大野盛雄『アフガニスタンの農村から』(岩波新書)
佐々木徹『アフガンの四季』(中公新書)を読む。
2冊で250円也。
『アフガニスタンの農村から』は、
著者がアフガンの農村でフィールドワークを行った記録。
内務省から州庁、郡役所という
支配機構の網の目を通じて村に来たことへの葛藤が
率直に綴られています。
土地の広さではなく灌漑用水の量が
農業の生産力を制約しているという点が
印象に残りました。
『アフガンの四季』は、
カーブル大学に3年留学していた著者が、
クーデター前後のアフガンの様子を記したものです。
ムスリム(イスラム教徒)は
男女を問わず陰毛や腋毛を剃るという記述が
記憶に残りました。
(そんなところか!)
庶民の生活が歳時記のように描かれ、
首都カーブルの都市生活の様子がわかります。
恵谷治『アフガン山岳戦従軍記』(小学館文庫)では
見えない民生の部分を知ることができ、
読書で新たな知見を得る喜びを感じました。
いやあ、読書って、本当にいいもんですね。
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