社民党 京都府連合 野崎靖仁 副主席語録
社会民主党 中央規律委員 野崎靖仁、55歳。
日々の思いを綴ります。
 



仲正昌樹 『日本とドイツ 二つの戦後思想』
(光文社新書)を読了。

「ドイツは過去の反省を行ったが、日本は不十分」
という意見があります。

ヴァイツゼッカー元大統領の演説
『荒れ野の四十年』(岩波ブックレット)。
保守の大統領による格調高い演説を読むと、
日本の政治家との落差に愕然とするのは事実です。

ただ、単純にドイツを礼賛してすむものでもありません。
ドイツの対応にも冷徹な計算が秘められているからです。

三島憲一 『戦後ドイツ -その知的歴史-』(岩波新書)
を合わせて読むと、
戦後ドイツの知識人たちの議論を知ることができます。

日本の左翼思想の限界についても、自覚すべきでしょう。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




6月19日に読んだ4冊目の本が、
名古忠行 『イギリス人の国家観・自由観』
(丸善ライブラリー)。

トマス・モア、ホッブズ、ロック、バーク、
ベンサム、ミルなど、
イギリスの思想家の議論を紹介し、
「国家(コモンウェルス)とは何か」
「自由とは何か」
についての考え方の変遷をたどったもの。

その中でも魅力を感じたのは、
T・H・グリーンの「理想主義」です。

河合栄治郎の著書で、グリーンについての知識はありました。
私の思想の根底には、河合栄治郎の影響が大です。

「理想主義」とは、
国家による積極的な社会改革により、
人々の間に道徳が実現される生活条件を作り出すことです。

自由放任主義への批判であり、福祉国家の基礎となる思想です。

私の社会主義者としての思想的淵源は、
河合栄治郎、T・H・グリーンにあります。
まあ、英国社会主義というところです。

やっぱり、私は左翼なんでしょうね…

市場原理・自由放任を是とする新自由主義に対抗するためにも、
この辺の議論は押さえておくべきです。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




長谷部恭男 杉田敦
『これが憲法だ!』(朝日新書)を読了。

東大の憲法学教授・長谷部と、
法政大学の政治学教授・杉田による対談。

長谷部の
「自衛隊の実態を追認するだけだとすれば意味がない改正ですね。」
(210頁)
「憲法は、人びとの閉塞感を癒すためのものだとは思いません(笑)。」
(212頁)
という発言は痛快です。

また長谷部は、
「自衛のための実力保持を認めないのは、
 『非武装絶対平和主義』という、
 ある特定の考え方を他の人に押しつけることになり、
 立憲主義に反します。」
(211頁)
と、左の側にも釘を刺しています。

長谷部の説に興味を抱いたので、
『憲法とは何か』(岩波新書)を買い、
三ノ宮からの新快速の車中で読了。

樋口陽一
『比較の中の日本国憲法』
『自由と国家』
『憲法と国家』(すべて岩波新書)

を合わせて読めば、憲法に関する論点をつかむことができます。

理論武装も、しっかりとしておきましょう。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




三浦綾子 『岩に立つ』(講談社文庫)を読了。

クリスチャンの棟梁・鈴木新吉をモデルにした小説。

主人公「鈴本新吉」の独白という形で、話が進みます。

イエスの一番弟子・ペトロを思わせる一本気な人柄。
ちなみに「ペトロ」はギリシア語で「岩」。

また、孔子の一番弟子・子路とも似ています。
子路については、中島敦 『弟子』が感動的です。

『岩に立つ』は、
同じ三浦綾子の『塩狩峠』のような悲劇的な結末ではなく、
快男児の半生が生き生きと綴られています。

嫌味のない職人気質。

小気味よい独白体では、
勝海舟 『氷川清話』
勝小吉 『夢酔独言』に勝るとも劣りません。

勝親子の語り口にも、つい引き込まれます。

本を開けば、「気持ちのよい男」に出会えます。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




政府・与党は、
国会の会期を12日間延長する方針を固めたようです。

これで参議院議員選挙の予定は一週間繰り下がり、
7月12日公示、29日投票になりそうです。

先日、京都府連合の常任幹事会で、
5日公示、22日投票の予定で、
選挙活動のスケジュールを組みました。

街頭宣伝などの日程も具体的に決まっており、
私も、それに合わせて仕事の日程を調整しています。

予定が変われば、スケジュールはご破算になります。

衆議院であれば、突然の解散・総選挙は仕方ありません。
しかし、参議院で直前の日程変更は…

愚痴になってしまいますが、
「人は選挙のみにて生くるにあらず」。

いずれにせよ、対応せざるを得ませんね。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




夜、図書館の帰りにパチンコ屋へ寄る。

「必殺仕事人Ⅲ」を打っても手ごたえがないので、
「新世紀エヴァンゲリオン 奇跡の価値は」に移動。

予定金額の最後の500円玉を使ったところで、
まず最初の大当たり。通常なので、時短50回で終了。
しばらくは、我慢のパチンコが続く。

「ミッションモード」のJA(ジェットアローン)を
止める一分間モードを見たいと思っていたら、
画面に「警報」の文字。

「パターン青、使徒です!」になるかと思いきや、
予感の通り、JAを止めるミッションがスタート。
これで、大当たりは確定。
そして、確変図柄の1で大当たり。

閉店間際だったので、2箱で終了。

パチンコを知らないと、何のことかわかりませんね…

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




ここ3週間のアクセス状況を報告します。

6月3日~9日の週でアクセスが急増しています。
4週間分のアクセス数と同じ程度です。
また、その後もアクセスは順調に伸びています。

5月27日~6月 2日 閲覧数  2014 アクセスIP数  895
6月 3日~6月 9日 閲覧数  8485 アクセスIP数 3392
6月10日~6月16日 閲覧数  2771 アクセスIP数 1128

5月27日~6月16日 閲覧数 13270 アクセスIP数 5415

ちなみに、ここ23週間のアクセス状況は、以下の通りです。

1月 7日~6月16日 閲覧数 43456 アクセスIP数 17382

これからも、よろしくお願いします。

コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )




レイトショーで『300(スリーハンドレッド)』を見る。

100万のペルシア軍に立ち向かった、
わずか300人のスパルタ軍の戦いを描いた作品です。


 行く人よ、
 ラケダイモンの国びとに
 ゆき伝へてよ、

 この里に
 御身らが 言のまにまに
 われら死にきと。

(シモニデス作 呉茂一訳
 「テルモピュライなるスパルタ人の墓銘に」)


この詩の通り、戦いの一部始終を見届けた、
スパルタの一兵士の回想として物語が進みます。

未見の方のために、簡単にまとめると、

◆ オラクル(託宣者)最高! ああ、司祭になりたい…
◆ ペルシア軍はエイリアン サイとゾウも秒殺!
◆ スパルタ兵の筋肉最強! 腹筋クッキリ!

ネタバレなしでは、これが限界です。

「民主政治=市民皆兵」「政治参加=兵役の義務」という、
西洋人の考え方の基本を知るためにも、
ぜひ見て欲しい映画です。

ともあれ、肉体美を堪能するだけでも、
一見の価値はあります。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




知的好奇心研究会 編著
『元気が出るゲバラ語録』(リイド文庫)を読了。

ご存知、キューバ革命で活躍したチェ・ゲバラの語録です。

 もしわれわれが空想家のようだといわれるならば、
 救いがたい理想主義者だといわれるならば、
 できもしないことを考えているといわれるならば、
 何千回でも答えよう。
 「そのとおりだ」と。

(『元気が出るゲバラ語録』 150頁)

ゲバラの盟友フィデル・カストロは、ゲバラ以上に楽天家でした。

カストロらはバティスタ大統領の独裁政権を倒すため、
キューバへの上陸作戦を敢行しました。
しかし、政府軍の攻撃により、壊滅的な打撃を受けます。
ようやく拠点のシエラ・マエストラに到着したとき、
82名だった部隊は、わずか12名に。

カストロは生き残りの同志にこう言いました。

「これでバティスタの命運も尽きたな。
 われわれはきっと勝つ」

カストロの言葉の中で、一番好きな言葉です。

「ゲバラとカストロのどちらが好きか?」と問われれば、
ためらうことなく「カストロ」と答えるでしょう。

ゲバラは39歳で銃殺され、カストロは80歳を過ぎても健在です。

 世界のどこかで誰かが不正な目にあっているとき、
 それを感じることができるようになりなさい。
 それが革命家の最も素晴らしい性質だ。

(『ゲバラ語録』 50頁)

ゲバラの死んだ年齢に近づきつつある私ですが、
ゲバラの言葉は、私を叱咤します。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




幼少の頃、日曜朝のテレビといえば『時事放談』でした。

『時事放談』とは、TBS系列で放映されていた番組で、
毎週二人の論客が政局などについて議論を交わす、
一対一の対談形式によるトークショーです。

特に、細川隆元と藤原弘達の登場する回が楽しみでした。

現在は、少し形を変えたリメイク版が放送されています。
対談というよりは、ゲストのコメントを順番に求める
ワイドショー的な番組です。

昔ながらの『時事放談』のような対談として、

宮台真司・宮崎哲弥
『M2 われらの時代に』
『ニッポン問題 M2:2』(ともに朝日文庫)
があります。

気鋭の論客による対談集であり、
活字を目で追いながら、知的な刺激を感じることができます。

浅田彰・田中康夫
『憂国呆談』(幻冬社)
『新・憂国呆談 長野から東京へ』(小学館)
『憂国呆談 リターンズ』(ダイヤモンド社)
『ニッポン解散 続・憂国呆談』(ダイヤモンド社)
も、刺激的な対談集です。

私も、誰かと対談したくなりました。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




勢古浩爾 『白洲次郎的』(洋泉社新書y)を読了。

一時、「白洲次郎ブーム」が起きたようですが、
私は「白洲正子の旦那か」という印象しかありませんでした。

「白洲正子って誰?」と問われても、
答えられるほどの知識はなかったのですが。

たまたま近所のブックオフの「100円コーナー」で見つけたので、
購入した次第です。

読み進めるうちに、
白洲次郎よりも興味深い人物が紹介されていました。

その名は、鈴木新吉。

三浦綾子の小説『岩に立つ』の主人公で、
三浦夫妻の自宅を建てた棟梁であり、
キリスト教の信者でもあります。

まっすぐで純情な「気持ちのよい男」。

「あっしは七十の今日まで、
 人間を恐れたことはほとんどありませんでねえ。」

「あっしは、どうしても女を金で自由にするなんざあ、
 男のすることに思えなくってねえ。」

「あっしにとって何より気に入ったのは、
 イエスさまがあっしと同じしょうばいの、
 大工だったっちゅうことですよ。」

「もともと曲がったことは、
 これっぽっちもしたくないあっしでしたが、
 イエスさまと一緒に働くっちゅうことの気持ちよさは
 格別でしたねえ。
 で、いよいよ本式にイエスさまの弟子になろうと決心した。」

読書をしていると、こんな「寄り道」をすることがあります。

さっそく三浦綾子の『岩に立つ』を読むことにします。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




北朝鮮の金正日国防委員長の健康悪化説が報道されました。

英紙『デイリー・テレグラフ』6月10日の記事が元ネタのようです。

Is Kim Jong so ill he needs surgery?

「聯合ニュース」6月11日の記事でも報じられています。

「金総書記は27メートル歩けない、英紙が健康悪化説」

もし金正日国防委員長が、後継者を指名せず死去した場合、
軍部による集団指導体制に移行し、
政局を掌握するのは「呉克烈」であるとの報道があります。

『中央日報』電子版 2006年12月18日

情報委「金総書記の死去時、呉克烈が政局掌握」

呉克烈大将は、1931年生まれの75歳。
金正日とは万景台革命学院の同期生で、
ソ連空軍大学に留学した軍事エリートです。

現在、朝鮮労働党作戦部長。

金正日の側近については、
『朝鮮日報』電子版 2006年7月23日の記事が参考になります。

【特集】「金総書記の懐刀」、北朝鮮人民軍とは

私が呉克烈に注目するきっかけになったのは、
鄭乙炳 著 金潤・尹学準 訳
『北朝鮮崩壊 』(文春文庫) です。

これは金正日体制崩壊を描いた小説ですが、
呉克烈がクーデターで実権を握り、
金正日を追放するという結末でした。
(文庫版では「呉宮悦」に変更)

ここまで書かれてしまうと、呉克烈の北朝鮮での立場が
悪くなるような気がするのですが、どうでしょうか?

ともあれ、気になる存在です。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




今週の土曜日、すなわち6月16日に、
社民ユース近畿(社民党近畿ブロック青年委員会)の
街宣キャラバンが、大阪・和歌山で行われます。

今回は、大阪・和歌山の2チームに分かれて街宣を行います。

大阪チームには、参議院大阪選挙区から立候補予定の、
服部良一さんが途中から合流します。

<大阪チームのスケジュール>

10:30-11:00 JR高槻駅北口
13:00-13:40 堺東(ここから服部さんが合流)
15:00-15:40 天王寺
17:00-17:40 京橋

和歌山チームは、堺市議の小堀さんが担当です。

<和歌山チームのスケジュール>

14:00 JR和歌山駅
その後、県内数箇所で街宣

私は京都府連合の会議があるので参加できませんが、
青年党員の街頭ライブを見に来てください。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




中江兆民 『三酔人経綸問答』(岩波文庫)を読了。

中央公論社「日本の名著」シリーズで持っていたのですが、
引越しの際に処分してしまいました。

岩波書店の雑誌『図書』の特集号「私の三冊」で、
何人かが『三酔人経綸問答』を紹介していたので、
河原町のジュンク堂書店BAL店で購入しました。

桑原武夫・島田虔次による現代語訳が載っているので、
そちらを先に読みました。
原文はリズム感があるので、意味を押さえるよりも、
文章の流れに乗ってしまいそうになるからです。

内容は、現実主義者の「南海先生」のところに、
非武装主義・民主主義を主張する「洋学紳士」と、
海外への侵略を主張する「豪傑君」が訪れ、
酒を飲みながら談論風発するというもの。

中江兆民の内面にある要素を、
3人のキャラクターに分けての「仮想討論会」です。

社民党の支持者であれば、
「洋学紳士」の説に賛同するのが普通です。

しかし、私は「南海先生」の説に共感します。
穏健で平凡な主張ですが、まずは実行可能な説です。

「酒と議論が大好き」という「南海先生」のキャラが
好きだということもあるのですけれど。

非武装の主張と、それへの批判については、
明治時代に書かれたこの本で、ほぼ論点が示されています。

古典でありながら、現代に通ずる作品として、
一読を薦めます。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




先週は「モーニング娘。」がらみでアクセスが増え、
一種の「バブル」の状況でした。

6月 6日(水)は、閲覧数  387  アクセスip数  164
6月 7日(木)は、閲覧数 4411  アクセスip数 1542
6月 8日(金)は、閲覧数 2100  アクセスip数 1012
6月 9日(土)は、閲覧数  750  アクセスip数  305
6月10日(日)は、閲覧数  413  アクセスip数  208

順調に(?)数値が平常に戻っています。

政治的な内容でアクセスが増えればいいのですが、
モーニング娘。の記事では…

まあ、ブログが「炎上」するか気になりましたが、
杞憂に終わったようです。

「オタク」という意味では、政治の話も芸能の話題も、
一般から見ると同じなのでしょうか。

さて、昨日の記事にコメントをいただきましたので、
ひさしぶりに記事の中で返事をさせていただきます。


◆ 只野 さま

 たしかに、メルキアのAT降下部隊が掃討戦を開始するかもしれません!
 あるいは、ギルガメスとバララントの連合軍が、雲霞の如く…

◆ sdpj_2007 さま

 評価していただき、ありがとうございます。
 さらに「社民党らしい訴え」を考えますので、
 忌憚のないご意見をお願いします。

◆ あおと さま

 おひさしぶりです。ブログが更新されていないので、
 ずっと気になっていました。

 杉浦さんのブログを拝見しましたが、
 「ビリーズ・ブートキャンプ」の話題が…

 「シャミン’ズ・ブートキャンプ
  一票でできる、国会エクササイズ」
 「護憲式プレス」「団結ブンブン」

 街宣で、これらのフレーズを使いたくなりました。


ともあれ、反応があることは喜ばしいことです。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« 前ページ 次ページ »