うちンち

パソコンと家族と、ときどき爆弾。

やっつけ

2004-03-31 | 掃除しネーゼ
年度末である。
同時に、現在はテレビの番組編成時期でもある。
テレビは見飽きたような内容の特番まみれである。そして、その中には、たいてい、一定の年齢の奥様方向けの内容のものが含まれる。そう、石原○次郎である。

例にもれず、私の母も彼を崇拝している。友達とツアーで北海道に旅行に行ったときは、一部別行動をとって一人タクシーを飛ばし、記念館に行ったほどだ。ちなみにその時彼女はTシャツ(黒地に一輪の赤い薔薇、その横に達筆な「YU○IRO」の文字)を買って帰り、娘たちの顰蹙をかったが、今も気にせず愛用している。
それはともかく、この時期流れる彼の映像は、私にかなり昔のあることを思い出させる。

あるとき、姉が母に名前の由来を聞いた。小学校の宿題で、自分の名前の由来を調べるというのが出たらしい。答えは、「美しい鈴のように育つように」というなんとも綺麗なものだった。ついでに語ったもう一人の姉の名は、半世紀前文学少女だった母の趣味で、教科書にも載っている某有名詩集にちなんだものである。
そこで母は何故か口を閉ざした。当然私のものが気になる。口ごもる母に何度も攻撃をしかけて、ようやく得た答えは、

「○次郎さんから」

は?
当時小学校低学年の私は意味がわからないのでもう一度聞きなおした。

「石原○次郎さんの○の字を取って」

はい~~?それだけ?

「それだけ」

私も小学校の宿題ででたら何てこたえたらいいんだろう、と真剣に悩んだ、小学生のあの日・・・。それからしばらくは、姉とのあまりのギャップにテレビで名前を聞くたび悲しくなっていたが、もし私が男だったら長男なのに○次郎と名づけられていただろうことを思うと、ぜんぜん平気になった。
が、名前の漢字を説明するとき、2回に1回は反射的に「石原○次郎の○」と答えてしまって相手に変な顔をされる。

こんなに日かぎって

2004-03-20 | Weblog
今日は午前中から実家で法事がある。前日はだんなが仕事で遅くなるのはわかっていたので、当日の朝でることにしていた。
実家は遠いので、早朝4時前に起床、準備ができ次第出発ということになる。
前日はだんなの帰りが遅かったため、就寝は12時をかなり過ぎ、つまりは今日になってしまったのであるが。

すっかり寝入った頃に、だんなががばと起きる気配で目覚めた。何かあったかと聞くと、電話が鳴ったという(しかし気づかず寝ていた自分)。時計を見ると、1時半。こんな時間に・・・と下に降り、着信履歴を見ると知らない番号が表示されている。
こちらからかけてみようとしていると、今度は玄関のチャイムが鳴った。「何か、こんな時間に」と半ギレのだんなが玄関を開けると、だんなの会社の事務所と契約している、警備会社の制服を着たおじさんが立っていた。
うちは、目の前にだんなの会社がある(というか、会社の敷地内に家がある)ため、事務所に何かあるとまずうちに連絡がくるのだ。つまりは、事務所で何かあったらしい。だんなは警備員さんとともに寝巻きのまま事務所に向かい、私は家に残った。

そうかからず、だんなは帰ってきた。このあたりでは去年スーパーの事務所に泥棒が入ったりしているので心配だったが、警察やらが来ずにすんだということは、そういうのではなかったようだ。
つかれきった様子のだんなに「で、何?」と問い掛けると、

「・・・・・・・・・・・・・・・・・おれがかぎをかけわすれた」(小声)

おりゃーーーー!!!(怒)
しかし、私のほうの法事でムリをさせているだんなに怒りをぶつけるわけにもいかず、とりあえず、「こんな時間にくるなぁ!」「日が変わる前に来い!」と、ここにいない警備会社のせいにして一件落着(ウソです感謝してます)。

だんなはそれからほとんど寝られず、私も1時間半ほど寝て起床、準備し、車を運転して大移動。無事法事には間に合ったが、坊さんのお経がデンジャラスだった。父ちゃんごめんよ、次はちゃんと・・・。

ごかんべん

2004-03-04 | Weblog
だんながこの間までベッ●ーを目指していた。
とはいっても、ちょん切ってスカートはこうとかカラーコンタクト入れようとかそういうことではなく、彼女の携帯電話を、である。
以前、テレビで彼女の携帯を見ていたく感激して以来、どんどんアクセサリーを増やしていたのだ。
ご存じない方のために解説しておくが、ベッ●ーの携帯は(今もそうなのかは知らないが)すごかった。
まず、無数のアクセサリーがついていて普通の携帯の10倍くらいの体積がある。しかもアクセサリーが多すぎて、落下傘型に広がっている。そしてそのアクセサリーには携帯電話が含まれている。つまりは携帯に携帯がくっついているという意味不明な状況である。とにかく、10年前の携帯よりはるかに重そうで、普通のハンドバックには確実に入らないであろう恐ろしいアイテムであったのだ。

だんなについては、2~3個くらいは黙認していたのだが、次第に我慢できなくなり「重くない?」に始まり「邪魔じゃない?」などとソフトに聞き始めた。落下傘型に近づくにつれ、「捨てよう」「100万歩譲ってそんなん許されるのはギャルだけだ」「もう若くないんだから」「みっともない」と注意を重ね、すっかり落下傘型になってからはそれを毎日のように繰り返した。それでも減らすことのないだんなに業を煮やしてこっそり1週間に1個ずつ捨てていこうと決心した矢先、ようやく整理して普通の人よりちょっと多いかなレベルにまで回復し、ほっとした。
今日、ひさびさに会った会社の取引先の人にも「アクセサリーやめたんですね」と言われたという。やっぱり他の人も同じ気持ちだったに違いない。

ところがだんなはそれを聞いて、「残念がっていた」みたいに言っていた。やめてくれー(懇願)。