熊野古道を歩こ

九条を守る女のワークライフバランス日記です。

伊勢路 鉄砲傷のある地蔵さま

2010-03-31 18:12:29 | 熊野古道伊勢路
ようやくたどり着いた峠には大人の身長ほどもある地蔵さまが立っていらっしゃいました。




この前でちょうどボランティアガイドの方が云われを語ってくださるところでした。
「よければいっしょにどうぞ。」
と言っていただき、10人ほどの方といっしょに聞かせていただきました。



小さな写真でもわかるでしょうか。
この地蔵さまの足元に小さな穴があいています。



これは地元の猟師が昨日までになかった地蔵が急に現れたので、狸や狐が化けたものと思い鉄砲で傷つけたものだそうです。
でも、けっして手元がくるったわけではありません。



狸や狐は化ける時、ぽんとひっくり返り頭を下にしたまま化けるのだそうです。
地上30cmに命中させたこの猟師はかなりの凄腕だったようです。

伊勢路 険阻松本峠

2010-03-31 06:42:25 | 熊野古道伊勢路
世界遺産の石畳は美しいけれど、険しい。
だんだんと5分のぼっては立ち止まり、ぜいぜいと息をするようになってきました。



上から下りてきた人にも、
「ここまではほんの序の口。上は見晴らしがいいのでがんばって。」
と励まされ。



それにくらべて、同行者はひょいひょいと軽やかに登って行き、峠に着くころには完全にそのオレンジのリュックサックを見失っていました。

伊勢路 松本峠へ

2010-03-30 05:50:09 | 熊野古道伊勢路
美鈴を出てから最寄の三野瀬駅まで車で送ってもらい、大泊まで各駅停車に乗りました。




大泊は美しい湾を抱いた南紀の町でした。
ここから松本峠を越え、熊野市に向かいます。



美しい石畳に木の根がからまり、この道が長い時間を経てきたことを感じます。
また、近年ボランティアの人たちによって、よく手入れされていることもわかります。



以前はもっと苔むしていたのだそうですが、歩く人が増えはがれてしまったとか。

伊勢路 美鈴の朝ご飯

2010-03-29 05:39:13 | 熊野古道伊勢路
実はここまではまだ朝ご飯の前の話。
朝飯前というにはちょっとハードなウォーキングでしたが、8時の朝ご飯までにもどらなくっちゃ。



明治道という荷車の通る道があるそうで、それをもどろうかと思ったのですが、わからなかったので来た道をもどりました。



日頃の精進か、伊勢神宮のご利益か。
こんな贅沢な朝ご飯食べたことない。



手前の丼は焼けた石を放り込んでぐつぐついわせて食べるんです。
左上の小さなスプーンのついた入れ物はからすみパウダー!
からすみのふりかけ。
ふっふふ。



美鈴さんすばらしい旅をありがとう。
こんなにすごい料理を作るのに、とても優しげなご主人。
完璧なホスピタリティーを提供してくれた女将。
若旦那、若女将お世話になりました。



必ずまた来ます。

伊勢路 始神峠朝日の出

2010-03-29 05:22:18 | 熊野古道伊勢路
江戸道を40分ほど登ると、檜林の上の方が明るくなり、峠に着きました。




そこから海を見ると、今朝日が昇るところ。



大洋(おおわだ)に 潮の花や 朝日の出




私の句ではありません。
登り口の案内板に書かれていた鈴木牧之という人の句ですが、そのままの光景が目の前に広がっていました。



今日のこの光景は私一人のために用意してくれたのですね。
声もなく見入っていました。