ノイバラ山荘

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「琳派から日本画へ」@山種美術館

2013-03-26 15:49:55 | 美術
こんにちは(*^_^*)

例年になく早い花を追いかけるのに忙しいです。
冷え込む日が多いですが、
皆さまはいかがお過ごしですか。

先週、短歌の勉強会のあと、
江戸川橋のお花見へ。
そして駆け足で恵比寿へ。

桜の写真もたくさんありますが、
この記事を先に書かねば。
もうすぐ終わる展覧会です。

山種美術館は西口から10分、
だらだら坂をのぼり、さらに
歩道橋を渡らねばならず、
体の不自由な方には辛い立地。
ふぅ(・ω・;A ←体は不自由ではないが、根性なし

しかし、大好きな絵画のためなので
がんばるですっ。

途中歩道橋からは明治通りの桜並木を
見下すことができましたにゃ。
道々、花を楽しみながら歩きます。

山種美術館「琳派から日本画へ」

平安時代の古筆切から現代の日本画まで、
琳派と和歌との関わりの深さを示す展示です。


酒井抱一「秋草鶉図」
俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一を
主軸とした琳派では
和歌を主題とすることが多いのです。

西行など歌仙絵、
また「伊勢物語」の場面に取材したもの、
定家の歌を踏まえて描かれたものなどが
今回の展示にあります。

主題だけではなく、
書を書きつけるための料紙の装飾においても、
宗達の画に本阿弥光悦が書をしたためた
短冊帖や巻の断簡を見ることができます。

柴田是真(ぜしん)の漆絵、西洋の油絵に刺激されて
漆の技法を絵画に応用したらしいのですが、
素晴らしかったです。
明治時代の万博(ロンドン?パリ?)で
好評を博したそうです。

第二章、近代日本画では、早逝のため
作品数の少ない速水御舟がおもしろかった。

  
「炎舞」「名樹散椿」をはじめとする
抽象化・装飾化された絵画は
当時から評価が高かったものの、
個人蔵が多く、1976(昭和51)年、
山種美術館に作品が集まってから
再評価されたそうです。

40歳で亡くなるのですが、その5年前、
イタリアを中心にヨーロッパ、エジプトを
訪れています。

音声ガイドによると
こんな言葉を彼は言っていたそうです。

「洋行するということは、
見聞を広くすることには役立ちますが、
奥行きが浅くなる気がします。
桜の花一つでも、それを見ていると
描くべきものが沸いてくる。
私はもっと内部をかえりみたいと思います。」

ご自身の寿命を知っていらしたのでしょうか。
自分のなすべき仕事に
集中なさりたかったのですね。

この展覧会、31日までです。
いい展覧会と思いますので、
是非いらしてください。

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