惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

雨村石碑

2005-04-25 20:50:32 | 日記・エッセイ・コラム
 朝、庭にハクビシン出現。
 家族の呼ぶ声に窓際へ行ってみると、茶色の動物がカナメモチの下あたりを徘徊しています。猫よりひとまわり大きくて、尻尾がふさふさとしている。

 実は、我が家の庭にハクビシンが来たのは、この春2回め。
 前回は私の留守中で、家内と息子が「なんだろう?」とあれこれ調べたらハクビシンだった、という。そんなことがあったので、今回は戸惑うこともなかったのです。

 前回はカナメモチの枝にぶら下げてある小鳥の餌(リンゴのかけら)をカゴから落として食べていったらしい。今はもう小鳥の餌は用意していないので、ハクビシンにとっては無駄足となりました。
 デジカメを持ち出そうとしている間に塀を乗り越えて隣家の庭に入っていったので、写真は撮れずじまい。2度あることは……というから、今度こそは。でも、餌がないとわかったのでもう来ないかな。

 さて、高知に帰った目的の「森下雨村展」――の話に入る前に、今日は石碑のことを書いておきます。

 雨村の生誕地・佐川町上郷に雨村を記念する石碑が建立され、今月20日に除幕式が行なわれたのです。私が佐川に帰ったのは22日、しかもデジカメを忘れていったので、写真がありません。痛恨のきわみ。高知新聞の予告記事で、様子をご覧になってください。

 碑には、晩年の釣り随筆集のタイトル「猿猴川に死す」の文字が彫られています。活字になった雨村の代表作。
 注目すべきは写真の女性の背後に見える木。これは敷地内にわざわざ植えられたもので、樹種は栗です。
 佐川町に帰農してからの雨村は園芸の研究に励み、中でも栗の栽培には力を入れていました。栗の木は雨村が自ら植えた4本を移植したものです。

 後でご子息の森下時男氏にうかがったところでは、除幕式当日、式の時間を見計らったように激しい雨が降り、時男氏は「父親が怒っている」と感じたそうです。晴れがましいことをとことん嫌った雨村でした。
 もっとも、臨席した他の人たちは「村さんだから、雨が降ったがやろうねえ」と、天の配慮と受け取ったようですが……。

 ついでに、高知新聞「メダカ釣り大会」の記事


最新の画像もっと見る

コメントを投稿