★進め!!野外探検隊★

身近な自然を見つけるために、カメラを片手に走り回ってます。『むし倶楽部』の参加者募集中。

今月の雑草倶楽部 つけたし。 - お題の花たち

2011-06-26 | 自然観察(植物)
すっかり忘れていた雑草倶楽部。
お題は、ニワゼキショウ・ムシトリナデシコ・キンケイギクでした。(もっとも雑草としてのキンケイギクってあまりなくて、ほとんどがオオキンケイギクですが)
どれもありふれた帰化植物で、いつでも撮れるからいいやーと思っていたら何も撮ってない(爆)
したがって、今回はお蔵出し。



まずはニワゼキショウ紫花タイプ。
この色だと、アヤメ科というのも頷けますね。



ニワゼキショウ白花タイプ。
このタイプが咲く場所には、こればっかりが咲いていることが多いです。
紫花タイプとは、品種レベルぐらいの違いがあるようです。
紫色の帯はの濃さは、株によって違うことも。



こちらは別種のオオニワゼキショウ。
ニワゼキショウ白花タイプと似ていますが、こちらは若干淡い青紫色がかっています。
それと紫色の帯が細いのも違いです。
それに、ニワゼキショウよりも花が少し小さいですね。

なぜ「オオ」なのかというと、実が大きくて、さらに草丈も大きくなるからです。
(比較写真を撮ろうと思いつつ、並べて植えたのに撮っていないというていたらく…)
北アメリカ原産で、観賞用として持ち込まれました。
現地では100種ほどあるようで、日本には複数入ってきているようです。



赤がきれいなムシトリナデシコ。ヨーロッパ原産の帰化植物です。
茎の一部に粘液を出すため、そこに昆虫がくっつく場合があります。食虫植物ではないですが。



こちらは同じ仲間のホザキマンテマ。やっぱりヨーロッパ原産。
これも腺毛がべたつきます。



主役が逆転していますが、オオキンケイギクにとまるヒメアカタテハ。
道ばたでよく見かける光景になりました。
北アメリカ原産の帰化植物であり、外来生物法によって指定される特定外来生物です。なので、許可無く栽培・採取・移動できない花になります。道路の法面などに花畑を作ることもしばしば。それだけ繁殖力が強いわけですが、咲きそろうときれいなので草刈りで刈り残されてしまうことも。

実は、ガイドをしている浮島ヶ原自然公園の南を走る国道1号線の法面に大繁殖していまして、なんとか公園への侵入を阻止しようとしているお花。
なので、素直にきれいと言えないんですよね。



ヒメアカタテハにとってみれば大事な花であるわけで、日本の生態系に入り込んでいる花ではあります。
ただ、大繁殖すると在来種を圧迫してしまう花なので、適切にコントロールしていかないといけないのでしょうね。
駆除として刈り取った花を花瓶に生けてますが、見栄えがしてきれいです。
どんどん切り花にして飾りつつ、駆除していくなどしていけばいいのかななんて思います。


今月の雑草倶楽部 - クマツヅラの仲間いろいろ

2011-06-26 | 自然観察(植物)

毎月25日は雑草倶楽部の活動日…って、忘れてた(爆)
改めて更新です。クマツヅラの仲間を集めてみました。

クマツヅラが小さな花をつけています。
淡い紫色の花は、かわいいですね。

一応、在来種です。
でも写真のような道ばたや荒れ地に生えるので、なんか帰化種っぽい感じもします。

同じ仲間のアレチハナガサや、ヤナギハナガサなどは帰化植物です。
花が豪華に咲くように改良されたものが、「バーベナ」として園芸店で売られています。
(要するに「クマツヅラ属」が「Verbena属」ってことですね)

野原で見られる仲間を集めてみました。



まずはシュッコンバーベナ(宿根バーベナ)。
この名前で、花屋さんで売られていることも。一番園芸種に近いですね。というか、このまま花壇に植えても違和感なしです。



背が高くなるヤナギハナガサ。
高い茎の先に花がつきます。大きな株になると、そこそこきれいな花ですね。
背が高いので「三尺バーベナ」と呼ばれることも。



小さな花が、まばらにつくアレチハナガサ。
名前の通り、埋め立てたり造成したりしてできた空き地などにびっしりと生えます。
道ばたでも大きな群落を作ります。これも背が高くなります。

どれも花期が長く、10~11月頃まで咲き続けます。
夏の荒れ地での陰の主役ですね。