惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

立坪菫

2015-03-17 21:12:57 | 草花

 大変暖かくなりました。最高気温 20.7℃(隣町アメダス)。

 

 道端のあちこちにタチツボスミレが咲き始めました。
 可愛いなあと思いながら、可憐な姿を愛でながら歩いていると、野川沿いの遊歩道の端で盛大に花をつけた株を見つけました。


 

 

 アスファルトの隙間。あまり条件が良いとも思えないのに、ずいぶんと良く繁ったものです。

 

 スミレ科スミレ属の多年草。
 このように花を咲かせて通常の受粉を目指すだけでなく、閉鎖花で確実に自家受粉をしたり、また実をアリに運ばせたりと、多彩な生存戦略を誇っていることで有名です。だからこそ、都会でも田舎でも、また山野でもしっかり生き延びているのでしょう。

 

 菫の俳句は、芭蕉の「山路来てなにやらゆかしすみれ草」や漱石の「菫程な小さき人に生まれたし」が有名ですが、ここではちょっと変わった一首を。

 

  菫咲き埴輪の馬に尻の穴

 

 作者は田川飛旅子。代表句は「非常口に緑の男いつも逃げ」になるのかな。


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2 コメント

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田川飛旅子 (山口素夫)
2015-03-19 14:03:07
田川飛旅子の句を紹介していただきありがとうございます。
飛旅子は私の伯父です。大学も工業化学科出身なので先輩になります。

日頃から剽軽なところがあるやさしい人でした。奥の細道で有名な山刀伐峠に句碑があるので、ついでがあったとき観に行ったことがあります。

ユーモアのある句も好きですが、私が気になっているのは次の句です。

春立つと剥製屋より太い煙
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>山口素夫さま (森下一仁)
2015-03-19 21:11:49
ええっ!!
そうだったんですか。びっくり。

面白くて、立派な伯父さんがいらしたんですね。

ご紹介の句。立春の日の光景なんでしょうが、でも、なんでしょうねえ? 可笑しいような、怖いような。
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