熊野古道を歩こ

九条を守る女のワークライフバランス日記です。

ちょっと変な通勤路 施無畏寺

2011-12-28 16:37:16 | 和歌山いいところ
施無畏寺(せむいじ)は畏れること無きを施すお寺。
住職に教えていただきました。



明恵上人開基のお寺であり、四代須原屋茂平衛のお墓のあるお寺です。
明恵上人から坂本冬美、明石家さんままで和歌山出身の方で最も私が憧れるのが須原屋の一族。



江戸期最大の出版会社である『須原屋茂兵衛』がこんな辺鄙な(ごめんなさい…)田舎の出身だなんて。
四代須原屋茂兵衛は熊野を紹介する絵入りの『熊野遊記』という本を書き、六代目が出版しています。



レベルはまったく違いますが、私のブログも同じコンセプトで書いています。
奥の院の紅葉は終わり、訪れる人も見当たりません。

ちょっと変な通勤路 西白上、東白上

2011-12-28 10:26:27 | 和歌山いいところ
明恵上人という名前を初めて知ったのは、湯浅町の偉人を紹介する冊子で栖原地区を担当した時でした。
全員でも6,7人しかいないのに、なぜだか栖原地区にはそのうち4人もいらっしゃい「不公平だ!」と内心思ったのですが、
若いころは仕事を惜しんではいけませんね。



おかげで、明恵上人ともご縁ができたような気がします。
「明恵上人、誰?」と思われる方がほとんどだと思いますが、私には語る資格はありません。


郷土史家の書いたものを読んだり、白州正子さんの本を読んだり、はたまた施無畏寺のご住職の話を聞いたりしましたが、私には実に不思議な方でした。
でも、拙文を書いてしばらくして京都の高山寺でおそろしいほど美しい紅葉を見ました。



その時、明恵上人の樹上で修業する絵がかかっているのを見て、「ああ、明恵上人が招いてくれたのかな。」と感じたものです。
「へたくそな文章を書いてごめんなさい。」と謝ると、笑って許してくれたような気がしました。



海の見えるのが東白上、その後波の音が修業のじゃまになると場所を変えたのが西白上です。
半分崖登りのような場所にあります。



高山寺といい、この白上といい、名誉や俗世の欲とはほど遠いところにいたような方だったような気がします。

ちょっと変な通勤路 有田川

2011-12-28 07:19:30 | 熊野古道大阪京都
尾根伝いの道を施無畏寺に向かってあるいていると、有田川の河口が見えてきました。
わが母なる有田川。



私に音楽の才能があれば、交響詩『有田川』なんてのを作っちゃいます。
小説の才能があれば…、有吉佐和子さんがすでに書かれていました。




台風12号では避難勧告は出ましたが、被害はほとんどありませんでした。
今年のみかんは味が薄いなんて風評被害もあるそうですが、そんなことありません。



例年どおり甘くておいしいみかんです。
京都や大阪などでは有田みかんの味は知られていますが、北海道のあたりに送るとこんなおいしいみかん食べたことがないと言ってもらいます。



この見渡す限りの風景が5月にはみかんの花の香りで満たされるんです。
有田みかん食べてね。




さあ、これから道なき道を明恵上人修業の地、東白上、西白上へと向かいます。