ELLの足跡

人は最後は一人だという・・・でも、・・・今は妻が傍にいてくれる・・・

東日本大震災 陸自日誌・・・

2011-06-05 | 雑記
読売新聞に陸上自衛隊の被災地での想いを日誌として連載されている・・・

今日はそんな中から4月9日(土)と4月10日(日)の日誌から抜粋してみました・・・


~以下陸上自衛隊東北方面総監部の須藤彰政策補佐官の日誌から抜粋~




東日本大震災
 陸自日誌
「帰らないでください」

4月9日(土)
 がれき除去がどんどん進む自治体と、そうでない所。どこが違うのか、本日はじっくり調べてみました。

 今、各被災地ではがれき除去に「グラップル」という重機がフル稼働しています。

自衛隊の重機もありますが、大半は市町村が契約した民間の重機です。

 ある市にいると、とても静かです。市が十分に重機を確保しない為、たった1台しか動いていないのです。

市は「財政的な先行きが見えない」と云います。要は、国や県がカネを出してくれるのかということ。

一方、隣の町は「必要なものには予算を使わざるを得ない。いずれ国や県が負担してくれるだろう」と見切り発車で進めています。

 今、最初の市の最優先課題はがれきの除去と主要な道路の「啓開けいかい」なのですが、

「証文でもないと軽々に動けない」そうです。

手作業では限界があり、現場の部隊は苦労しています。




4月10日(日)
 本日は、管総理の視察を受けた後、宮城県石巻市の大川小学校の一斉捜索に立ち会いました。

全校児童108人のうち64人の死亡が確認され、まだ10人が行方不明のままの学校です。

 ご家族の強い要望を受け、14旅団の部隊が何度も捜索してきましたが、どうしても見つけられません。

 近くで懸命に泥をさらっていたお父さんに話しかけられました。

子供の中学の制服が出来たが、一度も着せてあげられなかった。

出来れば遺体を見つけて制服を着せてやりたいが、無理ならノートでも何でもいい、「何かみつけて」と懇願されました。

私の娘も明日、中学の入学式です。


 学校に入ると、部隊はわずかに残ったノートや教科書などの泥をはらいながら整理しています。

歩くと、家族の方々からすれ違うごとに深々とお辞儀をされました。「自衛隊さん、絶対に帰らないでください」


 司令部はそろそろ(部隊撤収に向けた)「出口」を考える必要がありますが、本日の「出口作戦」は、完全に”失敗”です。

でも、こういう失敗なら悪くありません。





自衛隊員の皆様のご苦労・・・ジレンマが伝わってきます・・・

それでも彼らは、黙々と任務を遂行されている訳です・・・物言わぬ彼らに我々はどれだけ助けられているのだろうか・・・

避難所での食事の準備・お風呂・がれきの処理・不明者の捜索・・・本当に感謝しきれないと思います・・・

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Excelの小技・・・「T... | トップ | Excel関数・・・CHA... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

雑記」カテゴリの最新記事