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惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

『死ぬまでにしたい10のこと』

2013-10-08 21:06:56 | 映画
 テレビで放映されていたのを録画して観ました。この前観て感銘を受けた『あなたになら言える秘密のこと』のイザベル・コイシェ監督が、同作の前に作ったスペイン・カナダ合作映画。主演も同じくサラ・ポーリー。

 観ていて「女性が凄い!」と、のけぞりました。
 画面に登場する女性陣がどれも見事なのです。主人公アン(サラ・ポーリー)の職場の同僚(アマンダ・プラマー)が凄いし、母親(デボラ・ハリー)が凄いし、美容師(マリア・デ・メディロス)が凄いし、隣に引っ越してくるアン(レオノール・ワトリング)が凄い。皆、生きている迫力を感じさせます。あ、忘れてはいけない、主人公の娘たちベニー&バッツィー(6歳と3歳)も凄い。
 それに比べると男性陣は、夫も、恋人になる測量技師も、父親も、医師も、優しいけれど、どこか頼りない。
 こういう男女の差は、監督の人間観なのでしょうかねぇ。

 演出が見事です。会話に説得力がある。脚本をなぞっているのではなく、言葉を胸の奥からしぼりだす感じ。

 ただ、映画としての魅力は『あなたになら言える……』が数段、上だと思いました。主人公の考え方や行動に対する共感の差かな。

 幸重さんイチ推しのレオノール・ワトリングはチャーミングですね。彼女が主演した『トーク・トゥ・ハー』も観ているはずなのに、はっきり覚えてなかったのは、私が俳優さんをよく見分けられないからか(特に女優さんが苦手)。
 いや、きちんとは観てないのかな。『トーク・トゥ……』も、しっかり観なくては。


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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『死ぬまでにしたい10のこと』は森下さんが仰ると... (幸重善爾)
2013-10-09 14:44:26
『死ぬまでにしたい10のこと』は森下さんが仰るとおり、主人公の考え方や行動に共感できる部分が少ないので、映画としての完成度はいま一つだと思います。

『あなたになら言える秘密のこと』も観たいと思っているのですが、ぼくは家で映画を観るとすぐ寝てしまうので、なかなかこのようなシリアスな作品には手が伸びません。反省。

『トーク・トゥ・ハー』のレオノール・ワトリングがあまり印象に残らなかったというのはぼくも同じです。(笑)

彼女が演じるヒロインが多くの場面で昏睡状態だったのを除いても、回想シーンや意識が戻ってからも、そんなに印象に残らなかったのですよね。いい映画だとは思いますが。
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『トーク・トゥ・ハー』で忘れられないのは、なん... (森下一仁)
2013-10-09 20:22:31
『トーク・トゥ・ハー』で忘れられないのは、なんといってもカエターノ・ヴェローゾが歌った「ククルクク・パロマ」です(笑)。

それはともかく、『あなたに言える……』はシリアスな作品ですが、冒頭からずっとサスペンスをともなっているので、たぶん眠くなることはないと思います。手を伸ばしてみてください。
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