初めてブログなるものを…

つれづれなるままに、始めてみます。

ペンギンの憂鬱

2005-05-22 21:05:09 | 読書記録
アンドレイ・クルコフ著。

ロシア文学って、トルストイやドストエフスキーなど古典が有名だけれど、最近の作家です。
最近、ミステリーには食傷気味で、日常の不条理?が書かれているこの本はかなり引き込まれました。
まず、表紙がかわいい。
でも、内容はかわいい話ではありません。ペンギンをペットにする主人公、彼の不思議な仕事、またまた不思議な縁でできていく人間関係。
文章で読むと、特別なことが次々起こっていくようだけれど、よくよく自分の日常を考えてみると、そういうことの積み重ねでもあるような。

翻訳物にはめずらしく、うつくしい日本語だったのも感動。