今日で今年の前半はおしまい。何かできたかなあ?
- くだらぬものおもひをばやめにせむなにか匂ふは屁臭葛か
別名:サオトメバナ(早乙女花)との取り合わせが面白いと、うれしそうに教えてくれたのは高井信さんでした。
というわけで、早々と咲いているヘクソカズラを見つけたので、撮ってみました。アカネ科の蔓性多年草。
揉むと悪臭を発するゆえの命名ですが、匂いの原因はメルカプタンという揮発性のガスだそうです。細胞中のペデロシドという硫黄化合物が分化して発生するとか。
ペデロシドは昆虫を遠ざけるために存在するのですが、ご覧のとおり、葉っぱが齧られていますね。気にしない虫もいるようです。
これから9月ぐらいまで、花の時期は長いし、その後、冬まで実や葛が楽しめます。
ヤイトバナ(灸花)という別名も。
〈小説推理〉8月号が発売になりました。担当しているSFレビューで次の4作を取り上げています――
- ロバート・F・ヤング 『たんぽぽ娘』 (伊藤典夫編、河出書房新社)
- 宮内悠介 『ヨハネスブルグの天使たち』 (ハヤカワSFシリーズJコレクション)
- 三島浩司 『ガーメント』 (角川書店)
- ジェイムズ・S・A・コーリイ 『巨獣めざめる〈上・下〉』 (中原尚哉訳、ハヤカワ文庫SF)
それを知り、驚きと嬉しさのあまり森下さんにお知らせしたら、森下さんはご存じだったのでした。まあ、冷静に考えれば、森下さんが知らないわけないですね。
素晴らしい取り合わせですよねぇw
ちなみに「ヤイトバナ(灸花)」という別名もあります。花の色合いが、もぐさの燃えているところに似ているということのようです。