北斎のじじいときたら、ほんとすごいじじいだ。
画狂人は伊達じゃない。しゃべるように、飯を食うように描きまくる。70年の画狂人人生でいったいどのくらいの数の絵を描いたのだろうか。はやい、うまい。しかも遠近法も写生もしっかりやりながら、そんな近代的な手法からも自由に大胆に繊細に絵筆が走っている。春画以外の北斎500点を展示した東京国立博物館「北斎展」は、必見だよ、ほんとに。
図録も約1000ページ、重量2キログラム。図録販売のにいちゃんが購入したばあちゃんをいたわりつつ「重いですよ。2キロありますから注意してください」といいながら渡していた。ばあさん図録で腰痛め(あるある探検隊風に)、そんな図録があるだけですごいじゃない。
ただ、春画が展示されなかったことは不満だ。18歳未満お断りの部屋をつくってでも展示してほしかった。北斎の春画たるや画狂人の真髄がスペルマの如くほとばしっているのだった。
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