惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

満開の桜の下で

2009-04-04 20:42:42 | 季節

 昼過ぎから夕暮れ時までお花見。
 メンバーは川又千秋さん、浅暮三文さんらを始めとする空想小説ワークショップの面々。場所は例年と同じく神田川沿いの江戸川公園でした。

Ohanami0904  2週間前に咲き始めた桜は強烈な寒の戻りのために、今ようやく満開に。都会の谷間に見事な花の雲がたちこめていました(写真中央の建物は西早稲田シティタワー)。
 地面にゴザを敷いての宴は、ややこしい日常を忘れさせ、気分を解放してくれますね。ありがたいひとときでした。

 〈遊歩人〉4月号が出ました。担当の新刊紹介欄で次の4冊を取り上げています――

  • 竹内明『ドキュメント秘匿捜査 警視庁公安部スパイハンターの344日』(講談社)
  • ジル・ボルト・テイラー『奇跡の脳』(竹内薫訳、新潮社)
  • スー・ハルバーン『私が何を忘れたか、思い出せない――消されゆく記憶』(田中敦子訳、ウェッジ)
  • 紀田順一郎『横浜少年物語 歳月と読書』(文藝春秋)

 『ドキュメント秘匿捜査』はロシア諜報機関員の国内工作を暴く捜査官の活動を描いたドキュメンタリー。丹念に取材を重ねて現場を再現描写する筆力が素晴らしい。日本の防諜技術は世界一という著者の断言に、「そうなのか」と蒙を啓かれる思いでした。