兄妹平等の法則

　私は長男を産むまで
絵画教室のお手伝いをしてました。

なので、子どもに絵を教えるなら
絶対自分で！と思ってました。

しか～し！
絵の好きな両親には似ず
子どもたちはまったく絵を描こうとしません。
こういうことは強要することではないし
私は、誰に言われるともなく
いつも望んで紙と鉛筆を持ってましたので
時の来るのを待っていました
望まないなら描かなくてもいいとも
思ってました。

　でも先日、遂に子どもたちから
絵を描きたいから教えてくれとの
要請があったのです。
題材はポケモンでしたが、
その気持ちが嬉しく、デッサンから教えました。

１１歳の息子は、ちょっとアドバイスしただけで
見違えるように上手くなりました。
絵は褒められて上達するものだと思うので、
それはそれはおだてました。

　でもはたと気づくと…。
隣で６歳の妹が泣いているではないですか。
ああ…やってしまった。
妹はいつも自分が１番じゃないと気が済みません。
しかも絵の完成度は誰の目にも
明らかに兄のほうが上。
６年の差があるのだから致し方ありません。

　いつもなら叱って娘の性格を
たしなめるところですが、
ここで、絵への劣等感を持ってしまっては
せっかく持った好奇心の芽を手折ることにも
なりかねません。
絵とは、そういう性格のものだと思います。
描けない人は、下手だから描けないって
思い込んでいるからではないでしょうか。

一生懸命説得（？）しましたよ…。
上手下手より一生懸命描いて、
楽しければいいんだよと。


本当に一事が万事こんな感じなので
２人いると気を使います。
兄妹平等の法則は必須です。
極力、兄と２人きりの時は、
褒めてやるようにしていますが、
妹の「私１番思考」なんとかならないでしょうか…。
あなたが１番好き、１番かわいいって言って
育てて来たツケで、今とっても困ってます…。


　　　　　　　　　　　　まんが・Marie
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Marie