大きなホール。
ステージにはバンド。
鳴り響くドラムの音。
甘く響くボーカルの声。
小さく見えるその姿を。
2階席か、もしくは3階席から見下ろして。
「こんな大きなところで出来るようになったんだなぁ」って。
しみじみ見つめてる私。
聞こえる音に身体をゆだね。
目を凝らしてみつめる先には。
内Q?。
泣きたくなるほどの感情とともに会場を出て。
人の流れに身を任せてみれば。
そこは見知らぬ街で、
見知らぬ駅で、
乗り慣れない電車で、見たこともない路線図。
途方に暮れて、立ちつくしてる私は、
完全な迷子。
「どこに行くつもり!?」
声をかけられて振り向いたら、
さっきまでステージにいたはずの、甘い声の持ち主が心配そうな顔してる。
見知った顔を見つけて安堵した瞬間。
目が覚めました。
夢は記憶の整理、というけれど。
これは、どんな記憶を整理したのでしょう。
連休の終わりの朝。
いつもと変わらない、日曜日の朝。
私が会いたかったのは、内Q?なのかな。
もう少し待てば、会えるのにな。
それよりももっと。
昨夜の、すばらしくエロい鼻歌の彼にこそ、会いたいんだけどな。