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Back to the Future

My Storyの舞台を引きずってます(笑)
滅茶苦茶な演出(なんてあったのかというほど)ではあったけど、それだけに貴重な話も聞けた気がする。
開幕前のプロモーションだとその作品についての話が中心になるし、それ以外ではほとんどメディアに出ないし^^;
舞台生活が長いので、聞いたら面白い話は一杯あるだろうに・・・

で、自分のための復習を兼ねてのアップ。

ロンドンに関した思い出の中で、海外公演の話があった。
昔のことだし、はっきり作品名を言わないので^^;なんのことやら・・・と思った方もいらしたのではないかと。

やまぐちさんの話を補間すると、劇団四季がロンドンで「ジーザス・クライスト・スーパースター」を上演したときのことだったと思う。
向こうのスタッフさんに、「日本くんだりからわざわざ本場にやってきて何する気だい?」(猫解釈が大幅に入ってます)みたいなことを言われた、とか
オケはピットに入るはずだったのに、急遽客席にして、オケは舞台の下に押し込める形になり、いざ音を出してみたら低音しか聞こえず(それもボリュームが小さく)、ストリングス系の音は全然聞こえなかった(な、中で歌ったんでしょうねえ・・・)とか。

扇田昭彦氏の「ビバ!ミュージカル」という本からこの話を紐解くと、この年にイギリスでは「ジャパン・フェスティバル」というのがあって、その一環として劇団四季が参加したという。
場所はドミニオン劇場、初日はロイド・ウェーバー、トレヴァー・ナン、キャメロン・マッキントッシュも観劇した。
浅利慶太演出歌舞伎版ジーザス・クライスト・スーパースター 9月24日から28日まで5日間の6回公演。

現地の新聞評は概ね高評価。向こうでは作品自体の評価が低くて(特にスラング語的な歌詞が)、日本版の方が敬虔で良かった・・・といったような。
扇田氏は実際に初日を観劇して、「四季のメンバーは健闘した・・緊迫感が漂うなかにも安心して見られる舞台だった」(出演者はさぞかし緊迫していたことでしょう・・・)
「ただ ひとりひとりの個性が抑えられていて、禁欲的なまでに控え目」、だとも^^;
それは歌舞伎版と銘打って、俳優たちが全員白塗り・隈取りのメイクで表情がはっきりしなかったせいもあるだろう・・・と分析されていた。

・・・いやいや、それがあの劇団の特徴ですから・・・。

写真は扇田昭彦(せんだあきひこ)「VIVA,MUSICAL ビバ!ミュージカル」朝日新聞社 より
マリア 保坂知寿(手前・左)、ジーザス・クライスト山口祐一郎(中央)
「キリスト役の山口祐一郎の高音まで美しく響かせる歌がよく、内的な静けさを感じさせる禁欲的な風貌と長身が劇的カリスマ性を高めていた。
保坂知寿のマリアも、情感とふくらみのある歌で観客の心をとらえた・・・」との評。






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