「野里町歩紀 ~思いつくままに~」

野里町歩紀 ~摂河泉をゆく~ に次ぐ第二歩です

80年代の韓国歩紀~南大門と市内バス

2024-06-17 05:23:14 | 日記
 城郭都市「漢陽(ハニャン)」を囲む4つの門のうち最も規模が大きいのがこの「南大門(ナンデムン)」です。ここはソウルの中心地であり付近にはソウル市庁や有名な観光地「南大門市場(ナムデムンシジャン)」などがあります。正式名称は「崇礼門」といい韓国の国宝第1号に指定されましたが、平成20(2008)年2月、放火により全焼。その後再建されました。ねっ。周りには「ポニー」しか走っていないでしょ。


 そして端っこに見えるのが市内バス(シネポス)です。当時の市内バスは運賃均一で100ウォンでした。「ポスアガシ(バス嬢)」と呼ばれる女性車掌が入口に立って運賃を徴収するとともに満員の時はまるで草でも引き抜くかのようにお客さんの首根っこを掴み車内に引き込んでいました。

 ある日市内バスに乗った時、あまりにスピードを出していたので車内前部に乗っていた私はスピードメーターを見ようと運転席を覗き込んだところ「何と」スピードメーターはありませんでした。そして半そでシャツと短パンに雪駄を履いた兄ちゃんがタバコをくわえながら運転していました。いかにも軍隊上がりという風貌です。知人から聞いた話では床に穴が開いていて路面が見えていたバスもあったそうですよ。それがソウルオリンピック前の首都「ソウル」の現状です。以前、韓国ドラマでそのような時代背景にもかかわらず女優さんが「ピンポーン」と降車ベルを押すシーンを見て私は「コケて」しまいました(笑)

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