舟川柔道塾 塾長のブログ

舟川柔道塾の塾長である舟川 操が柔道への思いや柔道の極意を綴ります。

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足取りの掬い投げ(すくいなげ)

2015年05月01日 | 極意

 2年ぶりに母校中央大学柔道部のOB会に六本木まで行って来ました。と言っても同級生は1人と後輩達6人の小OB会です。懐かしい話やら、お互いの技の褒め合いで、気持ちの良い美味いお酒になりました。
 全日本選手権の優勝予想なども好き勝手にしてました。
 その中で出た話ですが、たまに稽古をしていると無意識に相手の技をこらえた時に脚を持ってしまうということです。そういえば私も小学生と稽古していて、つい掬い投げをしてしまう時がありました。もう条件反射なんです。
 中央大学を選んだ理由の一つは、ご存知、岡野功先生が出られた大学だからです。その岡野先生の掬い投げなどが載っているバイタル柔道を見て我々の世代は育っています。とうぜん掬い投げも真似して練習しました。その「後の先の技」は30年経っても手が勝手に動くのですよ!
 体の小さな子が大きな子とする戦術の一つとして、片手のまま袖釣りをかけ、投げれなくても相手への指導狙いだったり(反対の手は離していると掛け逃げに見えるから自分の袖を握り両手を離していないように見せている)、組み際の一本背負投げが増えてきました。そうとでもしないと大きな子にかなわないからかな?しかし将来が心配ですね。  体重別の大会でも組まない反則が重視されていますが、ならば片手でも掛けていれば反則を取られないということで、ケンカ四つの場合など、しまいには片手の襟だけを持って小外刈や大内刈で攻撃しているフリをして、そこから連絡技として逆の一本背負。それを繰り返せば相手に指導。確かに足技からの連絡技なのですが、、、本当に投げるつもりの技なのか?指導狙いなのか?私も審判をしていたら判断は難しい。
 しっかり両手を組んでからというのは最近のルールだと通用しないのでしょうか?
 それもそのはず、今のルールは外国の方が作ったルールです。日本人くらい足技を使う人は西洋人にはいない。だから内股もどきの技は指導というルールがあるが、足技もどきは外国の皆さんやった事もないし、見た事もないからルールに記されなかったのだろう。
 でも舟川柔道塾ではそのような技は極力させず、しっかり持って綺麗な技を追求しようと思います。
 帰りの電車の中でこんな事を考えながら、ウツラウツラして、掬い投げが復活する日を待ち望んでいる人がたくさんいるだろうなぁと思っているうちに大宮駅に着きました。 しっかり組んでから!


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