シェーン・ママ

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おくりびと

2009-03-02 18:50:58 | Weblog

 アカデミー賞受賞で、
再び映画館で凱旋上映していたので
観て来ました。

ストーリーは周知の通り、
本木雅弘さん演じる
納棺師のお話。



全編、奇をてらうこともなく
余計な手法もなく、
淡々としていて、死を扱ったテーマなのに
時にコミカルで微笑ましく、
時に死者を重く大切に送り出す儀式に
幸せな気持ちに満たされました。

それは、モッくん(と呼んではもはや失礼!?)
こと本木雅弘さんの、
死者に差し伸べる神々しいまでの
温かい手だと思います。

遺体を聖なる者のように扱う
その所作の美しさに
死者に対する慈愛を感じました。

私も父を10年程前に亡くしてますが
その時感じたのは、お葬式なんて
残された者の慰めのための儀式だ。
こんなものにはなんの意味もない。
ってことだったけど、
こんな風に亡骸になっても
綺麗にして、大切に大切に
送り出してくれる人がいてくれたら、
私も父が亡くなった時
あんなに泣かずに済んだかもしれない…

死は新たなる旅立ち、
哀しいばかりじゃないと思える様な
心温まる映画でした。

                             Marie