真を撮っていたら、女の人が近寄ってきました。
 「それ、何です?」
 「ホコリタケだと思います。もっと時間がたって大きくなると、中から胞子がホコリのように出るんです」
 「そうなんですか。初めて見ました。食べられます?」

 キノコだとすぐ「食用になるかどうか」が気になるんですかねぇ。

 「若くて固いうちは食べられるようですよ」
 と教えてあげましたが、当方も食べたことはありません。身はハンペンのような感じらしい。どんな味なのでしょう?

 この写真だと、和菓子のようでかなり美味しそうに見えますよね。