がんからの生存率・・・
例えば、私の次姉が手術をした肺癌のステージ1の場合
5年実測生存率71.7%となっているようですが、
しかし、ステージ2になると実測生存率が38.3%と極端に悪くなるようです・・・
肺がんの5年生存率は全がん(全種類のがん)の平均よりも低く、
平均よりは治りが悪いがんということがいえるらしいのですが・・・
かつて、亡父が患った年代の肺がんと比べるとはるかに治る確率が上がっているわけで、
次姉の場合も、元気に仕事に励んでいるようです。
次姉の場合は、自営業なものですから、問題なく仕事を続けられているわけですが、
会社勤めの人が、もし、がんの治療をしなければならなくなった時のことを考えると、
想像できません・・・仕事を続けたくても自主退職か解雇・・・
これだけ生存率が高くなってきているのに・・・
これでは、生活自体が成り立たなくなってしまいますよね。
最近、そんながん患者の就労支援をする病院や団体が出てきているようです・・・
今朝は、この記事を転載してみようと思います。
~以下、9月11日読売新聞朝刊より抜粋~
がん患者の仕事 病院が支援
病院による、がん患者らの就労支援が広がっている。医師から患者に声をかけて支援のきっかけを作るのが特徴だ。 (米山粛彦)
青山さんは昨年夏、区の検診で肺に影が見つかり、福祉施設の清掃の仕事を休んで、10月から治療を始めた。指の腫れのほか口内炎など抗がん剤の副作用の辛さは想像を超え、復職を見通せなかった。
患者の相談に耳を傾ける原
田さん(右)=東京労災病院で
3か月後、上司から電話があった。「休み続けては職場に迷惑がかかる」と青山さん自ら退職をほのめかすと、「落ち着いたら復職すればいい」とのこと。上司の言葉を原田さんに伝えると、「治療に専念できますね」と一緒に喜んでくれた。田さん(右)=東京労災病院で
「治療と両立」医師ら連携
貯金を取り崩す生活に不安もあったが、思いを伝えるうちに治療に集中する気持ちになった。「副作用や生活の苦しさを理解してもらえ、安心できた」と原田さんに感謝する。
原田さんは、就労を中心に患者を支援する同病院の「医療サポーター」。収入の悩みのほか、うつ病対策や栄養の取り方などを支援する。社会福祉士の原田さんらが入院患者に、病室や待合室で声をかけることから始まり、悩みに応じて精神科医、管理栄養士などを紹介する。
がんを発症した人も仕事を続けられるケースが増えたが、厚生労働省によると、がんになった会社員らの3割強が依願退職をしたり解雇されたりしている。
治療と就労の両立支援を担う同病院両立支援部長で精神科医の小山文彦さんは「患者に、会社を辞めずに済むということを早く伝える必要がある」と考え、昨年4月に相談窓口を設けたが、訪れる患者はわずか。9月、病院側から患者にアプローチすることにした。
うつ症状の男性患者は、ハローワークと連携しながら治療し、再就職できた。肺がんの男性患者は子供に病気のことを伝えるか悩んでいた。心理士と伝え方を探った。薬の副作用についての薬剤師の意見も踏まえ、「治療しながらの就業は可能」と書いた手紙を会社の産業医に送り、復職につなげたケースも。これまで計35人を支援した。
小山さんは「治療や精神面の悩みを解決して初めて患者が就労の問題に向き合える」と強調する。
がん患者の悩み解決法を看護師たちが発信する試みもある。
国立がん研究センター中央病院(東京都中央区)は、脱毛や下痢など副作用への対応、治療中の育児など、患者の悩みや不便さを36項目のテーマ別にし、それぞれの課題解決策を集めた「生活の工夫カード」を作った。
就労支援する一般社団法人CSRプロジェクトの代表理事、桜井なおみさんは「仕事を再開しようとする患者には、治療の展望、薬の副作用を抑える方法などは大切な情報で、それを会社も求めている。患者だけで課題や解決法を考えるのは難しく、助言できる医師や薬剤師らの役割は大きい」と話している。
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