第１日目（３）

水がなくなって、風呂よりも切実なものがある。

ずばり便所である。

風呂は死ぬフラグ立とうが心が死ぬくらいで我慢できぬことはたぶんない。
しかし出すもの出さんとリアルに体に悪い。
そして水洗便所ほど水を食うものもあまりないと、昔、水道管の破損でえらいめにあったことのある姉ちゃんから聞いていた。

実際やってみると、本当に面倒だ。
１回に使う量は我が家の便所でペットボトル（大）３本以上。それをコトが終わるたびに補充する必要がある。
その方法は、だんなの提案により、使用後に空になった便所の水タンクにペットボトルから水を足す、というものとした。

タンクの蓋を開け、ペットボトルを逆さにしどぼどぼと水を注ぎ込むと、なんか足に飛沫が散っている感触がある。
タンクなのになんでじゃい。意味がわからんけどまあええか。
と、昼間の肉体労働と断水でいろんなことがどうでもよくなっている脳で流していると、床がきらめくのが見えた。

・・・もうここまでご覧の皆様は予想済みかと思うが、床が水浸しであった。
思わず叫びを上げつつタンクを見ると、昔のトイレと違ってタンクのすべてが水をためるための容器なのではなく、タンクの中に収められている容器こそが、便器に供給される水を入れるべき部分なのであった。
そのほかの部分は、普通に空洞で下部には巨大な穴。
穴から床が丸見え☆
しかも私の叫びを聞いて「どうしたのー」ってだんな来たお☆

本日の貴重な水１リットルのおかげで便所の床が大変きれいになったお。
喜ばしいことだお。

第１日目（２）

夕方現在、体育会系男子高校生並みに臭いわたくしである。
しかし我が家の給湯器はお湯を夜中にわかして貯めておく式。前給湯器が壊れてお湯を沸かせなくなったときも、シャワーだけは使えたという実績がある。
と、いうわけで、くっさい体を流そうとお風呂に突撃してみた。

でませぇぇぇぇん。

風呂に入る前、友達から「熱いのうめる水なけりゃダメなんじゃあ」と冷静な突込みを受けていたのであるが、そのとおりであった。
では仕方ない。すでに水の溜まっているバスタブに差し湯として追加すればいいのではないか？？　という思いつきのままに、「高温差し湯」のボタンを押してみた瞬間、リモコンの液晶に、

「おま、断水じゃねーかＹＯ！　わかっとんじゃコラ！　湯ぅなんか出せるかボケ！　諦めやがれ！！」（意訳）

というメッセージが表示された。
とりあえず水浴びたお。
臭いお。

第１日目

会社の敷地内の清掃が予定されていた本日。
お天気はちょっと紫外線強めの曇り空であったため、普通に決行される。

しかし雨上がりのためか湿度おそらく１００％近くである。清掃の内容は植木の剪定・草取り。開始後５分で顔から汗が垂れてくるわたくし。そのまま朝から２時間作業。

今日一日自分がクサかった。
で、帰宅したら断水だった。
いきなり死亡フラグ立ったお。

キタコレ

断水キタ━━━━━━＼(゜∀゜)／━━━━━━ !!!!

とりあえず昨日のうちにためた水はあるし、温水器に湯は満タンだから今日明日は乗り切れそうだが、復旧には１週間、最長２週間はかかるというウワサ。

これからど真夏ってときに風呂洗濯アウトってどう？
もうネタにするしか生きるすべが見当たらんお・・・
というわけで今日からリアル断水生活実況イクぜ！（もう自棄）