ノイバラ山荘

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映画「万引き家族」

2018-06-18 13:43:00 | 映画
みなさま、こんにちは(*^_^*)

今朝からしとしとと降り続いております。
のんびりお休みしています。


是枝裕和監督作品「万引き家族」を見てきました。


カンヌ国際映画祭、パルムドール受賞。

混んでいました。
初回、年配の人が多く、
座席で前を通る人に何度も足を踏まれました。
そればかりか遅れてきた右隣のカップルが、
食べたりしゃべったりでうるさく・・。
左隣の席ではバッティングもあり、もめていましたが、
結局、片方が間違えて翌日のチケットを買ったらしいです。
話題の映画だといろんな人が来るんですね~。
映画が始まるまで退屈しませんでした。

老女の家と年金をあてにして集まったメンバーの、
足りない分は万引きによって生計を立てるという
かりそめの家族。
その「家族」はある事件をきっかけに崩壊し、
拾われた女の子がもとの血縁家族にもどされ、
救いのないシーンで終わります。
胸が痛くなりました。

また悲劇は繰り返されるのでしょうか。
かりそめの家族は福音であったのか、
あるいは悲劇のひとつであったのか。

家族とは何か。家族は機能しているのか。
子供に見捨てられ、終の日を迎える老人に、
血縁ではない「家族」は救いとなるのか。

家族の崩壊、独居老人、虐待、育児放棄、といった
現代日本の問題を、説明することなく、主張することなく、
映像と演技、短い台詞だけで見せていく・・。

外国人の共感を得られるということは、
日本の問題でありながら、
普遍の問題ということかもしれないです。

いい映画と思います。