怖いものが苦手な私にとっては絶叫マシーンのような作品でした。
最後はうっすらと涙さえ浮かべつつ、「もうやめて…」とつぶやくのみ。
血肉どころか骨片まで大量に飛び散るスプラッターぶり。
早くも今年最も読まなければよかった作品1位は確実。
でも、案外後味は悪くないんです。
それはかなり知的に計算されて書かれているせいかなと思います。
ネタばれはできるだけ避けたいのですが、「共感能力の欠如」というキーワードで大量殺人者の内面を美しく腑分けして、なるほどそんなふうに感じているのかと一種の共感まで感じてしまいます。
そして、そういえば自分にもこんな一面もあるなと…。
夜神月(デス・ノート)やヨハン(モンスター)のお仲間たちですね。
顔は美しく性格はさわやか、周りの人を惹きつける優しい言葉。
とにかくあらゆる面で物足りないということはありません。
平和で安らかなな休日を別世界へといざないます。
平凡な生活に物足りなく感じている方、イケメンで有能な同僚にひそかに嫉妬を感じている方、学校という魔界を生き残るスキルを求めている高校生に特におすすめします。
反対に心臓病の方、神経の細やかな方、世の中を美しく感じていたい方はお避け下さい。
貴志祐介、恐るべき書き手です。
覚えておきます。
最後にごく素朴な感想として、作者がこの作品を思い立ったのは自分の成長の過程でこの主人公のような違和感を感じたことがあったのか、それともごく身近にこんなやつがいたのかちょっと聞いてみたいなと思いました。
最後はうっすらと涙さえ浮かべつつ、「もうやめて…」とつぶやくのみ。
血肉どころか骨片まで大量に飛び散るスプラッターぶり。
早くも今年最も読まなければよかった作品1位は確実。
でも、案外後味は悪くないんです。
それはかなり知的に計算されて書かれているせいかなと思います。
ネタばれはできるだけ避けたいのですが、「共感能力の欠如」というキーワードで大量殺人者の内面を美しく腑分けして、なるほどそんなふうに感じているのかと一種の共感まで感じてしまいます。
そして、そういえば自分にもこんな一面もあるなと…。
夜神月(デス・ノート)やヨハン(モンスター)のお仲間たちですね。
顔は美しく性格はさわやか、周りの人を惹きつける優しい言葉。
とにかくあらゆる面で物足りないということはありません。
平和で安らかなな休日を別世界へといざないます。
平凡な生活に物足りなく感じている方、イケメンで有能な同僚にひそかに嫉妬を感じている方、学校という魔界を生き残るスキルを求めている高校生に特におすすめします。
反対に心臓病の方、神経の細やかな方、世の中を美しく感じていたい方はお避け下さい。
貴志祐介、恐るべき書き手です。
覚えておきます。
最後にごく素朴な感想として、作者がこの作品を思い立ったのは自分の成長の過程でこの主人公のような違和感を感じたことがあったのか、それともごく身近にこんなやつがいたのかちょっと聞いてみたいなと思いました。