うちンち

パソコンと家族と、ときどき爆弾。

油断大敵

2007-10-30 | でぶねこちゃん
さて、長く楽しいカタログ地獄からようやく脱した我が家ではあるが、実はまだまだ決めねばならないことはある。

家具・家電である。

結婚して8年、我が家の家電も家具も、結婚前、だんなが一人暮らし時代から利用していたものがほとんどで、ベット以外はこれを機に買い換える気で満々である。
しかし、家電はまだいいとして、家具。星の数ほど選択肢が存在しそうだ。
まだ時間があるから・・・、と余裕をこいていた私たちであるが、初夏にマイホームを手に入れた先達より、このようなアドバイスをもらった。

「前もってちゃんときめとかないと、最終的にプラケースでいいか、ってなるよ」

私たち夫婦の性格からして、鉄板でそうなりそうだ・・・。
アドバイスに従い、早速、1時間ほど車を走らせて、現品処分セール中の家具屋に向かった。
その家具屋は普通に家具を購入した場合は、3月まで商品を保管して無料で配送してくれるのであるが、現品処分品に限ってはそこまではしてくれないらしい。
ここで調子に乗ってダイニングセットなどを購入してしまっては、置き場に困る上に移送費もかかる。
私たちは、自分達で運べるリビング置きにちょうどいいローテーブルを現品処分で購入し、帰宅した。
空いた部屋の片隅に梱包のまま置かれるローテーブル。
夢に描いていたマイホームが目前にあることをさらに実感しつつも、とりあえずローテーブルにはそこで3月まで眠っていてもらうことにした。

ここまでが、この間の週末までの話である。

ところで、我が家では、現在の我が家の屋外物干しは雨を避けることができないため、家を空ける日は必ず、前日の夜の間に洗濯を済ませ、部屋干しするのがルールとなっている。干す部屋は、我が家で唯一の空き部屋。すなわち、ローテーブルを仮置きした部屋である。
今日もいつもと同じように夜洗濯物を干していたら、でぶねこちゃんがかまってくれとやってきた。
今忙しいからあとでねとほったらかしにしていたら、不満そうに鳴きながら部屋の隅に向かっていった。
あとから遊んであげるからねと、引き続き洗濯物を干そうと視線を洗濯物に戻した私であるが、だんなのせっぱつまった叫びに再び視線を戻すことになった。

「ごっ、ごんた(でぶねこちゃんの名前)がっ・・・!!!」

しかし、でぶねこちゃんの姿はない。
だんなを見ると、その視線は梱包したままのローテーブルあたりに注がれている。
ごんた、と名を呼ぶと、そのあたりからかすかな鳴き声が聞こえた。
でぶねこちゃんのいるような隙間はないけど・・・?
疑問に思いつつローテーブルに最接近した私は、闇の中光る双眸を見た。

in ローテーブル梱包

よりによってなんでそんなところにぃぃぃぃ????
激しい動揺におそわれつつ、ごんた~、と名を呼ぶと、お返事は上手にできるでぶねこちゃんであるが、一向に出てくる気配はない。
どうやって入ったのかと梱包を見れば、ビニールが寄せられてでぶねこちゃんの出入りにちょうどいい隙間ができていた。
引っ張りだすにはその隙間は狭すぎ、手は通らない。第一、むりやり引っ張って爪を立てられては泣くに泣けない。
なすすべもなく、ローテーブルの前ででぶねこちゃんの名前をむなしく呼び続ける私。
そうこうする間にも、梱包の中からは「かりかりっ」と何かをひっかく音が聞こえ始めた(号泣)。
ヤーメテー、と、座り込む私の後方で、だんなが動いた。

がふぉ、っとでぶねこちゃんのごはん収納ケースが開く音がした。
とたんに梱包から飛び出してくるでぶねこちゃん!
すかさずだんながキャッチ!

でぶねこちゃんの食への執着心になんとか危機を脱し、すかさずガムテープを手に、できるかぎりのすばやさで、しかしがっちりと梱包の隙間をふさいだ。
が、耳に残る「かりかりっ」音・・・(思い出し号泣)。
しかし、このような場合でも、でぶねこちゃんが悪いのではなく、気を緩めていた私たちが悪いということでオチがついてしまう、どこまでも猫バカな我が家なのであった。

顔見世

2007-10-14 | Weblog
朝晩急激に冷え込むようになり、やや風邪気味の私である。
そんな中、本日、第3回目の打ち合わせ。
早起きして、はりきって出かけた。

ごっついカタログを何冊も見ながら煮え煮えになっていると、だんなが私にそっと耳打ちしてきた。

「ちょっとお前トイレで鏡みてこい」

尿意もないまま???とトイレに行き、ドアを開ける。
正面に大きな鏡があり、当然ながら私が映る。なにごとかしらと覗き込んだ私は、鼻からとびだしたビッグな鼻くそと目が合った。

ほんまに斃れそうになった。

××××××、お前もか。

2007-10-12 | Weblog
ようやく秋らしさを肌で感じるようになってきた今日この頃である。
秋といえば食欲。しかし今の私はダイエットがマイブームなので、とりあえず、スポーツの秋。
フルタイムで仕事をして帰宅して家事、その上ビリーとエクササイズをすれば、もう後は力尽きて寝るだけである。色もそっけもない。

こんな私も、学生時代は年中読書の秋であった。
自室の本棚は本で埋め尽くされ、床にもベットにも本が散乱。というかそれは単なる片付けられない女のような気もするが、とにかく、学校の図書館でも常連でつねに本を借り、毎晩眠りにつく前になにがしかの本を読むのが日課になっていた。

その中でも、特に好きだった本がある。
中学生の時であった新書版の本であるが、あまりの面白さに初めて読んだときには、本を読んで徹夜という初めての経験をした。
その後も何度も何度も読み返し、最終的には覚えている語句を目でなぞる、という状態になっていたほどである。
その後10年は、その著者が私の最も好きな作家であった。

時は過ぎ、私の好みも変わり、その作家さんの作風もすっかり変わってしまって、新刊チェックもやめ、他の本を売り払ってしまってからも、その本だけは捨てることができず、結局、出会いから20年たった今でも私の本棚に納まっている。
私の中で、別格とも言える本、ココロのバイブルと言っても過言ではなかった。

さて、先日、夕食の支度をしていると、ふと、テレビからその本のタイトルが聞こえたような気がした。
聞き間違いかと思い振り返ると、15年ほど前に作られた、その本原作のアニメの映像が流れている。
また何か出るのかな? と、家事の手を休めてじっと見入っている私の耳を、衝撃のナレーションが駆け抜けていった。

「CR ××××××(本のタイトル)」

茫然自失とするわたくし。
固まっている私の目の前で、パチンコ台の映像とともに格好いい決めゼリフが流れて去った。
私の心の奥底に大事にしまってあった何かも、一緒に去っていった気がした。

超特急

2007-10-06 | 恐るべし一族
譲れない目的のために、先々週、だんなの実家に突撃した私たちである。
おかげさまで無事(?)マイホームへの道を驀進することになったのだが、本日は小休止、だんなの義妹の次男出産祝いということで、再びだんなの実家に顔をだした。
あふれでる孫パワーを制御できないらしい義父母さまたちは、「ウチの孫(現在義父母宅で生活している1歳半の長男のほう)はもうこんなことが出来るようになって」と義妹の姑・舅さんに向かい成長自慢を始めて私たち夫婦の肝を冷やしたりしたが、とにかく浮かれまくって我が家のマイホームどころではない様子で、ありがたい(笑)。
しかし一応我が家のことも覚えていたようで、義妹の姑・舅さんが帰られてから、私たちに向かってこう言った。

「もう棟上するころかね??」

棟上(むねあげ):家を建てるときに、柱や梁(はり)など骨組みができて棟木(むなぎ)を上げること。また、そのときに行う儀式。建て前。上棟(じょうとう)。(大辞林より)

つい2週間前に「昨日契約した」と報告したような気がするが気のせいか。
義父母さまたちの中では私たちと時空のあり方が違う、と再認識した私たちであった。