緊迫した一日

頬に触れる冷たい感触で、目覚めた。

指先で触れてみると、枕の表面が湿っていた。
・・・・なにかいやな夢でも見たのかな、と、起き上がって目じりに触れてみたが、そこは乾燥しきっている。
おや、と思う間もなく、手の甲にしずくが１滴。頬を伝ったわけではなく、明らかに涙ではない。
困惑する私の鼻腔の奥から、なにかがすべりおちてくるような感覚がした。そして再び、手の甲に１滴。

鼻水かよ

・・・今日は朝から一日中、鼻に全神経を集中。ひっきりなしにすすり上げ、やばくなればトイレに走り、間に合いそうになければティッシュで押さえ。
マイホーム引渡し初日いきなり鼻水の洗礼だけは避けなければと決意した私でありました。

似たもの夫婦（その２）

えらい目に遭っている（真っ只中）私たち夫婦である。
どうにか残りはふたつになった。といってもまだ道のりなかば。
来週・再来週はもう身動き取れないので何とか今週末に片付けなければと、前回の組み立てで途中でなくなって困った木工用ボンドを買ってきた。
二つあったほうが二人で作業できて効率的であろうから、二つ入りのパックである。
これでよし、なんてワタシは準備がいいんだ、と、だんなに報告したが、だんなはワタシを褒めてはくれなかった。なぜかというと、

「おれも買ってきた」

３つ並んだ木工用ボンドを横目に見ながら、私たちには「ほう・れん・そう^※」がもっとも必要なのではないかとおもった。

※「報告・連絡・相談」の略。