水車型自転車図書館

　今日夕方のニュースでとても興味深い特集を
放送していました。
ご覧になった方、もしくはご存知の方も
いらっしゃるかと思います。
現に８月号の「BE-PAL」で取材されており
主人は知っていました。

写真集「百年の愚行」にショックを受け
全国３０００カ所の図書館に
この本を置いてもらうようお願いしつつ
水車型自転車で自らも本を貸し出して
旅をしている青年のお話です。



　彼（土居一洋さん）はこの、環境破壊や戦争の現実が
映し出された写真集を１人でも多くの人に
知ってもらおうと２００５年１月に
ペダルを踏み始め現在２年半。

水車は図書館になっていて、羽の部分に本が
１冊ずつ入っており、水車をカタカタ回して
閲覧する仕組みで、子どもたちも大喜び。

貸し出しは常時行っていて、子どもにも読める
エコ関係の本が１５冊。返却は無用。
読み終えたら本の裏に描いた木にはっぱを１枚描いて
誰かに回してもらうそうです。
「はっぱがいっぱいになればステキじゃないか」
そう言う彼は、本は自腹で購入し、これまで貸し出した本は５００冊。

お金が尽きれば行く先々でバイトをして本を買い、
お湯で煮ただけのおもちを食べ、公園で野宿をし、
総重量１３０キロの自転車をこぎ峠を越えて次の場所へ…。

なぜそうまでして彼は旅を続けるのか。
私は多いに興味を持ってしまいました。
そしてそれは彼の思惑通りだったようで、
「あの人はなんであんなことをやってるんだろうと
考えて欲しい。そして本を真剣によんでもらえたら…」
と語っていました。

そして１番胸を打ったのがこの言葉。
「地球がおかしくなって、自分の孫から
〝こうなること知ってたの？とめられなかったの？″
って聞かれたらどう答えるんだろうって。
〝おじいちゃんは知ってたよ。だから一生懸命やったんだ″って
言いたいじゃないですか」

２８歳の好青年の力強い意思と行動力に
すっかり心酔してしまった私。
彼をここまで突き動かす「百年の愚行」。



さっそく明日本屋で捜してみたいと思います。


土居さんのウェブ
http://asobook.nomaki.jp/

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Marie