「野里町歩紀 ~思いつくままに~」

野里町歩紀 ~摂河泉をゆく~ に次ぐ第二歩です

神戸9区を歩く~六甲全山縦走2「健脚祈願」

2022-09-03 15:31:52 | 日記
訪問日:令和4年9月3日(土)

 六甲山を歩く前にどうしてもやっておきたいことがあります。私は歩く時、いつも早い段階で神社にお参りをし、1日の安全祈願をしています。今回もコース中に何ヶ所か神社はあるのですが、4回に分けて歩くためどうしても毎回最初にお参りをすることができません。ということで4回分まとめて最初にお参りをしておこうと思います。


 その神社は、大阪府豊中市にある「服部天神宮」。選んだ理由は3つあります。まず第1に、私が通勤で利用している阪急宝塚線の「服部天神駅」のすぐそばにあり、とても便利だということです。


 大阪梅田駅から約10分(190円)。宝塚方面行ホームから大阪梅田行ホームを眺めれば大きなクスノキが見えます。かつてここも神社の神域だったのでしょう。注連縄が掛けられホームの下に根を張り、駅の屋根を突き抜けてそびえています(阪急宝塚線各駅停車「駅前」歩紀参照)。


 大阪梅田駅からだと西側のホームに着き、神社は駅の東側にあります。駅舎は平屋で上下線を連絡する通路はないので、改札口を出てすぐ目の前の踏切を渡ります。


 駅東口の路地を右に進みましょう。


 道なりに左折して行きます。


 1つ目の四辻を右に曲がれば神社に続く案内があるのですが、そこは神社の裏口に当たります。私は正面から参拝するのが流儀なので、そのまま真っ直ぐ進みます。


 飲み屋さんなどが並ぶ路地を抜ければ国道176号線に突き当たるので右へ。


 50歩ほどで神社の入口に出ます。


 小さな参道を抜ければ鳥居が。本当に駅のすぐそばです。


 天神様なので菅原道真公を祀り、基本的には「学問の神様」なのですが、菅原道真が太宰府に流される途中足を痛め、この地で平癒祈願したところたちまち足が治ったという言い伝えから「足の神様」として崇められています。


 社務所の前を通り抜け、拝殿の裏に出れば「足踏み石」祈願台座。ここは健脚に特化したお参りができるのです。それが第2の理由です。


 台座の横には足の神様となった由来と参拝方法が刻まれています。


 靴を脱ぎ、台座前の玉石の上に乗って回れ右をすれば、拝殿の裏に設けられた拝所が目の前に。ここで「二礼二拍手一礼」の作法でお参りし、その後台座に座って健脚の祈願をします。


 お祈りをした後、まだ正式に参拝していないので拝殿正面に回りましょう。私は氏神様の他いくつかの神社で初詣をしますが、毎年ここでもお参りをし、授かったお守りをリュックにぶら下げています。


 そして第3の理由。これが最も大きな理由なのですが、グーグルマップでもヤフー地図でもいいので距離測定機能で拝殿の前を始点とし、六甲山頂を終点として測ってみてください。約19.5kmの直線は拝殿のほぼ中央を通ります。つまり拝殿で手を合わせるということは、六甲山頂を拝むということになるのです。ご存じの方もいたかも知れませんが、すごい発見だと思いませんか。これから六甲山に登る人、KOBE六甲全山縦走大会に挑戦する人、その前に服部天神宮でお参りをしてみてはいかがでしょうか?!


 なお境内には戎社もあり、毎年1月9、10、11日には「えべっさん」も開催されます。


寺社にお参りした後は門前町で「お清め」「直会」。理由は何でもいいです。ちょっと一杯やりましょう。それが日本人というものです。ところが門前町は歓楽街化しており、周りは夜から営業の飲み屋さんばかり。仕方ありません。駅から西へ3~4分歩いたところにある「餃子の王将服部店」へ。


 王将餃子で生ビールを「グググッ」と。まだ、正午をちょっと過ぎたところです。
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神戸9区を歩く~六甲全山縦走1「六甲山地について」

2022-09-03 15:27:26 | 日記
 これまで神戸市の町歩紀と「島めぐり」を楽しんできましたが、あと残っているのは「山歩紀」。神戸9区を歩く、まだまだ続きます。と言うことで今回から「六甲山地」を歩いてみようと思います。


 その前に簡単に六甲山地について説明します。六甲山地は武庫川で北摂山系と分断され、東端の「六甲山(931.3m)」を最高峰として大阪湾の北部を東西約30kmにわたって横たわる山塊です。神戸市民のレクレーションの場として開発され、山頂まで車やケーブルで1時間足らずですが、自然豊かなハイキングコースもたくさんあります。写真は、以前四條畷市の飯盛山に登った時に、大阪平野をはさんで撮影した六甲山地です。右端が最高峰の六甲山で高度を下げながら西へ向かう姿がよくわかります。左端の大阪キタの高層ビル街上あたりにへっこんで見えるところが明石海峡でその左が淡路島です。


 以前「垂水区」を歩いた時に訪れた平磯ベランダからは、明石海峡に沈む六甲山地の様子がよくわかります。しかし、実際は沈んでいるのではなく50万年ほど前に隆起してできたそうです。50万年は山としては若い方で、今でも隆起し続けていると言われています。


 さて今回歩くのは「六甲全山縦走路」と呼ばれるハイキングコースです。その名のとおり概ね稜線に沿って進み、ほぼ六甲山地全山の頂上を極めることができます。そして神戸市各区は、ほぼ稜線を区境としていることから踏破すれば西区を除く8区を制覇することができます。毎年11月に開催される「KOBE六甲全山縦走大会」は、公称56kmのコースを日の出前から日没後まで丸一日かけて歩くという過酷なイベントですが、私にはとてもそんな体力はありません。このコースを4回に分けて歩くことにします。低山とはいえ、心して山に入りましょう。




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