とどめの一撃

なんとか事故を起こすこともなく家にたどりついた私である。
駐車場に滑り込むと、家の周辺では、晩の花火大会に向けて着々と準備ができつつあるのが見えた。
裏手の道には多くの出店が出て仕込みをはじめている。
出店を見ると、何歳になってもうきうきする。何も買わないまでも、見て歩くだけで楽しい。今年も、夜になったらでかけよう、それまで休んでいようと思いつつ、とりあえず車を降りようとドアを開けると、大きな音が体を揺さぶってきた。

花火大会は、地域の夏祭りの一環である。花火以外にもいろいろなイベントが行われる。
そのため、２つの広場にそれぞれステージが設置され、その間をつなぐ道に出店が出ているのである。我が家との位置も含めて示すと、こんな感じである。

２つのステージ、ということは２ヶ所のスピーカーから大音量の音楽が、ということである。
なんちゃってベンチャーズとニセサザン（ちょい下手）がステレオで聞こえてきていた・・・。
防音のなっていない我が家では窓を閉め切っても大音量、しかもこの時期、閉めたら暑いとかいうレベルではすまなくなってしまう・・・。
この環境で休めるわけがなかった。

ヤケになってブログを超更新（※私基準では）している今は、ニセサザンが、危険な女性ボーカルに代わってしまった。大音量の、私のほうが絶対上手い「恋の季節」やらが流れている（※しかも田舎ゆえ、曲目はかなり旧年代セレクト）。

明日は朝から遠出して肉体労働をこなすことになっている。
明後日から無事に仕事に出れるのか、出てもちゃんと仕事ができるのか。
深い不安に襲われた私であった。

ダブルパンチ

いろいろあってへろへろになりつつも、何とか合格できた私である。
もうとっとと家へ帰って休みたい。
早々に会場を去り、車に乗って家路についたのだが、家まであと２０キロほどのところで、前方に車の列ができているのが見えた。
こんなときに限って渋滞か・・・、と嫌な気持ちになりながら後ろにつき、街中を抜けても渋滞は解消されない。
我が家のあるのは超のつく田舎、試験会場から家に帰るまでに街中を通るのは少しだけで、あとの道は両手で足りるほどしか信号はない。おかしい。
疑問を覚えつつ、カーブのはるか先を見ても、車がいない。これはもしや、と思いながら直線コースに入ると、はるか前方にマイペース走行している軽自動車が見えた。

おまえかぁぁぁぁぁ・・・！！

しかし、それがわかったところで、間には何台もの車がいる。追い抜きをかけるわけにもいかないし、何より私の今のコンディションではそんなことはムリである。
しかたなく、ありえない速度の軽自動車に先導されるかたちで、しばらく走った。

家まであと２キロほどのところで、道は二つに分かれる。
直線の道と、曲がりくねった抜け道である。いつもは直線を通るし、今日のコンディションでは直線を通りたいところであるが、あの軽自動車にえんえんついてきていてもう疲れていた私は、抜け道を通ることを選択した。

さらば軽！　もう二度と会いたくないぜ！！

すがすがしい気分で車を走らせはじめる。あの角を曲がって、ちょっと走れば家だ。
無事家が近づいたことに感謝しつつ左にウィンカーを出そうとした私の目に、大きな看板がたっているのが目に入った。

「本日は花火大会のため、通行できません」

ヤラレター！！！
毎年恒例の、我が家の裏手で開かれる花火大会が今日なのであった。抜け道は花火の打ち上げ場所のすぐ脇で、準備のために通行止めになることを、すっかり忘れていた・・・。
仕方なくウィンカーを戻して直進、かなりの迂回を強いられ、わたしのへろへろ度はますますアップしてしまったのであった。

全開

ひさびさにビリーがらみでないお話。

昨日、会社でトイレ（小）にいきたくなった。
しかし、仕事の途中で行くと、とたんにどこまでやったかを忘れてしまうリス並みの脳のわたくし。メモを取っていくくらいなら、きりのいいところでいきたい。
欲求と仕事の狭間で葛藤しつつ、限界ぎりぎりでようやく仕事のきりがついたので、他の人に悟られないように静かに、しかしできる限り迅速にトイレに向かった。

女子トイレの入り口を押し開け、個室に駆け込む。
放出できる開放感にしばし放心し、すっきりして個室から出た私の目にとびこんできたものは、

全開になった女子トイレの入り口から見える廊下！！

どうも、勢いよく開けすぎたため、ドアが開いたまま止まってしまったようなのである・・・。
節水のためと、どうせ他に人もいないからということで、会社では余分な水を流したりしない私である。
内心激しく動揺しつつ、慌てて入り口を閉めようとドアに手をかけると、ちょうど前を通りかかった会社の人（男性）と目が合った。
ここで女子トイレドアを支えつつ中から「音聞こえました？」とか聞くのもむちゃくちゃにヘンである。
どうしていいかわからず、そのまま半笑いでフェードアウトした。
手を洗い、動揺を押し隠しつつ席に戻る。
頭の中は、しばらく自分のアホぉぉぉぉ、という考えでいっぱいであった・・・。

でも今日も同じことが起こった。人と目はあわなかったものの、またいつ困ったことになるか、わからない。
というわけで、こんなときの対処法大募集。
気まずくならないウラワザ、変態に思われない手、教えてください。よろしくお願いしますm(_ _)m

サードチャレンジ

パソコンでなら再生速度を遅くできることに気づいた私である。
早速、速度を当社比80%にダウンさせ、PLAYボタンを押した。
超アップテンポだったリズムが、私でもついていける速度になっていた。

これなら、最後までがんばれるかも・・・・！！

今日こそはがんばろうと、気合を入れてエクササイズ開始。
汗だくになりながらなんとかビリーについていっていると、鬼教官ビリーの声が飛んだ。

「ＨＯＬＤ！」

さんざん筋肉を酷使して、一番つらい姿勢での指令である。腕も脚もぷるぷると限界を訴えている。

も・・・もう、ムリですから・・・・。
最初の決意はどこへやら、全身の筋肉から力が抜けた。

速度を遅くした分、ＨＯＬＤ時間は長くなっている。
動きについていけるようにするか、ＨＯＬＤ時間を短くするか・・・。
究極の選択が私を待っていたのであった。

晴れたらいいな

ビリーのあまりのしうちに、休みの晴れの日にはウォーキングをがんばることにしたそしてビリーをサボるつもりの私である。
朝目覚めて一発目、超久しぶりに雲の切れ間が見える。
今日はなんとかお天気が持っている。がんばろう！！
朝一発目から異常に元気に跳ね起きようと、

んぎゃあ！！

・・・・いたるところに激痛が走った。筋肉痛であった。
ビリーの「ワンモアタイム」がいつまでも頭の中を巡っていた。

セカンドアクセス

昨日１０分でザセツした私である。しかしなぜかいろんなところが筋肉痛だ。
今日はココロを入れ替えてチャレンジすることにした。
食後にPS2の電源を入れると、だんなも立ち上がる。いい傾向だ。

ほどなく、ビリーと再会した。
やっぱりテンポが速く、いきなりついていけない私達夫婦。今日もどすどすと、運動開始だ。こういうとき心底、階下に他の住人の住んでいるアパートでなくて良かったと思う。
アップテンポのリズムにのってスクワットをしていると、仲間達をいじっている→自分はエクササイズしていないビリーが「One more set!」などと叫びやがって心底憎くなる。
しかし、連れがいるとがんばれるものである。あっという間に昨日中断したところはクリアした。

そうこうしているうちにエクササイズはだんだん難しくなる。
ただでさえついていけていない私達夫婦の動きは、壊れたからくり人形のようになる。シャープでかっこいい動きのビリーと仲間達と対極にある。
全身の筋肉は、動きについていこうと必死で画面を追っている脳の指令にいっかな従おうとしない。それどころか日ごろ使われない部分は酷使されて限界を訴えている。
ウォーキングというのは、全身運動でありながら実は使っていない筋肉がたくさんあるということを実感した。

実感したところでだんなと目が合う。頬から滴り落ちる汗をぬぐいながら、何かを目で訴えている。
無言でうなずいて、PS2の電源を落とした。
そして今日も、１枚目のＤＶＤすら最後までできなかったのであった。

ファーストコンタクト

待ちに待ったビリーズ・ブート・キャンプ（ＤＶＤ４枚組・ビリーバンド付）がついに届いた。
晩御飯の支度が終わってもだんなはまだ帰ってこない。待ちきれず、開梱してPS2にセットした。※我が家のＤＶＤプレイヤーはこれとパソコンのみである
メニューが開くが、日本語版でないため何を書いているかわからない（笑）。適当にボタンを押して、スタートさせた。

アップテンポのリズムとともにビリーご登場！
いきなりその速さについていけない私。
とりあえず、カッコ良く動くビリーの仲間達にワンテンポ遅れつつ、どたどたと１０分ほどやったところで、だんなが帰宅して中断。本来の運動の半分くらいしかできていない気がするが、すでに汗だくである。
だんなが興味深そうにＤＶＤのパッケージを手に取るのを横目に、晩御飯の仕上げをして、いつもどおりご飯を食べ、一息ついた。

今日は初めてだし、さっきので終了。
と、いきなりサボり根性全開でくつろいでいると、だんなが突然手を伸ばし、PS2の電源を入れて立ち上がった。
どうしたの、と聞くと、「ちょっとおれもやってみる」との答えが！
これまでどんなに勧めても運動をしたりしなかっただんなの行動に驚く私の前で、だんなは私同様、適当にメニュー画面をスルーして、ビリーとその仲間達と初対面した。

「は、はやくない？？」
これも私同様、ワンテンポ遅れがちなだんな。夫婦でココまで似なくてもいいと思いつつも、横で応援する私。てか一緒にしろよ、自分。
だんなの全身からみるみるうちに汗が噴きだしてくる。あっというまにＴシャツは絞れるほどになっていた。表情がどんどん険しくなり、開始から１５分ほどすぎたところで途中終了した。

こんなところまで夫婦の行動は一緒である、というより、普段運動していない人にはハードすぎるぜビリー。
これフルに１週間すればやせないわけがないぜビリー。
つかＤＶＤ１日１枚コンプリートするのも慣れるまでムリですからビリー。

「効く人はすごい効くらしい」と知り合いが言っていたわけが完全に理解できた。

☆予告☆

絶賛ダイエットサボり中の私である。

がっ！！
このたび、めでたく（？）ビリー隊にキャンプインすることが決定した。
おそらく来週くらいからはその模様をお届けできるかと思われる。
乞うご期待。

疲れ果ててブログをアップするどころではない可能性もあるが・・・
その場合は生あたたかくスルーしてください

完全敗北

カレーウィークをコンプリートする前にとどめをさされた私である。

帰宅後、嫌でもカレーの鍋が目に飛び込んでくる。
蓋を開けてみるとあと２日分くらいある。しかし、さすがに限界である。小分けにして冷凍することにした。
冷凍パックにお玉で掬い取ったカレーを入れ、密封していく。
すべてのパッキングが終わり、鍋を洗おうとしたところ、だんながやってきた。

「カレーっ、どうするつもりなの？？？」

冷凍するよ。

「じゃあ、晩はどうするの？？？カレーじゃないの？？？？」

当然でっす。

「エーーーーー！！？？」　※超不満そう

そういわれてもムリですから！

・・・・認めよう、私の負けを。というか勝ったら主婦としてヤバいし。

スパイス漬け

人並みはずれてカレー好きのだんなのために、我が家にはカレーウィークが存在する。
カレーウィーク・・・すなわち、１週間晩御飯全カレーである。
しかし私は３日も続けば飽きてくる。で、本日、すでに６日目。私はすっかりカレー嫌モードである。
昼ぐらいは違うものを食べようと、会社の人お手製グルメマップに載っていた中華料理屋へ向かった。

海峡を挟んで隣の町にあるその料理屋さんは、おいしいと評判らしい。
ひさびさの中華料理にうきうきしながら海を渡って車を走らせ、地図を見ながらようやくたどりついた私達の目の前に、鍵の閉まったドアが立ちはだかった。
もしや日曜休み？？
しかし確認するすべもなく、そして確認したところでどうしようもないため、第２の中華料理屋に向かう。
車を走らせ、ほどなく右手にお店を発見した。しかし中央分離帯があったためとりあえず転回してこようと店の前を通り過ぎた私の視界に、シャッターの半分おりた出入り口が目に入った。
ここもかー！　と言いながらとりあえず車を路肩に寄せ、マップを見て次を考える。最初のお店の近くにもう１件中華料理屋があるようだ。ここにしてみよう。
今来た道を戻ると、路地に少し入ったところに看板を見つけた。ぱっと見駐車場はなかったが、すぐ近くにパーキング・メーターがあったので、そこに車を停めようとした私に、だんなが問いかけてきた。
「・・・ここも閉まってたらどうするよ？？駐車料金払ったらもったいなくない？？」
一瞬言葉に詰まった私だが、マップを見ると、近くにもう１軒お店のしるしがある。
「この近くにもう１軒あるし、いざとなったらそっち行こう」
私のその一言でとりあえず車を置くことに決定。車を降りて駐車料金を払い、第３の中華料理屋へ歩いた。

・・・・２度あることは３度あった。

でも次がある！
マップを見ると、そのお店は夜はバー、昼は喫茶店として営業しているようだ。
ちなみにおすすめは焼きカレー。
焼きカレー。
・・・・・。
先にマップをちゃんと見てりゃよかったよ！！！

焼きカレー、美味しくいただきました。
でも他の日にくればもっと美味しかったかもしれない(T_T)。